デリカ D:2は何人乗り？グレード別の特徴や注意点と選び方

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「デリカ D:2は何人乗りなのか」と気になって調べているあなたは、ファミリーカーや日常使いに適したコンパクトカーを検討中かもしれません。
デリカ D:2は見た目のサイズ感から軽自動車と誤解されがちですが、実際は普通車に分類され、排気量も1.2Lとしっかりしたパワーを持つミニバンです。

また、スズキのソリオとよく似た見た目で「違いがわからない」と感じる方も多いのではないでしょうか。本記事では、全グレードの乗車定員、カスタム仕様、新型の価格帯、そしてハイブリッドモデルの特徴まで、実際に購入を検討する上で役立つ情報を網羅的に解説しています。

さらに、販売終了となったモデルの情報や、中古車で選ぶ際の注意点についても触れており、どの仕様が自分のライフスタイルに合っているかを見極める手助けになるはずです。
デリカ D:2の魅力を正しく理解し、後悔のない車選びにお役立てください。

記事のポイント☝️

デリカ D:2は全グレードで5人乗りであること
グレードやカスタム仕様によって装備や快適性が異なること
ソリオとの違いや排気量から普通車である理由
中古車や販売終了モデルの選び方と注意点

デリカ D:2は何人乗りかを徹底解説

グレード別に見る乗車定員の違い
カスタム仕様もすべて5人乗り
デリカ D:2とソリオの違いとは？
軽自動車と普通車の排気量の差
新型デリカ D:2の価格と装備

グレード別に見る乗車定員の違い

デリカD:2の乗車定員は、どのグレードでも共通して「5人乗り」となっています。ただし、すべて同じ仕様というわけではなく、グレードごとに装備内容や快適性、安全機能などに違いがあります。そのため、乗れる人数は変わらないものの、乗り心地や利便性には差があるという点に注目する必要があります。

まず、スタンダードな「HYBRID MX」は、必要最低限の装備に絞られたベースモデルです。価格を抑えながらも基本的な機能は備えており、日常の足として使うには十分な性能を持っています。このモデルももちろん5人乗りですが、後席の快適性や静粛性については上位グレードよりも控えめな印象があります。

次に「HYBRID MZ」になると、フォグランプやパドルシフト、アルミホイールなどが加わり、見た目や操作感に少し高級感が出てきます。同じく5人乗りではあるものの、車内の質感や快適装備が強化されることで、後部座席に座る人の満足度も向上しやすいのが特徴です。

また、「HYBRID MZ 全方位カメラパッケージ」や「HYBRID SZ」などの上位グレードでは、ナビや全方位カメラが標準装備され、よりドライバーにも同乗者にも配慮された仕様となります。ただし、これらの追加装備は定員数には影響しません。あくまで装備の違いであって、シート数やシートの形状が大きく変わることはないため、すべてのグレードで最大5人まで乗車可能です。

一方で、後部座席の真ん中に座る人の快適性には注意が必要です。デリカD:2の後席は2人掛けを基本にした設計がされており、中央席はシートの形状がややフラットではないため、長時間の乗車にはやや不向きな傾向があります。特に大人3人が後部座席に並んで座る場合、混雑感を感じることもあるでしょう。

このように、どのグレードも形式上は5人乗りですが、乗る人の快適性や使い勝手の面ではグレードによって印象が異なります。購入を検討する際は、人数だけでなく、どういった場面でどのような使い方をするかも含めて、最適なグレードを選ぶことが大切です。

カスタム仕様もすべて5人乗り

デリカD:2には「カスタム」と呼ばれる特別仕様のグレードがありますが、こちらも標準モデルと同様に、全車種「5人乗り」となっています。外観や内装のデザイン、快適装備に違いはあるものの、シートの数や乗車定員に変更はありません。

カスタム仕様として人気なのが「CUSTOM HYBRID MV」や「CUSTOM HYBRID MV 全方位カメラ付ナビパッケージ」などです。これらは主に外観のデザインにこだわりを持ち、フロントグリルやホイール、LEDランプなどにブラックを基調としたアクセントが施され、高級感とスポーティさを演出しています。加えて、インテリアもブラック系の落ち着いたデザインが中心となり、より洗練された印象を受けます。

一方で、5人乗りという仕様には変わりがなく、通常モデルと同様に2列シート・最大定員5名です。広い室内空間を活かしたシートアレンジが可能な点も共通しています。前席と後席を倒せばフラットな状態に近くなるため、荷物を多く積みたいときや車中泊を考えている人にも適しています。

