こんにちは。ついに約16年ぶりとなるフルモデルチェンジを果たし、いつ出るのかと待ち望まれていた新型エルグランドの発売日が迎えられましたね。ミニバン好きとして、新しいエルグランドの新型の内装がどのように生まれ変わったのか、気になって仕方がないという方も多いかなと思います。
今回のモデルでは、最大のライバルであるアルファードとの比較や違いはもちろん、新しく採用された内装色の紫檀や銀雪、そしてシート素材のテーラーフィットの仕上がりなど、見どころが本当にたくさんあります。また、ベースグレードのXと上級グレードのGの違いや、最上級のVIPで4人乗りがどうなったのか、カスタムモデルのAUTECHの仕様など、グレード選びで迷ってしまうポイントも少なくありません。
さらに、ファミリーカーとして使うなら、7人乗りと8人乗りの設定やシートアレンジの使い勝手、荷室やラゲッジにゴルフバッグが何個積めるのかといった実用面も事前に知っておきたいところですよね。ネット上の口コミで見かける安っぽいという噂や、欠点やデメリットといったリアルな評判も含めて、後悔しないクルマ選びのために知っておきたい情報を私の視点でじっくりまとめました。ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
この記事のポイント4つ
- 新型エルグランドの室内サイズや先進的なインパネ・シートの進化
- 紫檀や銀雪などの内装色とX・G・VIP・AUTECHのグレード別装備差
- アルファードとの徹底比較から見える居住性や荷室ラゲッジの実用性
- 実車の口コミで指摘される内装の欠点と購入資金を賢く作る方法
新型エルグランドの内装における進化とグレード差
まずは、約16年ぶりに全面刷新された新型エルグランド(E53型)の車内空間が、先代モデルからどのように進化したのかをじっくり見ていきましょう。
低重心ミニバンから王道の箱型ワイドボディへと舵を切ったことによる室内空間の劇的な拡大や、国内日産初となる大画面ディスプレイ、和モダンなインテリアカラー、そして各グレードごとの具体的な装備の違いまで、クルマ好きの視点で順番に詳しく解説していきますね。
フルモデルチェンジの発売日と室内空間の拡大

新型エルグランド(第4世代・E53型)は、2025年10月29日のジャパンモビリティショー2025での市販モデル公開、そして2026年5月28日の先行受注開始を経て、ついに2026年7月16日に正式な発売日を迎えました(カスタムモデルのAUTECHは8月上旬発売)。
2010年8月に登場した先代の3代目(E52型)から数えると、実に約16年ぶりとなる待望のフルモデルチェンジですね。私自身、長らく一部改良を繰り返しながら頑張ってきた先代モデルを見てきただけに、今回の全面刷新のニュースには本当にワクワクさせられました。
今回のフルモデルチェンジで最も劇的に変わったのは、なんといってもクルマ全体のパッケージングとボディ骨格です。先代のE52型は、全高を1,815mmに抑えた低全高・低重心スタイルによってセダンのような優れた走行性能を追求していました。しかし、その裏返しとして「車内の頭上空間が狭く感じる」「外観の押し出し感や迫力でライバルのアルファードやヴェルファイアに負けている」という厳しい声を浴び続けてきた歴史があります。
そこで新型E53型では、これまでの設計思想を180度転換し、全高を先代比でプラス160mmとなる1,975mmへ大幅に引き上げ、全幅もプラス45mmの1,895mmへと拡大した堂々たる箱型ワイドボディへと生まれ変わりました(出典:日産自動車公式サイト「エルグランド」)。
「The private MAGLEV」が叶えるプライベートラウンジと和の伝統美
新型エルグランドの開発全体を貫くコンセプトは「The private MAGLEV(私的なリニアモーターカー / プライベート磁気浮上列車)」であり、インテリアは「特別なプライベートラウンジ」という思想のもとで作り込まれています。専用設計された新型エンジン(ZR15DDTe)に、モーター・発電機・インバータ・減速機・増速機の5つを一体化した「5-in-1」ユニットを組み合わせた第3世代「e-POWER」を搭載。
さらに、前後独立モーターを緻密に制御する電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」と、電子制御サスペンション「IDS(インテリジェントダイナミックサスペンション)」を統合制御することで、まるで磁気浮上列車のように路面の凹凸を感じさせないフラットな乗り心地と、高級ホテルのラウンジのような静粛性を実現しているんですね。
また、デザイン面では日産が掲げる「タイムレス・ジャパニーズ・フューチャリズム」が色濃く反映されています。フロントグリルに採用された日本の伝統工芸「組子(くみこ)」の幾何学的なモチーフは、車内のフロントシートやセカンドシートの表皮、さらにはドアトリムの立体的なキルティングパターンにまでシームレスに連動しています。
インパネからドアトリムにかけて連続的に繋がるアンビエントライト(間接照明)は最大64色から気分に合わせてカラーカスタマイズが可能で、先進運転支援技術「プロパイロット」の作動状況と連動して発光色が変化する先進的なギミックも備わっています。
先代モデルやライバル車とのボディ・室内サイズ徹底比較
ボディが大型化したことで、実際の室内寸法がどれくらい広くなったのか、先代モデルやライバル車と一般的な目安数値を比較してみましょう。
| 測定項目 | 新型エルグランド(E53型) | 先代エルグランド(E52型) | トヨタ・アルファード(40系) | 日産・セレナ(C28型・X) |
|---|---|---|---|---|
| 全長 | 4,995mm | 4,915〜4,975mm | 4,995mm | 4,690mm |
| 全幅 | 1,895mm | 1,850mm | 1,850mm | 1,695mm |
| 全高 | 1,975mm | 1,815mm | 1,935mm | 1,870mm |
| ホイールベース | 3,000mm | 3,000mm | 3,000mm | 2,870mm |
| 最小回転半径 | 5.8m | 5.4〜5.7m | 5.9m | 5.7m |
| 室内長 | 3,165mm | 3,025mm(最大約3,150mm) | 3,005mm | 3,145mm |
| 室内幅 | 1,730mm | 1,580mm | 1,660mm | 1,545mm |
| 室内高 | 1,315mm(ルーフ付1,310mm) | 1,300mm(仕様により1,275mm) | 1,360mm | 1,400mm |
※上記の数値はあくまで一般的な目安となります。グレードやオプション装着状況によって異なる場合があるため、正確な情報は公式サイトをご確認ください。
このデータから読み取れる新型エルグランドの空間設計の最大のポイントは、「圧倒的な室内幅・室内長の確保」と「高床構造に伴う室内高のトレードオフ」の2点にあります。
まず注目したいのが、室内幅1,730mmという驚異的な数値です。先代E52型(1,580mm)から150mmも広がっただけでなく、ミドルサイズのセレナやホンダ・ステップワゴン(ともに1,545mm)を185mm上回り、宿敵である40系アルファード(1,660mm)に対しても70mmのアドバンテージを持っています。
日本の一般的な駐車枠(幅2,500mm)に停めた場合、左右に残る余白の合計は605mm(セレナは805mm)となり、高さ2,000mm制限の立体駐車場でも天井との余裕が25mmになるなど、狭い場所での取り回しを少し犠牲にしてでも「車内の横方向のゆとり」を最優先した設計になっているんです。
この70mm〜185mmの余裕があるおかげで、2列目キャプテンシートの左右間に実用的なウォークスルー通路を確保しつつ、3列目に大人3人が並んで座ったときの肩まわりの窮屈さを劇的に解消しています。さらに室内長も3,165mmに達しており、アルファード(3,005mm)を160mmも上回る前後空間を実現しています。
