新型シエンタの購入を検討する中で、「このオプションは後から付けられるの?」と疑問に思うことはありませんか?
特に、便利なアドバンストパークの後付けが可能かどうかや、そもそもメーカーオプションは後付けできるかという点は、多くの方が気になるところです。また、新型シエンタのメーカーオプション一覧をカタログで見ながら、どれを選ぶべきか悩むこともあるでしょう。
後になって「シエンタのオプションで後悔した」「これはいらない装備だった」と感じないためには、事前の情報収集が欠かせません。例えば、車の印象を大きく変えるオプションホイールなど、見た目に関わる選択も重要です。
この記事では、シエンタのオプションを後付けする際の注意点や、後悔しないための賢い選び方を徹底的に解説します。
この記事のポイント☝️
- 後付けできるオプションとできないオプションの明確な違い
- 後悔しないためのメーカーオプションの賢い選び方
- 子育て世代やアウトドア好きにおすすめの後付けディーラーオプション
- 不要なオプションを見極めてコストを賢く抑える方法
シエンタのオプション後付け前に知るべき基礎知識

- そもそもメーカーオプションは後付けできるか
- カタログで見る新型シエンタのメーカーオプション一覧
- アドバンストパークの後付けは不可能
- 後付けできない先進安全装備
- 後付けが可能なディーラーオプションとは
そもそもメーカーオプションは後付けできるか

シエンタのオプション選びで最も重要な基本知識は、「メーカーオプション」は原則として後付けができないという点です。
これは、メーカーオプションが車両を製造する工場の生産ラインで直接組み込まれる装備だからです。車両の骨格や配線、電子制御システムと深く関連しているため、完成した車に後から追加することは技術的に非常に困難、あるいは不可能となります。
例えば、パノラミックビューモニターや特定の安全装備は、専用のカメラやセンサーを車体の各所に取り付ける必要があり、これらは製造段階でなければ装着できません。
そのため、メーカーオプションは新車を注文するまさにそのタイミングで、慎重に選ぶ必要があります。
後付けは原則不可!注文時が唯一のチャンス
後から「やっぱりあの機能が欲しかった」と後悔しても、メーカーオプションは追加できません。購入時の選択が、その後のカーライフの快適性を大きく左右することを覚えておきましょう。
ただし、近年トヨタが開始した「KINTO FACTORY」というサービスでは、一部の車種・オプションに限り、後付けが可能になるケースも出てきました。
しかし、まだ対象は限定的であり、現時点ですべてのメーカーオプションが後付けできるわけではないため、基本的には「購入時に決める」という認識でいることが賢明です。
カタログで見る新型シエンタのメーカーオプション一覧

後付けができないメーカーオプションは、購入時に後悔のないようしっかり吟味する必要があります。ここでは、新型シエンタの主なメーカーオプションを一覧でご紹介します。ご自身のライフスタイルや運転スタイルに合わせて、本当に必要なものを見極める参考にしてください。
主なメーカーオプションとその特徴
シエンタには、快適性、安全性、利便性を向上させる多彩なメーカーオプションが用意されています。特に人気の高いものをいくつかピックアップして解説します。
| オプション名 | 価格(税込・参考) | 主な特徴とメリット |
|---|---|---|
| ディスプレイオーディオPlus(10.5インチ) | 89,100円 | 標準の8インチより大画面で見やすい。車載ナビ機能も搭載し、通信が途切れても安心。テレビ(フルセグ)も視聴可能。 |
| パノラミックビューモニター | 31,900円~ | 車を真上から見たような映像で駐車を支援。死角を減らし、狭い場所での運転に絶大な安心感をもたらす。 |
| コンフォートパッケージ | 79,200円~ | ステアリングヒーターやシートヒーターを装備。冬場の運転を快適にする。赤外線(IR)カットガラスも含まれ、夏の日差しも和らげる。 |
| 天井サーキュレーター | 27,500円~ | 後席にエアコンの風を効率よく循環させる。特に後席にお子様を乗せる機会が多いファミリーには必須級の装備。 |
| アクセサリーコンセント(AC100V・1500W) | 45,100円 | ハイブリッド車専用。車内で家電が使えるようになり、アウトドアや災害時に大活躍。ポータブル電源よりお得との声も。 |
| 寒冷地仕様 | 20,900円~29,700円 | ヒーターの効きが早くなる補助ヒーターや、フロントガラスの凍結を防ぐワイパーデアイサーなどを装備。寒冷地以外でも冬の快適性が向上。 |
ライフスタイルに合わせて優先順位を
これらのオプションは、どれも魅力的ですが、すべてを追加すると高額になります。「小さな子供がいるから天井サーキュレーターは必須」「駐車が苦手だからパノラミックビューモニターは外せない」など、ご自身の使い方を具体的にイメージして、優先順位をつけて選ぶことが重要です。
アドバンストパークの後付けは不可能