ただし、カスタム仕様も中央の後部座席は快適性がやや劣る点には注意が必要です。座面の設計が左右の席よりも簡素で、背もたれも完全には独立していないため、長時間座ると疲れやすいという意見もあります。見た目の豪華さに目を奪われがちですが、日常的にフル乗車する機会が多い場合は、その点も含めて検討するのがよいでしょう。

また、カスタム仕様は通常モデルに比べて車両価格が高めに設定されているため、見た目や装備の差にどれだけ価値を見出せるかが判断のポイントになります。とはいえ、安全装備や運転支援機能なども充実しているため、見た目だけでなく実用性も兼ね備えたモデルと言えます。

このように、カスタム仕様でも5人乗りであることに変わりはありませんが、デザイン性と快適性の高さが特徴です。乗車人数よりも、車のスタイルや装備にこだわりたい方には特におすすめできる選択肢です。

デリカ D:2とソリオの違いとは？

デリカ D:2とスズキのソリオは、一見すると非常によく似た車種です。それもそのはずで、デリカ D:2はソリオをベースにしたOEM車であり、製造はスズキ、販売は三菱が担当しています。では、まったく同じ車なのかといえば、そうではありません。細かな部分にはいくつかの違いがあります。

まず、大枠で言えば、両車は基本的な設計やエンジン性能、ボディサイズ、乗車定員などは共通です。両車ともに1.2Lエンジンを搭載した5人乗りのコンパクトミニバンで、2WDと4WDの設定があり、燃費性能にも大きな差は見られません。また、室内空間の広さや両側スライドドアなど、日常使いに便利な機能も共通しています。

それでもあえて違いを挙げるなら、「ブランドごとの装備構成」や「販売戦略」、「アフターサービス体制」がポイントになります。デリカ D:2では、三菱の販売網やアフターサービスを利用できる一方、ソリオはスズキディーラーでのサポートが中心となります。これは、住んでいる地域や普段から利用しているディーラーによって、どちらを選ぶかの判断材料になることがあります。

また、エクステリア（外装）においても細かな違いがあります。フロントグリルのデザインやエンブレムの配置は両車で異なり、それぞれのブランドイメージを反映しています。デリカ D:2は三菱の「デリカシリーズ」の一員としての存在感を強調した見た目が特徴であり、特にカスタムグレードではフロントフェイスがより力強い印象になっています。

さらに、グレード構成や装備の標準化にも違いがあります。たとえば、同等の価格帯で比較した場合、デリカ D:2のほうが安全装備や快適装備が充実しているグレードがある一方、ソリオの方が細かいオプション選択が可能な場合もあります。

このように、デリカ D:2とソリオはベースが同じながらも、ブランド戦略、外装デザイン、装備の見せ方などに違いが見られます。車としての性能はほぼ同じですが、どちらのメーカーを信頼するか、どの販売店との付き合いを重視するかで、選ぶ価値が変わってくるでしょう。

軽自動車と普通車の排気量の差

軽自動車と普通車の違いは見た目だけでなく、法律で定められた排気量やサイズに明確な区分があります。その中でも「排気量」は大きなポイントの一つであり、車選びをする上で重要な比較材料になります。

軽自動車の排気量は、日本の道路交通法で最大660ccまでと定められています。これに対して、普通車は排気量が661cc以上であれば該当します。つまり、エンジンの大きさ＝車の力強さにも関わってくる要素です。

排気量が大きい普通車は、一般的にエンジン出力も高く、高速道路や坂道での走行において優位です。アクセルを踏んだときの加速感や、エアコンを使ってもパワーが落ちにくいという点は、普通車ならではのメリットです。たとえば、デリカ D:2のように1.2L（＝1,200cc）クラスのコンパクトカーであれば、家族4〜5人でのドライブにも十分対応でき、荷物を積んでも余裕のある走りが可能です。

一方で、軽自動車は車両重量も軽いため、街乗りや近距離での使用には非常に適しています。660ccでも必要なパワーは確保されていますし、税金や保険料、車検費用なども安く済む点は大きなメリットです。維持費を重視する方や、運転頻度が少ない方には軽自動車は非常に魅力的です。

ただし、軽自動車にはデメリットもあります。長距離走行や高速道路での安定性、静粛性では普通車に劣る傾向があります。特に、大人4人以上での長時間ドライブとなると、エンジンに負担がかかりやすく、乗り心地にも違いが出てくるでしょう。