一方で、外観の全高が1,975mmとアルファード(1,935mm)より40mm高いにもかかわらず、室内高は1,315mm(電動チルト&スライド式のツインガラスルーフ装着車は1,310mm)にとどまり、アルファードの1,360mmより45mm〜50mm低くなっています。
これは、新開発の高剛性プラットフォームやe-4ORCEの駆動系・大容量バッテリーなどを床下に収める構造上、フロア(床面)の位置が高めに設定されているためです。運転席からのアイポイントが高くなり見晴らしが良くなった反面、乗り降りする際のステップの高さや、車内で大人がかがんで移動するときの頭上空間ではライバルに一歩譲る形になっている点は、試乗時などに意識してチェックしておきたいポイントですね。
14.3インチ画面やインパネ周りの先進装備と収納

運転席のドアを開けてコックピットに座ると、先代モデルの面影はまったくなく、最新世代のラグジュアリーカーらしい水平基調(横基調)のインストルメントパネルと、オーナーの所有欲を満たしてくれる幅広で高めのセンターコンソールが迎えてくれます。
ここで最大のハイライトとなるのが、日産の国内モデルとして初めて採用された「14.3インチ大画面統合型インターフェースディスプレイ」です。
これは、運転席正面の14.3インチフル液晶メーターと、インパネ中央の14.3インチセンターディスプレイを横にシームレスに連ねたデュアルディスプレイ構成になっています。
上級グレードの「G e-4ORCE」や「AUTECH」「VIP」には最初から標準装備されており、ベースグレードの「X e-4ORCE」にもメーカーセットオプションとして追加設定されています。画面の表示面積がとにかく広く、ナビの地図や全方位モニターの映像、エネルギーフローなどが驚くほど高精細に表示されるため、視覚的な満足度は抜群かなと思います。
なお、ベースグレード「X e-4ORCE」の標準仕様を選んだ場合は、メーターとセンターディスプレイのサイズがひと回り小ぶりな12.3インチクラスとなり、視覚的な雰囲気は現行セレナに近い印象になります。
12.3インチ仕様と14.3インチ仕様では、ナビゲーションシステムのサプライヤーや内部仕様(ZENRIN製ナビとGoogleビルトインの使い分けなど)に一部違いはあるものの、GoogleマップやGoogleアシスタント、Google Play対応アプリといった便利なGoogle機能をはじめとする基本的なインフォテイメント機能はしっかり備わっていますし、インパネ自体の素材感にも大きな格差はないので、標準状態でも高級ミニバンとして十分な完成度を持っています。
指紋やキズが目立たない杢目調パネルと人間工学に基づいたスイッチ類
私が実車の内装を見て「これは日常使いで本当にありがたいな!」と感心したのが、インパネからセンターコンソール、さらにはスイッチパネル周りにまで広範囲に配された上品な杢目(木目調)のオーナメントパネルです。競合のアルファードなどはセンターコンソールやスイッチ周りに艶やかなピアノブラック調パネルを多用しているため、ショールームで見ると綺麗なのですが、実際に所有してみると指紋や皮脂汚れ、ホコリ、そしてクロスで拭き取ったときの細かい線キズがどうしても目立ってしまうという弱点があります。
その点、新型エルグランドはシフトボタン周りまでサラッとした質感の美しい木目調仕上げになっているため、毎日触れる場所でも指紋やキズが目立ちにくく、長期間にわたって美しい見た目をキープしやすいという大きな実用メリットがあります。
また、操作系のインターフェースにもデジタルの先進性と人間工学的な使いやすさがうまく融合されています。
コックピット操作系の注目ポイントと使い勝手
- ハプティックHVACスイッチ(空調パネル):木目調パネルの中にアイコンが浮かび上がる静電式のエアコン操作パネルを採用。指で触れた瞬間に微細な振動(ハプティックフィードバック)が返ってくるため、液晶画面内のタッチスクリーンで階層を辿って操作するライバル車よりも直感的で楽に操作できます(音声認識でのエアコン操作にも対応)。
- 2スポーク・フラットボトム式ステアリング:ハンドル本体は先に登場した新型リーフと同形状のモダンな2スポークデザインを採用。全車に高機能合皮「テーラーフィット」巻きとステアリングヒーターが標準装備されています。
- 斜め配置トラックボール付きの物理スイッチ:ステアリング上のスイッチ類は、あえて静電式ではなく確実なクリック感のある物理スイッチを採用。特に親指の自然な軌道に合わせて斜めに配置されたトラックボールの操作感が素晴らしく、ヘッドアップディスプレイ(HUD)を見ないと判別しづらいタッチトレーサー式スイッチと比べて圧倒的にミスなく扱えます。
- 横並びボタン式シフト&6つのドライブモード:シフト機構にはセレナや大型SUVのパトロールと同様の横並びボタン式シフトを採用し、コンソール上には走行シーンや同乗者の状況に合わせて車両特性を切り替えられる「6つのドライブモード」選択スイッチが整然と並んでいます。
スマホ2台同時ワイヤレス充電や兼用USBポートなど充実の収納・充電インフラ
現代のファミリーやビジネスシーンでは、車内でどれだけ快適にスマホやタブレットを充電・接続できるかがすごく重要ですよね。新型エルグランドの前席周辺ユーティリティは、ライバル車を大きく引き離す充実ぶりを見せています。
まずセンターコンソールの前方には、スマートフォンの非接触充電(ワイヤレス充電器/置くだけ充電)がなんと「2台分」並べて設置されています。アルファードの置くだけ充電が1台分のみであることを考えると、運転席のパパと助手席のママが同時にケーブルレスでスマホを充電できる設計は、長距離ドライブで本当に重宝する差別化ポイントです。
さらに、前席に2口設けられたUSB Type-Cポートは、ライバルが「通信入力用1口+急速充電専用1口」に分かれているのに対し、新型エルグランドは「2口とも通信入力用兼急速充電用」として機能します。「どっちの穴に挿せばApple CarPlayやAndroid Autoが繋がるんだっけ?」と迷うストレスが一切ないのは、使う人の気持ちがわかっている設計だなと感じます。
センターコンソールボックスの内部にも、HDMI端子、充電用USB Type-Cポート(1口)、電源ソケットが完備されています。ボックス自体の収納深さは、セレナ e-POWER LUXIONよりも深く作られているものの、床下に駆動系が収まっている関係でアルファードの巨大なコンソールボックスと比べるとやや浅めの設計になっています。
また、カップホルダーはコンソール中央にフタ付きの縦2列レイアウトがあるほか、インパネの左右両端にも備わっています。このうち助手席側のカップホルダーは、ワンタッチで滑らかに開閉するフタ付き構造になっており、使わないときはインパネの造形に美しく溶け込む高級感満点の仕上がりです。
ただ、運転席側のカップホルダーだけは常時剥き出し(フタなし)の状態で、かつ底が少し浅めに作られているため、細長いペットボトルや缶コーヒーを置いたときにコーナーで倒れやすいという声もあるので、運転席側には安定感のある太めのボトルを置くなどの工夫をすると良さそうですね。
内装色の紫檀や銀雪とテーラーフィットの質感
新型エルグランドのインテリアが「まるで高級ホテルのラウンジのよう」と高く評価されている大きな理由が、日本の伝統美や自然の情景からインスピレーションを得た色彩設計と、触り心地を徹底追求したシート表皮素材にあります。選ぶグレードによって選択できる内装色とシート素材が厳格に決められているため、ここをしっかり理解しておくことが後悔しないグレード選びの第一歩になります。
まずシート表皮の素材には、大きく分けて2種類のハイグレード素材が用意されています。基準車の「X e-4ORCE」「G e-4ORCE」およびカスタムグレード「AUTECH LINE」に採用されているのが、日産が独自開発した高機能合成皮革「テーラーフィット(TailorFit™)」です(一部のカタログ諸元表記などではXを合皮、Gをテーラーフィットと区別して記載するケースもありますが、公式資料では両グレードともテーラーフィット採用とされています)。