駐車が苦手な方にとって非常に魅力的な「トヨタ チームメイト[アドバンスト パーク]」ですが、この機能もメーカーオプションのため、後付けは一切できません。
アドバンストパークは、スイッチ一つでステアリング、アクセル、ブレーキ操作をアシストし、スムーズな駐車を可能にする高度な運転支援システムです。
このシステムが機能するためには、車両の周囲を監視する多数のカメラやソナー(センサー)、そしてそれらを統合制御する専用のコンピューター(ECU)が不可欠です。これらのハードウェアは、車両の設計段階から緻密に計算され、生産ラインで組み込まれています。
つまり、単にソフトウェアをインストールするようなレベルではなく、車両の根幹に関わるシステムであるため、後から追加することは物理的に不可能なのです。
「駐車に自信がない」「狭い駐車場をよく利用する」という方は、購入時にアドバンストパークを付けるかどうかを真剣に検討する必要があります。一度でもぶつけてしまえば、修理費用でオプション代金を超えてしまう可能性も十分に考えられます。まさに「転ばぬ先の杖」と言える装備です。
後付けできない先進安全装備

シエンタには、予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が標準装備されていますが、さらに安全性を高めるためのメーカーオプションも用意されています。そして、これらの追加の先進安全装備も、アドバンストパークと同様に後付けはできません。
なぜなら、これらの機能もレーダーやカメラといった専用の検知装置が必要であり、車両の電子システムと深く連携して作動するからです。代表的な後付け不可の安全装備には、以下のようなものがあります。
- ブラインドスポットモニター[BSM]
ドアミラーでは確認しにくい後側方の死角エリアを走行する車両を検知し、ドアミラー内のインジケーターで知らせてくれます。車線変更時の接触事故のリスクを大幅に低減させる、非常に有効な機能です。 - パーキングサポートブレーキ(後方接近車両・後方歩行者)
駐車場からバックで出る際など、後方から接近する車両や歩行者を検知して、衝突の危険があれば警報とブレーキ制御で被害軽減をサポートします。
安全装備は「もしも」への投資
これらの安全装備は、日常的にその効果を実感する機会は少ないかもしれません。しかし、「もしも」の事故を一度でも防ぐことができれば、その価値は計り知れません。安心して運転するために、購入時にこれらのオプションを検討する価値は非常に高いと言えるでしょう。
後付けが可能なディーラーオプションとは

メーカーオプションが後付けできない一方で、「ディーラーオプション(販売店装着オプション)」は、納車後でも好きなタイミングで後付けすることが可能です。これは、車両が工場から出荷された後、各販売店のサービス工場で専門のスタッフが取り付ける装備だからです。
ディーラーオプションには、カーライフをより豊かに、そして便利にするための様々なアクセサリーが含まれます。
ディーラーオプションの代表例
- フロアマット、サイドバイザー
- カーナビゲーションシステム
- ドライブレコーダー、ETC車載器
- エアロパーツ(モデリスタなど)
- シートカバー、インテリアパネル
- ルーフキャリア、サイクルホルダー
これらのアイテムは、車両の基本構造に大きな変更を加えることなく装着できるものがほとんどです。このため、新車購入時には予算を抑えておき、後から必要になったものや欲しくなったものを追加していく、という柔軟な買い方ができます。
メリットと注意点
メリットは、後からでも追加できる柔軟性です。ライフスタイルの変化に合わせて車をカスタマイズできます。
一方で注意点として、後から取り付ける場合は、部品代に加えて別途取り付け工賃が発生することが挙げられます。
新車購入時に同時に注文すれば、工賃がサービスされたり、値引き交渉の材料になったりすることもあるため、トータルコストを比較検討することが大切です。
シエンタの後付けオプションで後悔しない選び方

- 足元をおしゃれにするオプションホイール
- モデリスタなど外装のおすすめ後付け
- 子育て世代に人気の内装オプション
- あると便利な快適性を高める装備
- シエンタのオプションで後悔・いらないもの
- 賢いシエンタのオプション後付けの総括
足元をおしゃれにするオプションホイール