このように、排気量の差は単に数字の違いだけでなく、走行性能、維持費、快適性など、車の使い方全体に影響を与えます。どちらが優れているというよりは、自分のライフスタイルに合った選び方が求められます。普段の使い方や予算、走行距離をふまえて、軽自動車か普通車かを検討してみると良いでしょう。

新型デリカ D:2の価格と装備

現在販売されている新型デリカ D:2は、装備の充実度と安全性能の強化が目立つモデルとなっています。価格帯はグレードによって異なりますが、2025年モデルでの税込価格はおおよそ210万円台から260万円台に設定されています。従来モデルと比較して若干の価格上昇はあるものの、そのぶん快適性と先進装備が大きく強化されています。

装備面で注目すべきは、安全運転支援システム「e-Assist」が全車に搭載されている点です。具体的には、衝突被害軽減ブレーキシステムや車線維持支援機能、アダプティブクルーズコントロールなどが含まれており、日々の運転をサポートしてくれます。また、誤発進抑制機能や標識認識機能も装備されており、特に高齢者や運転初心者にとって心強い仕様です。

さらに、上位グレードではLEDヘッドランプ、全方位モニター付きのナビパッケージ、運転席＆助手席のシートヒーター、ヘッドアップディスプレイなど、装備の質が高くなっています。これにより、快適性だけでなく、視認性や利便性にも配慮された設計がなされています。

価格の面では、エントリーモデルの「HYBRID MX」で約210万円から。装備の充実した「HYBRID MZ 全方位カメラ付ナビパッケージ」になると、2WDで約252万円、4WDで約264万円となっています。さらに、カスタム仕様の「CUSTOM HYBRID MV」では、ブラックを基調としたエクステリアや専用ホイールが採用されており、見た目にもこだわりたい人に向いています。

ただし、予算重視で選ぶ場合は装備内容を精査することが重要です。見た目や快適性の向上は魅力的ではあるものの、使用目的によってはオーバースペックになる可能性もあります。特にナビやカメラなどの電子装備は、既にスマートフォンで代替できるという人も多いため、自分に必要な装備を見極めて選ぶことが、結果的に費用対効果の高い買い物につながるでしょう。

新型デリカ D:2は、実用性と安心感を求める人にとって、価格に見合った装備が揃った魅力的な1台です。ファミリー用途はもちろん、通勤や買い物といった日常使いにも対応する多目的なモデルとして、多くのユーザーから選ばれています。

デリカ D:2は何人乗り？選び方のポイント

ハイブリッド仕様の定員と特徴
デリカ D:2の販売終了モデルとは
中古で購入する際の注意点
広さと実用性で選ばれる理由
コンパクトなのに室内空間は広め
旅行や送迎にも便利な設計

ハイブリッド仕様の定員と特徴

デリカ D:2のハイブリッド仕様は、環境性能と走行性能のバランスが取れたモデルとしてラインアップされています。すべてのハイブリッドグレードで乗車定員は5人となっており、ベンチタイプの2列シートで構成された室内は、大人が無理なく乗れる広さを確保しています。

注目すべきは、ハイブリッドシステムの構造です。デリカ D:2では「マイルドハイブリッド」と「フルハイブリッド」の2種類が用意されており、それぞれ仕組みと走行感覚が異なります。マイルドハイブリッドは、エンジンを主体とした走行に加えて、加速時や発進時にモーターがアシストするタイプです。減速時には自動的にバッテリーへの充電も行われ、燃費効率が高まります。

一方、フルハイブリッドでは、一定の低速走行時にモーターのみでの走行が可能です。たとえば市街地の渋滞や信号待ちが多い場面では、エンジンを停止したままモーターのみで動く「EV走行」に切り替わることもあり、ガソリン消費を抑えられる仕組みです。これにより、環境への配慮と経済性の両立が可能になっています。

乗車定員に関しては、すべてのハイブリッド仕様で5人乗りが標準となっており、グレードによる違いはありません。ただし、後部座席中央に座る人にとっては、他の2席よりも若干座り心地が劣る傾向があるため、長距離移動では席替えをしながらの乗車がおすすめです。

また、ハイブリッド仕様の車両重量はマイルドハイブリッドで1,020～1,070kg前後となっており、軽量な車体でありながら安定感のある走りを実現しています。燃費性能も高く、WLTCモードで22km/L前後、JC08モードでは最大32km/Lと、日常的な使用にも安心の低燃費を誇ります。