このテーラーフィットは、高級本革であるナッパレザーに匹敵するほどしっとりとした吸い付くような肌触りと柔らかさを持ちながら、合成皮革ならではの「水や汚れへの強さ」「日々のメンテナンスのしやすさ」を兼ね備えているのが最大の魅力です。
組子パターンの立体的なキルティング加工と相まって見た目の高級感も抜群ですし、ジュースをこぼしたり泥汚れがついたりしやすい小さなお子さんがいるご家庭にとっては、本革以上に気兼ねなく使える理想的な素材かなと思います。
そして、上位カスタムの「AUTECH」と最上級の「VIP」には、本革の最高峰である「プレミアムナッパレザー」が惜しみなく採用され、フラッグシップにふさわしい圧倒的な風格と極上の座り心地を提供してくれます。
全4種類のインテリアカラー(紫檀・銀雪・ダーク・専用ブラック)の特徴
新型エルグランドに設定された全4種類のインテリアカラーについて、それぞれの配色や選べるグレード、空間の印象を一覧表にまとめました。
| 内装色名称(カラーコード) | カラートーン・配色構成 | シート表皮素材 | 選択可能なグレード | 空間の印象・おすすめのユーザー層 |
|---|---|---|---|---|
| 紫檀 -シタン- (コード:L) | パープル×ブラックのデュアルトーン(紫と青のアクセント) | テーラーフィット | G e-4ORCE(選択) / AUTECH LINE “G-spec”(トリム部) | 気高さと落ち着きを兼ね備えた和モダン空間。汚れも目立ちにくくファミリー・ビジネス双方に好適。 |
| 銀雪 -ギンセツ- | パープル×ニュートラルベージュ(ホワイト系)のデュアルトーン | テーラーフィット | G e-4ORCE(選択) | 薄明の空が雪を染める情景を表現。車内が明るくエレガントに広がり、特別感を重視する層に最適。 |
| ダーク(ダークメタル) (コード:G) | ダーク系モノトーン | テーラーフィット(合皮) | X e-4ORCE(専用) / AUTECH LINE(トリム部) | 引き締まった精悍な標準ダークカラー。Gグレードでは選択できないエントリーグレード専用色。 |
| ブラック (特別仕様専用) | オールブラック基調(AUTECHはブルーステッチ入) | プレミアムナッパレザー(AUTECH / VIP) / テーラーフィット(AUTECH LINEシート部) | AUTECH / AUTECH LINE / VIP | ショーファーカーとしての重厚感(VIP)や、湘南の海を象徴するブルーとの対比(AUTECH)を強調。 |
上級グレード「G」だけの特権カラー「紫檀」と「銀雪」の魅力
ここで特に注目していただきたいのが、上級グレードの「G e-4ORCE」専用として設定された「紫檀(シタン)」と「銀雪(ギンセツ)」という2つの和モダンカラーです。
「紫檀 -シタン-」は、日本古来より高貴さの象徴とされてきた紫(パープル)と青のニュアンスを織り交ぜたパープル×ブラックのデュアルトーンです。
派手すぎる紫ではなく、光の当たり方によって深みのある紫が上品に浮かび上がる大人の配色で、新色ボディカラーの「FUJI DAWN -フジドーン-(富士の黎明)」や「至極 -シゴク-」の2トーンカラーとも見事に調和します。黒ベースなのでデニムの色移りや靴の擦れ汚れなども目立ちにくく、実用性と色気を両立したい方にぴったりです。
一方の「銀雪 -ギンセツ-」は、夜明け前の薄明の空が真っ白な雪原を淡く染めていく情景を表現した、パープル×ニュートラルベージュ(ホワイト系)のデュアルトーンです。
新型リーフ(ZE2)のホワイト内装にも近い明るく洗練された色味で、ブラック内装ばかりで車内が暗く重たくなりがちな競合アルファード(標準系グレード)と比べると、ドアを開けた瞬間にキャビン全体がパッと華やかで明るく、広く感じられるのが最大のメリットです。
一点だけ注意したいのは、特別仕様車の「AUTECH」や最上級の「VIP」を選ぶと、内装色はすべてブラック基調に固定されるという点です。そのため、「紫檀」や「銀雪」といった新型エルグランドを象徴する華やかなカラーコーディネートを楽しみたい方にとっては、「G e-4ORCE」が唯一の選択肢となります(なお、AUTECH LINEの“G-spec”を選んだ場合は、シートとステアリングが専用ブラックになり、ドアトリム等の内装色がGグレードの「紫檀」に準じたコンビネーションになります)。
標準グレードのXと上級Gにおける装備の違い
新型エルグランド(E53型)のグレード構成を考えるうえで、まず知っておきたい素晴らしい前提があります。それは、ベースグレードの「X」から最上級の「VIP」に至るまで、すべてのグレードで第3世代e-POWERと電動4WD「e-4ORCE」、そして乗り心地と軽量化・空力性能を追求したフィニッシャー付18インチアルミホイールが共通採用されているということです。
つまり、エンジンやモーターの出力、4WDの制御、足回りの基本性能といった「走り」の部分にグレード間の格差は一切ありません。だからこそ、基準車である「X e-4ORCE」と「G e-4ORCE」のどちらを選ぶかは、純粋に「内装のカラー・質感」「画面サイズ・音響」「運転支援と快適装備」の差と予算のバランスで決めることができます。
まずベースグレードの「X e-4ORCE」(目安価格:約710万〜720万円台)ですが、エントリーグレードとはいえ700万円を超えるフラッグシップミニバンだけあって、標準装備のレベルは非常に高いです。運転席・助手席のパワーシートや前席シートヒーターはもちろん、同乗者に大好評の「助手席電動オットマン」も標準装備。
さらに、注目の2列目キャプテンシートについても、電動リクライニング、電動シートバック中折れ機能、電動オットマン、ポジションメモリー機能、そして2列目シートヒーターまでが「X」から標準で備わっています。
「X+オプション」と「G」の価格差約33万円の損益分岐点
ここで多くの方が悩むのが、「Xにオプションを付けた場合」と「最初からGを選んだ場合」の比較です。もし「X e-4ORCE」に、メーカーオプションとして「14.3インチ統合型ディスプレイ等のセットオプション」と「100V電源(AC100Vコンセント)」を追加した場合、車両の目安総額は757万9,000円となります。これに対し、上級グレードの「G e-4ORCE」の車両本体価格は約791万2,300円となっており、その価格差は33万3,300円です。
「見た目の大画面ディスプレイと2列目の電動オットマン・中折れ機能があれば十分!」というコストパフォーマンス最重視の方であれば、Gより約33万円安く買える「X+オプション」は間違いなく最も買い得な選択肢になります。
しかし、この33万3,300円の差額のなかには、Xにどれだけお金を払っても後付けできない「G e-4ORCE以上の特権装備」がいくつも含まれているんです。
Xグレードには装着できない「G e-4ORCE」以上の特権装備まとめ
- 1. 内装色「紫檀」「銀雪」の選択権:Xは「ダーク」内装のみに固定されますが、Gなら和モダンな「紫檀 -シタン-」または明るく華やかな「銀雪 -ギンセツ-」を自由に選べます。
- 2. 2列目シートベンチレーション(送風機能):XとGの2列目シート機能における最大の違いがこれです。シート内部のファンで涼しい風を送るベンチレーションはG以上にのみ標準装備され、Xにはオプション設定自体が存在しません。
- 3. ハンズフリーオートスライドドア&上級空調:足をかざすだけで開閉できるハンズフリー機能や、プラズマクラスター搭載インテリジェントエアコンなどの快適装備でもGが優位に立ちます。
- 4. プロパイロットの標準化と「プロパイロット2.0+BOSE」のOP権:Xでは通常のプロパイロット自体がメーカーオプション設定ですが、Gは渋滞時(50km/h以下)のハンズオフ運転に対応したプロパイロットを標準装備。さらにG以上でのみ、高速道路での手放し運転を可能にする「プロパイロット2.0」、フロントヘッドレスト内蔵スピーカーを含む計22個のスピーカーで立体音響を作る「BOSE 22スピーカープレミアムサウンドシステム」、および「ツインガラスルーフ」のメーカーセットオプション(目安約73万円)を追加する権利が与えられます。