車の印象を大きく左右するパーツの一つがホイールです。新型シエンタは全グレードでスチールホイール(樹脂フルキャップ付き)が標準装備となっていますが、オプションでスタイリッシュなアルミホイールに変更できます。
特に人気なのが、ZグレードとGグレードで選択できるメーカーオプションの「15インチアルミホイール(切削光輝+ブラック塗装)」です。
価格はZグレードで55,000円、Gグレードで60,500円(税込)と、メーカー純正品としては比較的手頃な設定になっています。
このホイールは、金属の輝きとブラック塗装のコントラストが美しく、足元を引き締めることで車全体の質感を格段に向上させます。デザイン性だけでなく、スチールホイールに比べて軽量であるため、燃費や乗り心地といった走行性能にも良い影響が期待できる点もメリットです。
モデリスタのホイールも選択肢に

より個性的なデザインを求めるなら、ディーラーオプションで設定されている「MODELLISTA」のアルミホイールセットもおすすめです。こちらは後付けが可能なので、納車後にじっくり選ぶこともできます。ただし、価格はメーカーオプションよりも高くなる傾向があります。
メーカーオプションのアルミホイールは後付けできないため、スタイリッシュな外観にこだわりたい方は、新車注文時に忘れずに選択しましょう。
モデリスタなど外装のおすすめ後付け

「他のシエンタとは一味違う、自分だけの一台にしたい」という方には、後付け可能なディーラーオプションのエアロパーツがおすすめです。特にトヨタのカスタマイズブランドである「MODELLISTA(モデリスタ)」は、高いデザイン性と品質で絶大な人気を誇ります。
モデリスタは、シエンタ向けに複数のデザインコンセプトを用意しており、好みに合わせて選ぶことができます。
MODELLISTAの主なエアロスタイル
- BRIGHT TECH ELEGANCE
メッキパーツを多用し、洗練された高級感と煌めきを演出するスタイルです。フロントスポイラーやサイドスカートなどを装着することで、都会的でエレガントな印象になります。 - URBAN TECH GEAR
SUVのようなタフさとアクティブ感を強調したスタイルです。プロテクター風のデザインやグロスブラックのパーツが特徴で、アウトドアシーンにも映える力強い外観を作り出します。
これらのエアロパーツは、フロント、サイド、リアをまとめて装着できる「エアロパーツセット」として販売されているほか、各パーツを単品で購入することも可能です。
そのため、まずはフロントスポイラーだけ付けてみて、後からサイドやリアを追加していくといった段階的なカスタマイズも楽しめます。
シエンタの個性を引き立て、所有する満足感を高めてくれるおすすめの後付けオプションです。
子育て世代に人気の内装オプション

「ちょうどいい」ミニバンとして子育て世代から絶大な支持を得ているシエンタ。その使い勝手をさらに向上させる、後付け可能な内装オプションが豊富に用意されています。ここでは、特にファミリーに人気の高いアイテムを3つご紹介します。
- シートバックテーブル
助手席の背面に装着する折りたたみ式のテーブルです。カップホルダーやタブレットを立てかけられる溝が付いており、後席に座るお子様が食事をしたり、動画を見たりする際に非常に便利。
長距離ドライブでの「退屈しのぎ」に大活躍し、結果として運転に集中できるというメリットもあります。 - コンソールボックス
運転席と助手席の間に設置する収納ボックスです。ティッシュボックスや飲み物、お菓子など、車内に散らばりがちな小物をスッキリと収納できます。
車内を常に整理整頓された状態に保てるため、快適な空間作りに役立ちます。 - FUN×FUNインテリアセット
「フロマージュ」カラーのおしゃれなシートカバー、コンソールボックス、ドアトリムベルトがセットになったお得なパッケージです。
シートカバーには多数のポケットが付いており、収納力が大幅にアップします。シートを汚れから守りつつ、車内を明るく楽しい雰囲気にしてくれる人気のセットです。
これらのオプションはすべてディーラーで後付け可能です。実際の使い勝手をディーラーの展示車などで確認しながら、ご家族にぴったりのアイテムを選んでみてはいかがでしょうか。
あると便利な快適性を高める装備