環境意識が高まる中で、こうしたハイブリッド仕様の選択は今後ますます増えていくでしょう。走行性能に加え、静粛性やエネルギー回収の仕組みにも優れているため、普段使いにおいても恩恵を感じやすいのがこの仕様の大きな特徴です。購入時には、自身の使用スタイルに合ったハイブリッドの種類を選ぶことで、満足度の高いカーライフが実現できるはずです。

デリカ D:2の販売終了モデルとは

デリカ D:2には過去に複数のモデルチェンジがあり、その中でいくつかの仕様やグレードが販売終了となっています。これらのモデルは現在新車では購入できず、中古市場でのみ入手可能です。現在の主流は2代目モデルですが、初代モデルにも独自の魅力があります。ここでは、販売終了となったモデルの特徴や違いを整理しておきましょう。

初代デリカ D:2は、2011年に発売されました。当時はまだハイブリッドシステムが搭載されておらず、1.2Lのガソリンエンジンのみを採用した構成でした。グレードは「G」「X」「S」の3種類で、上位グレードでは両側電動スライドドアやHIDヘッドランプなどが装備されていたのが特徴です。全体的には、ファミリー向けに使いやすく設計されたコンパクトミニバンでした。

その後、2015年以降には2代目が登場し、マイルドハイブリッドを採用するようになります。この段階で初代のガソリン車は徐々に販売終了となり、より燃費性能と環境性能を重視したラインアップへと切り替わりました。ハイブリッド化により燃費は大幅に向上し、WLTCモードで20km/L超の数値を記録しています。

販売終了となったモデルを検討する場合、注意したいのが安全装備と快適性の差です。初代モデルは、現在の車両に比べると衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報といった運転支援機能が搭載されていない、または限定的であるケースが多く見られます。特に長距離運転や家族の送迎などで安全性を重視する方にとっては、現行モデルの方が適しているかもしれません。

一方で、初代モデルは比較的価格が抑えられているため、予算を重視するユーザーにとっては魅力的な選択肢です。走行距離が少なく、丁寧に乗られていた個体であれば、十分に実用的な1台として活用できます。

販売終了モデルを選ぶ際は、グレード名だけでなく、どの年式のどのモデルかまで確認することが大切です。装備内容や走行性能、燃費、内装の質感など、時期によって仕様に差があるためです。こうした背景を把握することで、中古車選びの失敗を防ぐことができます。

中古で購入する際の注意点

デリカ D:2を中古で購入する場合、価格が手頃になる一方で、いくつか注意すべき点があります。購入後の満足度を高めるためには、年式や走行距離だけで判断せず、車両の状態や装備内容までしっかりと確認する必要があります。

まず確認したいのが、「どの世代のモデルか」という点です。デリカ D:2は2011年から販売が開始されており、初代はガソリンエンジンのみ、2代目以降はマイルドハイブリッドまたはフルハイブリッドのシステムを搭載しています。たとえば、燃費性能や走行時の静粛性にこだわりたい場合は、できるだけ新しいハイブリッドモデルを選んだ方が安心です。

次に重視したいのが、「装備内容とその動作確認」です。年式が古い車両ほど、電動スライドドアやナビ、エアコンなどの電子装備に不具合が出る可能性があります。また、安全装備に関しても、現行モデルに搭載されている「e-Assist」などの運転支援機能は、旧型では未搭載もしくは機能が限定的です。試乗できる場合は、実際に動作するかを確認すると安心です。

一方で、中古車には「お得な選択肢」も多くあります。たとえば、上級グレードのデリカ D:2カスタムなどは、新車で買うと価格が高くなりがちですが、中古であれば150万円以下で見つかることもあります。必要な装備が揃っていて、かつ車両状態が良好な個体に出会えれば、コストパフォーマンスの高い買い物になるでしょう。

ただし、購入時には「整備記録簿」や「修復歴の有無」も必ず確認するようにしてください。修復歴ありの車は、価格が安く設定されていることが多いですが、事故車であった可能性もあります。特にフレームまで損傷していた場合、将来的に不具合が出るリスクがあるため慎重な判断が必要です。

最後に、購入先の信頼性も重要です。個人売買や小規模な中古車業者ではなく、できれば保証制度が整っている大手ディーラー系の中古車販売店を選ぶと、万が一のトラブル時にも対応してもらいやすくなります。

中古車は一点物のため、同じ条件の車両は二つと存在しません。価格だけに惑わされず、車両状態や保証内容を総合的に判断することが、満足度の高い購入につながるでしょう。

広さと実用性で選ばれる理由

デリカ D:2は、見た目のコンパクトさに反して、実際に使ってみると広さと使いやすさに驚かされる車です。ミニバンとハイトワゴンの良いところを融合させた設計によって、多くのユーザーから高評価を得ているのは、まさにこの「実用性の高さ」があるからと言えるでしょう。