- 5. 12.8インチ後席ツインモニターの設定:フロントシートのヘッドレスト背面に装着するリアエンターテイメントモニターもGおよびVIP専用の装備となります。
個人的な意見としては、合成皮革や本革調のシートは夏場に長時間座っているとどうしても背中やお尻が蒸れやすいため、大切な家族やゲストを乗せる2列目に「シートベンチレーション(送風機能)」が付くかどうかは、33万円以上の価値がある決定的な違いかなと思います。
ご自身の使い方でベンチレーションや紫檀・銀雪カラー、BOSEサウンドが必要かどうかを基準に選ぶと失敗がありませんよ。
最上級VIPの4人乗り廃止とAUTECH専用仕様
基準車の「X」「G」に加えて、さらなるステータス性や独自のスタイリングを求めるユーザーのために用意されているのが、最上級ショーファードリブン仕様の「VIP」と、日産モータースポーツ&カスタマイズ(旧オーテックジャパン)が手掛けるカスタムモデルの「AUTECH」「AUTECH LINE」、そして乗降支援に特化した「ステップタイプ」です。
4人乗りを廃止し「3列7人乗り」へ進化した最上級「e-POWER VIP」
まずラインナップの頂点に君臨する「e-POWER VIP [e-4ORCE]」(車両本体価格:869万8,800円)は、「至福の移動空間」「走る応接室」をコンセプトに開発されたエグゼクティブ仕様です。価格設定を見ても、2026年6月に一部改良を受けた最大のライバル「トヨタ・アルファード ハイブリッド エグゼクティブラウンジ」(2WD:864万9,300円〜E-Four:886万9,300円)と完全に真っ向からぶつかるプライシングとなっています。
新型VIPにおける最大のトピックは、先代E52型のVIPで象徴的だった800万円超の「2列シート・4人乗り仕様」が廃止され、新型E53型では「3列シート・7人乗り仕様」のみの設定に一本化されたことです。先代の4人乗りVIPは後席の足元が広大な反面、4人までしか乗れず荷室の使い勝手も特殊だったため、個人オーナーがファミリーカー兼仕事用として買うにはかなりハードルが高い車でした。
しかし新型VIPは3列7人乗りになり、しかもVIP専用の最高級プレミアムナッパレザーシートでありながら「2列目間のウォークスルー」が可能な構造を維持しているため、平日は企業の社長車や役員車・ハイヤーとして使い、休日は家族みんなでのお出かけに使うといったマルチな使い方ができるようになったんです。アルファードのエグゼクティブラウンジが固定式大型アームレストで3列目への移動が大変なことを考えると、この実用性の高さは新型エルグランドVIPならではの大きな強みですね。
VIPの内装色は重厚感あふれる「ブラック」1色のみで、Gグレードでは高額オプションとなる装備やVIP専用の特別装備が最初からすべて標準で組み込まれています。
最上級グレード「e-POWER VIP」の主な専用標準装備
- プレミアムナッパレザーシート(ブラック):しっとりとした最高級本革を全席に採用
- 15.6インチ後席専用大型モニター:基準車の12.8インチを大きく上回る大画面モニターで極上の映像体験を提供
- BOSE 22スピーカープレミアムサウンドシステム:22個のスピーカーによる3Dサラウンド音響を標準搭載
- 後席用読書灯&100V電源(AC100Vコンセント):移動中の車内での執務や読書、パソコン作業を快適にサポート
- イルミネーション付きオートステップ:助手席側のフロントドア・スライドドアいずれの開閉とも連動して自動で展開・格納し、ステップ踏面だけでなく足元の路面までクリアなLEDで照らし出すおもてなし装備
なお、「VIPほどの豪華装備はいらないけれど、高床フロアでの乗り降りを楽にするオートステップだけは欲しい」という方のために、基準車の装備をベースに助手席側前後ドア連動・LEDイルミネーション付オートステップを標準装備した「ステップタイプ」(714万6,700円〜)もラインナップされています。ご高齢の家族や小さなお子さんがいるご家庭には、このステップタイプも非常に賢い選択肢になりますね。
湘南の海を象徴するブルーが映える「AUTECH」と新設「AUTECH LINE」
一方、高級感のなかにスポーティな個性とクラフトマンシップを求める方に大人気なのがカスタムモデルの「AUTECH」シリーズです。今回はフルカスタムの「AUTECH」(824万7,800円・8月上旬発売)と、新設されたエントリーカスタムの「AUTECH LINE」(7月16日発売)の2系統が用意されました。
上位の「AUTECH」は、エクステリアに海面の煌めきを表現したドットパターンの専用グリルや「航跡波」モチーフのシグネチャーLED、「白波」モチーフのメタル調プロテクターを纏い、インテリアは全体を精悍なブラック基調で統一しています。シートには専用の立体キルティング加工と鮮やかなブルーステッチ、そして「AUTECH」の刺繍が施された専用ブラックプレミアムナッパレザーシートを採用。
1・2列目の専用ブラックドアトリムや、ダーククロームフィニッシャー付の専用センターコンソール、専用本革巻ステアリングにもすべてブランド発祥の地である湘南・茅ヶ崎の海を象徴するブルーステッチがあしらわれています。さらに夜間のアンビエントライトも専用のブルーに発光し、基準車とは一線を画す特別な空間に仕立てられています。
そして新設された「AUTECH LINE」は、価格を抑えつつカスタムの雰囲気を楽しめるモデルです。専用のブラックテーラーフィットシートとダーククロームフィニッシャー付テーラーフィット巻ステアリングを装備しており、ベースがX相当の「AUTECH LINE e-4ORCE」(トリム部はダーク)と、G相当の「AUTECH LINE e-4ORCE “G-spec”」(トリム部は紫檀)の2種類から選べるようになっています。
| グレード名称 | 車両本体価格(税込目安) | 内装色 | シート表皮素材 | フロント画面サイズ | 2列目シート主要機能 | 後席モニター・音響・専用特別装備 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| X e-4ORCE | 約710万〜720万円台 (OP込7,579,000円) | ダーク(専用) | テーラーフィット | 12.3インチ級 (14.3インチ×2はOP) | 電動中折れ・電動オットマン・ヒーター・手動スライド(※送風なし) | プロパイロットOP設定(※プロパイ2.0・BOSE・ベンチレーション不可) |
| G e-4ORCE | 約7,912,300円 | 紫檀 または 銀雪 | テーラーフィット | 14.3インチ×2(標準) | 電動中折れ・電動オットマン・ヒーター・ベンチレーション・手動スライド | 12.8インチ後席ツインモニター設定。プロパイロット2.0+BOSE 22スピーカー等はセットOP(約73万円) |
| AUTECH LINE (標準 / G-spec) | 設定あり (7月16日発売) | シート:ブラック トリム:ダーク(標準)または紫檀(G-spec) | 専用ブラックテーラーフィット | ベース車(X / G)に準ずる | ベース車(X / G)に準ずる | 専用テーラーフィット巻ステアリング(ダーククロームフィニッシャー) |
| AUTECH | 8,247,800円 (8月上旬発売) | ブラック (ブルーステッチ) | 専用プレミアムナッパレザー(刺繍・キルティング) | 14.3インチ×2(標準) | Gグレード同等フル装備 | ブルーアンビエントライト、専用ドアトリム&コンソール(ブルーステッチ・エンブレム付) |
| e-POWER VIP | 8,698,800円 | ブラック(1色のみ) | プレミアムナッパレザー | 14.3インチ×2(標準) | Gグレード同等フル装備(3列7人乗り・ウォークスルー対応) | 15.6インチ後席専用モニター、BOSE 22スピーカー、読書灯、100V電源、照明付オートステップすべて標準 |