シエンタのカーライフをより一層快適で充実したものにする、後付け可能な便利装備をご紹介します。日常使いから休日のレジャーまで、幅広いシーンで「付けてよかった」と感じられるアイテムばかりです。
ラゲージウッドデッキ(木目調)
MODELLISTAから出ている、荷室の床面をおしゃれな木目調にカスタマイズできるアイテムです。
見た目の雰囲気が華やかになるだけでなく、表面は汚れや水分に強い素材でできているため、キャンプ用品や濡れたレジャーシートなどを積んでもサッと拭き取れてお手入れが簡単。機能性とデザイン性を両立した、アウトドア好きにはたまらないオプションです。
12.1型後席ディスプレイ
後席でテレビやDVD、スマートフォンのミラーリング映像などを楽しめる大型ディスプレイです。
小さなお子様がいるご家庭では、長時間の移動でも静かに過ごしてくれる「魔法のアイテム」となり得ます。家族での旅行や帰省が多い方には、特におすすめしたい装備です。
ドライブレコーダー(前後方)
もはや必需品とも言えるドライブレコーダー。
万が一の事故やあおり運転に遭遇した際の証拠として非常に重要です。トヨタ純正のディーラーオプション品は、車両との連携機能や保証がしっかりしているのが魅力。
特に、荷物で後方視界が遮られがちなミニバンには、カメラ映像をルームミラーに表示する「電子インナーミラー型」が人気です。
これらの装備は、いずれも後から追加できるディーラーオプションです。新車購入時にすべて揃えるのが予算的に厳しい場合でも、後々の楽しみとして検討できるのが嬉しいポイントですね。
シエンタのオプションで後悔・いらないもの

ディーラーでは様々なオプションを勧められますが、本当にすべてが必要なわけではありません。ご自身のライフスタイルによっては「いらない」と感じるものや、社外品でより安く、高機能なものが手に入る場合もあります。ここでは、コストを抑えるために見直したいオプションの例を挙げます。
本当に必要?見直したいオプション3選
- サイドバイザー(ドアバイザー)
雨の日に窓を少し開けて換気できるのがメリットですが、「風切り音がうるさい」「デザイン的に付けたくない」という理由で不要と考える人も少なくありません。喫煙者でなければ、必須の装備ではないかもしれません。 - フロアマット(純正デラックスタイプ)
純正品は品質が高いですが、価格も高めです。インターネット通販などでは、シエンタ専用設計で、純正品より安価ながらデザインや機能性に優れた社外品が多数販売されています。品質やデザインにこだわって探してみる価値は十分にあります。 - LEDルームランプセット(面発光タイプ)
車内を明るくするLEDランプも、純正品は比較的高価です。社外品であれば、より明るく、価格も数分の一で済む製品が多く見つかります。
交換作業も比較的簡単なため、DIYに挑戦してみるのも良いでしょう。
もちろん、これらが必要な方もいますし、純正品のフィッティングや保証といった安心感は何物にも代えがたい価値があります。
大切なのは、言われるがままに選択するのではなく、「自分にとって本当に必要か?」という視点で一つひとつ吟味することです。
賢く取捨選択することで、無駄な出費を抑え、満足度の高い一台を完成させましょう。
賢いシエンタのオプション後付けの総括
最後に記事の内容をまとめます☝️
- シエンタのオプションは工場で装着するメーカーオプションと販売店で装着するディーラーオプションの2種類
- メーカーオプションは車の製造工程で組み込まれるため原則として後付けはできない
- 後悔しないためには新車注文時にメーカーオプションを慎重に選ぶことが最も重要
- アドバンストパークやブラインドスポットモニターなどの先進機能は後付け不可能
- ディーラーオプションは納車後でも好きなタイミングで追加できる
- アルミホイールはメーカーオプションとディーラーオプションの両方に設定がある
- モデリスタのエアロパーツは後付け可能で個性を演出できる人気のアイテム
- シートバックテーブルやコンソールボックスは子育て世代の利便性を高める
- ラゲージウッドデッキはアウトドア派におすすめのデザインと機能性を両立した装備
- 後席ディスプレイは長距離ドライブでの家族の快適性を向上させる
- サイドバイザーやフロアマットは必ずしも純正品にこだわる必要はない
- 社外品を活用することでオプション費用を賢く抑えることが可能
- メーカーオプションは購入時の選択がカーライフの満足度を大きく左右する
- ディーラーオプションはライフスタイルの変化に合わせて柔軟に追加できる
- オプション選びは自分の使い方を具体的にイメージして優先順位をつけることが大切
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