車体サイズは全長約3.8mと小回りが利きやすく、狭い道や駐車場でもストレスなく取り回しが可能です。それにもかかわらず、車内は大人5人がゆったりと座れるスペースを確保しています。特に室内高は約1,360mmと十分な高さがあり、小さな子どもが車内で立ち上がって着替えたり、高齢者が乗り降りしやすかったりする点も魅力です。

実用性の面では、両側スライドドアが大きなメリットになります。狭い駐車場でもドアを広く開ける必要がなく、荷物の積み下ろしや子どもの乗せ降ろしがスムーズに行えるため、ファミリー層から特に支持されています。さらに、Sグレードやカスタムグレードでは両側が電動スライドドアとなっており、ボタン一つで操作が可能です。

また、車内にはドリンクホルダーや小物入れ、買い物袋を掛けられるフックなど、細かい収納機能が多数備えられています。こういった装備があることで、日常の使い勝手が大きく向上します。特別な機能ではなくても、使うたびに便利さを感じられる装備こそが、実用性の高さを物語っているのではないでしょうか。

普段使いから週末のレジャー、子どもの送迎や買い物まで幅広く対応できるデリカ D:2は、「ただのコンパクトカーでは物足りない」という人にもおすすめできる存在です。

コンパクトなのに室内空間は広め

外から見た印象では、「コンパクトカー」という言葉がしっくりくるデリカ D:2ですが、ドアを開けて中に乗り込むと、その印象は一変します。全長と全幅は比較的コンパクトに設計されている一方で、車内空間はクラスを超えるほどの広さを誇ります。

具体的には、室内長は最大2,500mm、室内幅は1,420mm、室内高は1,365mmというスペックです。これは、同じコンパクトクラスの車と比較してもトップクラスの数値であり、成人男性が足を組んでも余裕があるほどのスペースが確保されています。室内高に関しては、三菱の大型ミニバン「デリカ D:5」を超えている点も見逃せません。

この空間の広さは、単に乗るだけでなく「使う」ことに対しても利点があります。例えば、後席を倒すと大きな荷物を積み込むことが可能となり、アウトドア用品やベビーカーなども無理なく収納できます。また、シートをフラットにすれば、大人2人が横になって仮眠を取ることもでき、車中泊のベース車両としても活用が可能です。

室内の設計にも工夫が施されており、インパネ周りは圧迫感を軽減するために張り出しを控えめに、また床面は低床フラット設計となっていて、小さな子どもや高齢者でもスムーズに移動できます。前後席間のウォークスルーも可能で、車内での移動や荷物の受け渡しがしやすい点も高く評価されています。

こうした空間の広さと自由度の高さは、都市部での使い勝手だけでなく、週末の遠出や長時間の運転でもそのメリットを実感できるポイントになります。

旅行や送迎にも便利な設計

日常的な用途からレジャーまで幅広く使える設計が、デリカ D:2の魅力です。特に、家族旅行や子どもの送迎といったシーンでは、その使いやすさが際立ちます。

旅行においては、長時間の乗車でも快適に過ごせる室内空間が必要不可欠です。デリカ D:2は室内高と足元スペースに余裕があるため、体を伸ばして座れる快適性があります。また、前席・後席を倒してフラットにすれば、荷物を積んだり、途中で休憩する際に仮眠スペースとして活用することもできます。これは小さな子どもがいる家庭や、高速道路を利用した遠出を計画している方にとって、大きな利点となるでしょう。

さらに、送迎用途としても優れています。後部座席の両側にスライドドアがあることで、狭い道路や駐車場でも子どもを安全に乗せ降ろしできます。しかも上位グレードでは電動スライドドアが標準装備されており、荷物を持った状態でもワンタッチで開閉可能です。朝の慌ただしい時間帯や雨の日でも、スムーズな操作ができる点は、送迎を日常的に行う家庭にとってありがたい仕様です。

また、視点の高いドライビングポジションと大きなウィンドウによって、運転中の視界が良好で、車体の大きさに不安がある方でも安心してハンドルを握れます。加えて、取り回しの良さや最小回転半径の小ささにより、街中での細かな移動にもストレスがありません。

送迎と旅行の両方を快適にこなせる車を探している人には、デリカ D:2は非常にバランスの取れた選択肢となります。利便性と快適性を両立させた設計が、多くのシーンでの活躍を支えているのです。