| ステップタイプ | 7,146,700円〜 | ベース車に準ずる | ベース車に準ずる | ベース車に準ずる | ベース車に準ずる | 助手席側前後ドア連動・LEDイルミネーション付オートステップ標準装備 |
※価格や仕様はあくまで一般的な目安です。正確な見積もりや装備詳細は公式サイトや販売店でご確認ください。
7人乗り統一による8人乗り廃止とシートアレンジ
旧型のエルグランド(E52型)を探したことがある方ならご存知かと思いますが、先代モデルでは2列目が独立キャプテンシートとなる「7人乗り仕様」と、6:4分割のベンチシートとなる「8人乗り仕様」が同価格で併売されていました(さらにVIPには2列4人乗りも存在しました)。
そのため、「エルグランド 新型 内装」と検索する方のなかにも「新型の8人乗りはどうなっているんだろう?」と気になっている方が多いのですが、結論から言うと、新型エルグランド(E53型)では8人乗りベンチシート仕様が完全に廃止され、全グレードが「3列シート・7人乗り(2+2+3レイアウト)」に統一されています。
これは、車両価格が700万円を超えるフラッグシップミニバンとして「どの席に座ってもファーストクラスのような快適性を提供する」というコンセプトを徹底した結果です。まず1列目シート(運転席・助手席)には、日産が長年研究を重ねてきた「ゼログラビティシート(無重力シート)」の設計思想が採用されています。
立体的な造形と絶妙なクッション厚により、身体を預けた瞬間に優しく沈み込みながらも、骨盤から背中までを面でしっかりサポートしてくれるため、何時間も走り続ける長距離ドライブでも疲労を最小限に抑えてくれます。助手席に電動オットマンが全車標準装備されているのも、奥様やパートナーに喜ばれるポイントですね。
伝統の「シートバック中折れ機能」が電動化!あえて手動前後スライドを残した深い理由
そして新型エルグランドの室内で最大の主役となるのが、2列目のキャプテンシートです。ここには2代目エルグランドの時代から熱狂的なファンを持つ伝統の機能「シートバック中折れ機能(デュアルリクライニング)」がしっかりと継承されています。通常のシートは背もたれを倒すと頭も一緒に後ろへ倒れてしまい、天井ばかりを見つめる姿勢になってしまいますが、この中折れ機能を使えば「背もたれの下半分は倒してリラックスしつつ、肩から上の背もたれ上部だけを前に起こす」ことができます。
これにより、オットマンを伸ばしてくつろぎながらでも、前方の景色を楽しんだり、モニター画面を見たり、1列目の家族と会話したりするのに最も楽な姿勢をキープできるんです。先代E52型では原則として手動レバー操作だったこの2列目シートが、新型ではついに「フルパワーシート化(電動リクライニング・電動中折れ機能・電動オットマン・ポジションメモリー機能付)」へと進化を遂げました。
ここで多くの方が疑問に思うのが、「なぜリクライニングや中折れ、オットマンまで電動化したのに、前後スライド機構だけをあえて手動のまま残し、かつアルファードのような固定式の大型アームレスト(ボックスシート)を採用しなかったのか?」という点です。実はここにこそ、日産がライバルの弱点を徹底的に研究した戦略的な意図が隠されています。
あえて「手動前後スライド×ウォークスルー」を採用した3つの実用的メリット
- 1. 1列目から3列目まで歩いて移動できるウォークスルーの確保:アルファードやヴェルファイアの上位グレードは、2列目に固定式の立派な大型アームレストを備えたボックスシートを採用しているため見た目は豪華ですが、左右のシート間に隙間がほぼありません。
そのため車内でのウォークスルーが不可能ですが、新型エルグランドは1,730mmの広い室内幅を活かし、最上級のVIPであっても2列目間にゆったり通れる通路を確保しています。雨の日に外に出ず車内で子どもの世話をしたり席を移動したりできるのは圧倒的に便利です。 - 2. 3列目への乗降でイライラしない一瞬のスライド操作:固定式ボックスシートの車は、3列目に乗り降りするたびにスライドドアを開け、動作の遅い電動スライドスイッチをじっと押し続けてシートが最前端に動くのを待つ必要があります。
新型エルグランドはあえて「手動前後スライド」を残したことで、レバーを引けば1秒でシートを前後に動かせ、3列目への乗り降りが劇的にスムーズになっています。 - 3. フルフラット化や車中泊・仮眠への高い適応力:固定式のゴツい肘置きがないため、着座姿勢が縛られず、シートを倒してフラットに繋げて仮眠をとったり車中泊を楽しんだりする際にも邪魔になりません。
分厚いクッションの3列目と前後2か所で固定できる「マルチアップ」機構
さらに3列目シートの作り込みも見逃せません。ミニバンの3列目というと、格納しやすくするために座面が薄っぺらくて平板な補助席のようなシートになりがちですが、新型エルグランドの3列目は1・2列目と同様にふんわりと厚みのある立体的なクッション座面が与えられています。
3列目自体にも前後スライド機構が備わっているため、2列目シートを一番後ろまで下げた状態であっても、3列目を最後端にスライドさせれば大人の男性でも十分な膝前スペースを確保できます。さらに、現行セレナ(C28型)では多くのグレードで省かれてしまった3列目用の充電用USBポート(Type-C)が、新型エルグランドでは3列目までしっかりと完備されています。
また、後席スライドドアには、狭い駐車場や悪天候での乗り降りで必要な分だけドアを開けられる「ハーフオープン機能」や、小さなお子さんからご高齢の方まで自然な姿勢で掴みやすい大型の乗降グリップが備えられています。
そして3列目を格納する際は、シートのスライド位置に応じて前後2か所の位置で跳ね上げ固定ができる新機構「マルチアップ」を採用しており、乗る人数と荷物のバランスを自在に調整できるようになっています。
新型エルグランドの内装に関する競合比較と実用性
ここからは、実際に新型エルグランドを購入してからのリアルな生活シーンをイメージしながら、荷室ラゲッジスペースの容量やゴルフバッグの積載シミュレーション、最大のライバルであるトヨタ・アルファード(40系)との徹底比較、さらに実車オーナーや試乗者から指摘されている「内装の欠点・デメリット」と賢い購入資金の作り方まで、包み隠さず掘り下げていきますね。
荷室ラゲッジの容量とゴルフバッグの積載本数

ミニバンをファミリーカーや趣味の相棒として使うなら、荷室(ラゲッジスペース)の実用性は絶対に妥協できないポイントですよね。先代のE52型エルグランドは、3列目シートを前に倒して床下のアンダーボックスと組み合わせる格納方式をとっていたため、荷室に大きな段差ができたり、高さのある荷物を積むときに空間効率が悪かったりという弱点がありました。しかし新型エルグランド(E53型)では、空間を最大限に使える「左右跳ね上げ格納方式」へと根本的な構造変更が行われています。
しかも、ただ決まった1か所で跳ね上げるだけではなく、3列目シートの前後スライド位置に合わせて「前方位置」と「後方位置」の2か所で跳ね上げ固定ができる新機構「マルチアップ」を採用しているのが最大の強みです。
たとえば、3列目を前方位置で跳ね上げて荷室容量を最大化する「最大ラゲッジモード」と、後方位置で跳ね上げることでたくさんの荷物を積み込みつつ2列目シートのロングスライド量(足元の広さ)も同時に確保する「快適ユーティリティモード」を、その日のメンバーや荷物に合わせて簡単に使い分けることができます。
さらに実用面で嬉しいのが、バックドアを開けたときの荷室開口地上高が先代モデルから約100mmも引き下げられ、地面から約650mmの高さになったことです。段差の少ないステップレスフロアが実現されたことで、重たいゴルフのキャディバッグや大型スーツケース、ベビーカーなどを高く持ち上げなくても、腰に負担をかけずにスッと楽に積み降ろしできるようになりました。
全車に標準装備されるリモコンオートバックドア(電動パワーバックドア)も、アルファードと比較して開閉時のモーター動作音が非常に静かで、早朝や深夜の住宅街でも気兼ねなく使えるのが高評価です。なお、スペアタイヤは搭載されておらず、タイヤ応急修理キットが荷室の左側(3列目左側のトリム内)に収納されているため、万が一のパンク時にすぐ取り出せるよう、左側だけは荷物を隙間なく詰め込みすぎないよう配慮しておくと安心ですね。
乗車人数・シートアレンジ別の荷室寸法とゴルフバッグ積載シミュレーション
それでは、日産公式の測定参考値および実車での検証データをもとに、新型エルグランドの荷室容量・寸法と、9.5インチクラスのゴルフバッグが何個積めるのかを具体的に見ていきましょう。
| 荷室モード・シート状態 | 荷室容量 / 奥行き・幅・高さ寸法の目安 | ゴルフバッグ(9.5インチ基準)積載可能数と具体的な積み方・注意点 |
|---|---|---|
| 3列目使用・最後端スライド時 (大人7名快適乗車モード) | 荷室容量:137L 荷室幅:最大約1,270mm(3列目付近約1,230mm) 開口地上高:約650mm | 最大2本(横置き2段重ね) 1〜3列目まで大人が快適に座れる位置(2列目膝前に握りこぶし2個分の余裕)では、3列目背もたれの後方傾斜により上部奥行きが狭まるため、ゴルフバッグを横向きに2本重ねるのが限界で、その上に大型ボストンバッグを重ねるのは少し困難となります。 |
| 3列目使用・最前端スライド時 (6名乗車+大容量積載モード) | 荷室容量:536L | 最大6個(横置き2段+縦置き4本) 3列目を最前端へスライドさせ、1個目のヘッドを右に倒して3列目側に積み、2個目はヘッドを左に倒して1個目の上に重ねます。残りの4個は立てた状態でバックドア開口部側に端から並べて積載可能です。 |
| 3列目後方位置跳ね上げ時 (快適ユーティリティモード / 4名乗車) | 跳ね上げ部奥行き:約665mm 2列目標準位置での荷室奥行き:約1,105mm | 最大4個(縦置き または 平置き) 平置き(前後方向寝かせ)では4本を寝かせて並べ上にボストンバッグも積載可能ですが、バッグ先端が2列目スライドレール上まで張り出すため2列目を最後端まで下げられません。一方、底を床につけて立てる「縦置き」なら、2列目を最後端までスライドできオットマン展開時も足元に十分な余裕が生まれます。 |
| 3列目前方位置跳ね上げ時 (最大ラゲッジモード / 2〜4名乗車) | 荷室容量:最大1,348L(2列目最前端時) 跳ね上げ部奥行き:約835mm 2列目最前端時の荷室奥行き:約1,580mm | 長尺物や大型キャンプ用品も余裕の積載 3列目を前方位置で跳ね上げることで、自転車や大型のアウトドアギア、引っ越し荷物などを最大限に積載するフルラゲッジモードとして機能します。 |
※上記の寸法や積載可能数はあくまで一般的な目安となります。ゴルフバッグの形状やクラブの長さによっては積載できない場合があるため、正確な情報は公式サイトをご確認いただくか実車にてお確かめください。
大人4人でのゴルフで差がつく「縦置き4本積み」の裏ワザ
このシミュレーションのなかで、ゴルフ好きの方にぜひ覚えておいていただきたいのが、3列目を後方位置で跳ね上げて大人4人でゴルフ場へ向かうときの積み方です。
実車検証で判明した興味深いポイントとして、ゴルフバッグ4本を前後に寝かせて「平置き」で積むと、4本きれいに並んで上にボストンバッグも載せられるのですが、キャディバッグの先端が2列目シートのスライドレール上まで張り出してしまうため、2列目シートを一番後ろまでスライドできなくなってしまう(オットマンを伸ばすと少し窮屈になる)という盲点があります。
そこで大活躍するのが、新型エルグランドの拡大された室内高(1,315mm)を活かした「ゴルフバッグの底を床につけて立てて並べる『縦置き4本積み』」です。
この縦置きスタイルで積載すれば、荷室の奥行きをほとんど使わずに4本がスッキリ収まるため、2列目キャプテンシートを一番後ろまでロングスライドさせ、電動オットマンと電動中折れシートをフル活用してVIPのように足を伸ばしながらゴルフ場へ移動できるんです。このちょっとした積み方の違いを知っているだけで、仲間とのゴルフドライブの快適度が劇的に変わりますよ。
ライバルのアルファードと比較した居住性の違い
「エルグランド 新型 内装」と検索してこの記事を読んでくださっている方の多くが、最大のライバルであるトヨタ・アルファード(40系)とどちらを買うべきか迷われているかなと思います。
両方とも日本を代表する700万〜800万円クラスの最高級ミニバンですが、実車のインテリアを隅々まで比較してみると、トヨタと日産の「おもてなしと実用性に対する考え方」の違いが驚くほど鮮明に浮かび上がってきます。
まずは、新型エルグランド(E53型)とトヨタ・アルファード(40系)の内装各部における実車比較結果を一覧表でチェックしてみましょう。
| 比較カテゴリー | 日産・新型エルグランド(E53型) | トヨタ・アルファード(40系) | 比較評価・勝敗の分岐点 |
|---|---|---|---|
| 室内幅とウォークスルー | 室内幅1,730mm。2列目キャプテンシート間に広い通路があり、手動スライドと合わせて3列目への移動・乗降が極めて容易。 | 室内幅1,660mm。2列目が固定式肘置きの大型シートのためシート間が狭く、3列目乗降時は遅い電動スライドを最前端まで動かす必要がある。 | エルグランド圧勝。3列目を頻繁に使うファミリーや多人数乗車ではエルグランドの実用性が圧倒的に高い。 |
| 室内高と乗降性(フロア高) | 室内高1,315mm(ルーフ付1,310mm)。運転席・後席スライドドアともフロア位置(床面)が高めで、小柄な人は少し乗り降りしづらい。 | 室内高1,360mm。運転席・後席ともフロア位置が低めに設計されており、頭上の開放感と乗降性に優れる。 | アルファード優位。フロアの低さによる乗り降りのしやすさと天井の高さはアルファードに分がある。 |
| パネル加飾と防汚性 | 上品で美しい杢目(木目調)パネルをボタン周りまで採用。指紋や線キズ、ホコリが目立ちにくい。 | ピアノブラック調パネルを多用。高級感はあるが、とにかく指紋・皮脂汚れ・線キズが目立ちやすい。 | エルグランド優位。日常使用での美観維持とストレスの少なさで木目調パネルが機能的。 |
| 車内カラーと明るさ | 「銀雪(パープル×ベージュ)」や「紫檀」により、車内が明るくエレガントで華やかなラウンジ感がある。 | ブラック内装が中心となるため、車内全体が暗く重厚な雰囲気になりやすい。 | 好みによるが、明るくモダンな空間演出の選択肢はエルグランドが豊富。 |
| ステアリング&エアコン操作 | 2スポークフラットボトム。斜め配置トラックボール付物理スイッチとハプティック空調スイッチで直感的に操作しやすい。 | 3スポーク真円。タッチトレーサー式スイッチはHUDと連動させないとほぼ使えず、タッチ画面式空調も直感性に欠ける。 | エルグランド優位。運転中の操作ミスを防ぎ直感的に扱えるインターフェース設計。 |
| 充電設備・コンソール収納 | 置くだけ充電が2台分。前席USB-C(2口)はいずれも入力兼急速充電用。コンソールボックスの底はやや浅め。 | 置くだけ充電は1台分のみ。USB-C(2口)は入力用1口+急速充電専用1口。コンソールボックスの底はかなり深く収納力大。 | 充電環境はエルグランド圧勝、大型コンソールボックスの深さはアルファード優位。 |
| カップホルダー設計 | センター縦2列(蓋付)+両端。助手席側はワンタッチ開閉蓋付で高質感だが、運転席側は蓋なしで底が浅く倒れやすい。 | センター縦2列+左右両端ともにスライド格納式で安定したホールド性。 | 助手席の演出はエルグランドが秀逸だが、運転席側の実用性はアルファードが安定。 |
| 2〜3列目サンシェード・バックドア音 | サンシェードは手動展開・格納式。電動パワーバックドアの開閉動作音は非常に静か。 | サンシェードは隙間のできない電動展開・格納式。パワーバックドアのモーター音は大きめで賑やか。 | シェードの高級感はアルファード、バックドアの静粛性はエルグランドが優位。 |
「見た目の威厳のアルファード」か、「徹底した実用性と和モダンのエルグランド」か
この比較表から見えてくる結論はとてもシンプルです。もしあなたが「基本的には2列目に大人2人までしか乗せず、固定式の巨大なアームレストや電動で閉まるサンシェードといったショーファーカー的な威厳を最優先したい」「床が低くて頭上が高い方がいい」と考えるなら、アルファードが向いています。
しかし、「家族4人〜7人で出かけることが多く、3列目への乗り降りや車内でのウォークスルーをストレスなく行いたい」「ピアノブラックの指紋汚れや使いにくいタッチスイッチにイライラしたくない」「スマホ2台同時ワイヤレス充電や明るい『銀雪』内装で、モダンで快適なドライブを楽しみたい」という方にとっては、新型エルグランドの内装の方が日常の満足度がはるかに高くなるかなと思います。
特にオーナー自身がハンドルを握るファミリーユースにおいては、新型エルグランドの人間工学に基づいたスイッチ配置やウォークスルー構造は、毎日の運転と子育てを本当に楽にしてくれるはずです。
口コミで指摘される安っぽい箇所や欠点とデメリット

どんなに優れた新型車であっても、すべての人にとって100点満点ということはありません。特に新型エルグランドは車両本体価格が約710万円から870万円に達する超高額車になったため、実際に実車を確認したオーナーや試乗したモータージャーナリストからは、価格に対するシビアな目線でいくつかの「欠点・デメリット」や「一部が安っぽく見える」という辛口な口コミも寄せられています。
購入後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないよう、ネガティブな評判とその対策についても包み隠さず整理しておきますね。
1. 車両価格に対する一部パーツの質感ギャップ(アームレストの傾き・テーブル・手動シェード)
実車を見た人たちの間で最も議論になっているのが、800万円クラスの車格に対する細部パーツの質感バランスです。シート本体のふんわりとした座り心地やゼログラビティシートの快適性、「紫檀」「銀雪」の美しいカラー、組子キルティングの造形美が絶賛されている一方で、「細かい部分にセレナとの共通性やコストカットを感じて安っぽい」という指摘があります。
その象徴としてよく挙げられるのが、「2列目キャプテンシートのアームレスト(肘置き)が、背もたれのリクライニングに連動して一緒に斜め上へ傾いてしまう構造」や、「2列目シート横にある折り畳み式テーブルの樹脂の質感がチープに見える点」、そして「2〜3列目のサイドサンシェードが電動ではなく手動式にとどまっている点」の3つです。
アルファードの立派な固定式アームレストを見慣れた人からは「シート以外の装備が質素に見える」という厳しい声もありますが、先ほど解説した通り、この可動式アームレストと折り畳みテーブルの構造こそが「2列目間の広いウォークスルー」と「シートを倒したフルフラット化」を実現するための必須条件になっています。つまり、単なる手抜きではなく「豪華な見栄え」と「ウォークスルーの実用性」のトレードオフですので、ご自身がどちらを重視するかで評価が180度変わるポイントですね。
2. 高床フロアによる乗降性の課題とツインガラスルーフ装着時の頭上空間
パッケージング面での明確な弱点として、床下にe-4ORCEの駆動系やバッテリーを収めている関係上、セレナやアルファードと比較してフロア位置(床面)が高く設計されている点が挙げられます。運転席に乗り込むときも、2列目のスライドドアから乗り降りするときも、小柄な女性や小さなお子さん、ご高齢の方だと「足を大きく持ち上げる必要があって乗り降りしづらい」という口コミが少なくありません。
この高床フロアによる乗降性の課題を解決するための具体的な対策としては、ドア開閉と連動して自動でステップが展開する「ステップタイプ」や「VIP」を選ぶか、基準車にステップ関連のオプションを組み合わせることが最も有効な解決策になります。
また、メーカーオプションの電動チルト&スライド式「ツインガラスルーフ」を装着すると、室内高が標準の1,315mmから1,310mmへとわずかに低くなるため、車内で大人が立ち上がって移動する際には頭上が少し窮屈に感じられる点にも注意しておきましょう。
3. スイッチ類のブラインド操作性・Aピラーの死角・高額オプションの注意点
さらに、実際に運転席に座って試乗したからこそ分かる人間工学や視界、電装面の細かいデメリットも以下のボックスにまとめました。
実車試乗・口コミで指摘されている7つの実用上の注意点
- 1. ハザードやシフトボタンのブラインド操作性:インパネ中央のハザードスイッチはサイズが小さく表面に突起がないため、走行中に手探り(ブラインドタッチ)で押そうとすると指が引っかからず戸惑うことがあります。
また、ボタン式シフトやエンジンスターターボタンも黒一色でシルバー加飾などの視覚的アクセントがないため、慣れるまでは目視で位置を確認する必要があります。 - 2. 太く傾斜したAピラーによる死角:アイポイントが高くなり前方視界自体は良好で小柄な方でもシート高を合わせやすい反面、フロントのAピラーがかなり太く傾斜しているため、交差点の右折時や緩いコーナーが続くワインディングロードにおいて、特定の角度で対向車や歩行者がAピラーの死角に入りやすい点には注意が必要です。
- 3. 助手席肩口スイッチの非搭載:運転席や後席から助手席のリクライニングやスライドを操作できる「助手席肩口パワーシートスイッチ」(アルファードには設定あり)が省かれています。
- 4. 運転席カップホルダーの浅さ:インパネ右端の運転席用カップホルダーはフタがなく底が浅めのため、細長いペットボトルや缶を置くと揺れで倒れやすい傾向があります。
- 5. 3列目跳ね上げ時の左右の張り出し:3列目シートのクッションが分厚く座り心地が良い裏返しとして、左右に跳ね上げ格納した際のシートの張り出しが大きく、荷室の有効横幅がアルファードより少し狭く感じられます。
- 6. 後席モニターの仕様制限と通信維持費:Gグレード等に設定される12.8インチのリアエンターテイメントシステム(ヘッドレスト背面モニター)は、前席のナビ画面と連動しておらずテレビ放送が映らないという制限が指摘されているほか、車載通信サービス「NissanConnect」の維持費(年間約3万円)に対する負担感の声も見られます。
- 7. 約73万円の高額セットオプション構造:目玉装備である「プロパイロット2.0」や「BOSE 22スピーカー」を装着しようとすると、Gグレード以上を選んだうえで総額約73万円という高額なメーカーセットオプション(ツインガラスルーフ等と抱き合わせ)を追加する必要があり、見積もり総額が一気に跳ね上がりやすい点も要注意です。
こうした細かな使い勝手やオプションの制約は、購入前にあらかじめ知っておけば「そういう仕様なんだな」と納得して対策が打てるものばかりです。ぜひディーラーの試乗車で、ハザードの位置やAピラーの見え方、ステップの高さなどを実際に体感してみてくださいね。
購入資金を増やすならズバット車買取比較で一括査定
ここまで新型エルグランド(E53型)の内装の魅力やグレードごとの違いを詳しく見てきましたが、購入にあたって最大の壁になるのが「車両価格の上昇」ですよね。先代モデルは400万円台から購入できましたが、新型は全車第3世代e-POWER&e-4ORCE搭載のフラッグシップへと進化したことで、ベースグレードの「X」に14.3インチ画面オプションを付けた状態で約758万円、上級グレードの「G」(約791万円)にプロパイロット2.0やBOSEスピーカーのセットオプション(約73万円)を追加すると約864万円、最上級の「VIP」では約870万円に達します。
「本当は紫檀や銀雪の内装と2列目ベンチレーションが付いた『G』が欲しいけれど、予算的に『X』に妥協するしかないかな…」「BOSEスピーカーやオートステップを付けたいけれど予算オーバーかも…」と悩んでしまう方も多いかなと思います。そこで、ローンや月々の支払額を増やさずに購入資金をグッと増やし、ワンランク上のグレードや憧れのオプションを手に入れるために絶対におすすめしたいのが、今乗っている愛車をディーラーの下取りに出すのではなく、「ズバット車買取比較」で一括査定をして一番高く買ってくれる専門店に売却する方法です。
なぜディーラー下取りより買取専門店の一括査定が数十万円も高くなるのか?
新車を購入するとき、手続きが1か所で済むからといって、そのままディーラーの下取りに今の愛車を出してしまう方はとても多いです。しかし、クルマ好きの視点から言わせていただくと、これは本当にもったいない選択になりがちです。
ディーラーはあくまで「新車を販売すること」が本業であり、下取りした中古車を自社で高く売るための多様な販路を持っていません。そのため、年式と走行距離から機械的に算出する社内基準の査定表に基づいた「絶対に損をしない手堅い(低めの)下取り額」しか提示できない仕組みになっています。一方で、中古車買取の専門店は、全国の中古車オークションのリアルタイム相場や、海外への輸出ルート、自社での直接販売ネットワークなどを持っており、「今この車種・この色を欲しがっている顧客」に向けてピンポイントで高く売るノウハウを持っています。
特に現在ミニバンやSUV、人気のコンパクトカーなどに乗られている場合、ディーラー下取りと複数の買取専門店とでは、査定額に30万円〜50万円以上、車種によっては80万円近い差がつくことも珍しくありません。もし今の愛車がディーラー下取りより35万円高く売れれば、それだけで「X+オプション(約758万円)」から「Gグレード(約791万円)」への差額(約33万円)が丸ごと賄えてしまいます。つまり、自己負担ゼロで憧れの「紫檀・銀雪」カラーや夏場に涼しい「2列目シートベンチレーション」が手に入ることになるんです。
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新型エルグランドの内装の魅力と賢い購入のまとめ
今回は、約16年ぶりとなる待望のフルモデルチェンジで第4世代(E53型)へと生まれ変わった新型エルグランドの内装について、パッケージングの進化から14.3インチ画面、和モダンな内装色、グレード別の装備差、荷室のゴルフバッグ積載術、アルファードとの比較、そして実車の口コミから見えた欠点まで、徹底的に詳しく解説してきました。
改めて振り返ってみると、新型エルグランドの内装は、先代モデル(E52型)の弱点だった頭上空間や横幅の狭さを完全に克服しつつ、単にライバルの真似をするのではなく「実際に家族やゲストが乗ったときの移動のしやすさと快適性」をとことん追求して作られていることがよく分かります。ここで、あなたのライフスタイルや予算にぴったりのグレードがひと目でわかる選び方の目安をまとめておきますね。
あなたに最適な新型エルグランドのグレード選びガイド
- コスパ最重視で先進装備と快適シートを手に入れたいなら「X e-4ORCE+14.3インチOP」(目安約758万円):内装色はダークのみで2列目送風機能は付きませんが、14.3インチ2画面や助手席・2列目の電動オットマン、電動中折れシートが揃い、Gより約33万円安く買える隠れたお買い得仕様です。
- 満足度No.1!和モダン内装と夏場の快適性を求めるなら「G e-4ORCE」(目安約791万円):新型を象徴する「紫檀」「銀雪」の内装色が選べ、夏場に必須の「2列目シートベンチレーション」が標準装備。さらに予算が許せばプロパイロット2.0+BOSE 22スピーカーの追加も可能な王道グレードです。
- ご家族の乗り降りのしやすさを最優先するなら「ステップタイプ」(目安約715万円〜):高床フロアの弱点をカバーする助手席側ドア連動・照明付オートステップが標準装備され、小さなお子さんやご高齢の家族も安心です。
- 人とは違うスポーティな特別感を味わいたいなら「AUTECH / AUTECH LINE」(目安約825万円等):湘南の海をイメージしたブルーステッチ入りのプレミアムナッパレザーとブルーの間接照明が、所有する喜びを最大限に高めてくれます。
- 法人利用や最高峰のおもてなし空間を求めるなら「e-POWER VIP」(目安約870万円):3列7人乗り化とウォークスルーで実用性を高めつつ、15.6インチ大型後席モニター、BOSE音響、読書灯、オートステップまで全部入りの頂点モデルです。
新型エルグランドの内装と購入に関する重要ポイントの総まとめ
最後に、この記事でお伝えした新型エルグランドの内装に関する核心ポイントをもう一度おさらいしておきましょう。
- クラス最大級の横幅とウォークスルー実用性:室内幅1,730mm(アルファード比+70mm)の圧倒的な広さを活かした2列目間のウォークスルーと、素早く動かせる手動前後スライドにより、3列目へのアクセス性はライバルを大きく凌駕しています。
- 先進のデジタル環境と汚れにくい木目調パネル:国内日産初の14.3インチ統合型デュアルディスプレイ、指紋や線キズが目立たない上品な杢目調パネル、スマホ2台同時ワイヤレス充電、兼用USB-Cポートなど、日常の使い勝手が抜群です。
- 全車3列7人乗りへの統一とマルチアップ荷室:先代の8人乗りや4人乗りVIPを廃止し、全車ファーストクラス仕様の7人乗りに集約。前後2か所で跳ね上げできる3列目マルチアップと「ゴルフバッグ縦置き4本積み」を活用すれば、大人4人でのゴルフも足を伸ばして快適に移動できます。
- 実車での弱点確認と一括査定での資金作り:床面の高さや2列目アームレストの傾き、ハザードスイッチやAピラーの死角などは試乗時に要チェック。700万〜870万円の高級車だからこそ、ディーラー下取りで妥協せず「ズバット車買取比較」の一括査定で今の愛車を最高額で売却し、購入資金をしっかり増やすのが最も賢い購入ルートです。
16年分の進化が凝縮された新型エルグランドのインテリアは、家族との何気ない週末のお出かけから長距離のグランドツーリングまで、すべての移動時間を特別なラウンジ体験に変えてくれる素晴らしい仕上がりになっています。
ぜひまずは「ズバット車買取比較」で愛車の高値相場をチェックして余裕のある資金計画を立てたうえで、お近くの日産ディーラーで実車の座り心地や「紫檀」「銀雪」の美しい色合いをご自身の目で確かめてみてくださいね。
なお、本記事内でご紹介した車両価格や寸法、荷室容量、装備の仕様などはあくまで一般的な目安となります。
生産時期や一部改良、販売店のオプション設定などによって内容が変更される可能性もあるため、正確な情報は必ず日産自動車の公式サイトをご確認いただくか、正規ディーラーの担当者など専門家にご相談のうえ、最終的なご判断をなさってください。あなたの新しいクルマ選びが最高に満足のいくものになるよう、心から応援しています!

