ステップワゴンはファミリー層を中心に人気の高いミニバンだが、新型と旧型のどちらを選ぶべきか迷っている人も多いでしょう。ステップワゴンは旧型のほうが良い!と考える人も少なくないが、その理由はどこにあるのだろうか。
この記事では、新旧比較をもとに、旧型ステップワゴンの魅力を詳しく解説する。
カタログ情報を参考に、サイズや燃費をはじめ、5代目後期モデルの特徴やスパーダ旧型の使い勝手についても紹介。また、旧型はいつまで乗れるのか、寿命や耐久性についても触れていく。
さらに、5代目のおすすめグレードを知りたい人のために、性能や装備の違いを比較しながら最適な選択肢を提案。旧型ステップワゴンの実力を知り、賢い選び方をするための情報をまとめたので、購入を検討している人はぜひ参考にしてほしい。
記事のポイント☝️
- 旧型ステップワゴンと新型の違いと特徴
- 旧型ステップワゴンのカタログ情報(サイズ・燃費・装備)
- 旧型ステップワゴンの耐久性や寿命の目安
- 5代目後期やスパーダ旧型のおすすめグレードと選び方
ステップワゴンは旧型のほうが良い理由とは?

- ステップワゴンの旧型と新型を徹底比較
- 旧型ステップワゴンのカタログ情報|サイズ・燃費は?
- 旧型ステップワゴンの寿命はいつまで使える?
- 5代目ステップワゴン後期の特徴と魅力
- 5代目ステップワゴンのおすすめグレードは?
ステップワゴンの旧型と新型を徹底比較
ステップワゴンは、多くのファミリー層に支持されているミニバンですが、新型と旧型ではどのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、デザインや走行性能、燃費、安全性、室内空間などを比較し、それぞれの特徴を詳しく解説します。
デザインの違い
旧型ステップワゴンは、直線的なデザインが特徴で、広々とした室内空間を確保するためのスクエアなフォルムが採用されています。
一方、新型はより洗練されたデザインとなり、曲線を活かしたスタイリッシュな印象に仕上がっています。これにより、見た目の好みが分かれる点がポイントです。
走行性能の比較
旧型のステップワゴンは、十分なパワーを持つエンジンを搭載しており、日常使いには申し分ありません。
しかし、新型ではハイブリッド仕様が強化され、燃費性能と静粛性が向上しています。特に長距離運転では、新型の方が快適に走行できるというメリットがあります。
燃費の違い
旧型ステップワゴンの燃費はガソリン車で約14km/L前後とされており、一般的なミニバンの平均値に近い数値です。
対して、新型はハイブリッドシステムの改良により、燃費性能が大幅に向上し、約20km/L以上を記録するグレードもあります。
燃費重視で選ぶなら、新型が有利といえるでしょう。
室内空間と使い勝手
旧型のステップワゴンは、スクエアな形状のため室内空間が広く、荷物の積み込みもしやすい設計になっています。新型も広さを維持しつつ、シートアレンジの自由度が向上し、利便性が強化されています。
ただし、旧型の方がわくわくゲートを活かした収納力に優れているという意見もあります。
安全性能の進化
安全性能に関しては、新型が最新の運転支援システムを搭載しており、自動ブレーキや車線維持支援機能などが充実しています。
旧型でも基本的な安全装備は備えていますが、新型の方がより高度な機能が追加され、事故防止能力が高まっています。
どちらを選ぶべきか?
旧型と新型、それぞれに強みがあります。
コストパフォーマンスや荷室の広さを重視するなら旧型、燃費や安全性能の向上を求めるなら新型が適しています。用途に合わせて、自分に合ったモデルを選ぶのが重要です。
旧型ステップワゴンのカタログ情報|サイズ・燃費は?

旧型ステップワゴンの購入を検討する際、サイズや燃費の情報は非常に重要です。ここでは、各世代の主要なスペックを紹介しながら、どのような特徴があるのかを解説します。
旧型ステップワゴンのサイズ

旧型ステップワゴンは、世代ごとにサイズが若干異なりますが、基本的にはミドルサイズのミニバンとして設計されており、ファミリー層に適した広々とした室内空間を提供しています。
モデル | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
---|---|---|---|---|
5代目 | 4,760mm | 1,695mm | 1,840mm | 2,890mm |
6代目(現行) | 4,800mm | 1,750mm | 1,840mm | 2,890mm |
※グレードによって多少異なります。
この世代の特徴として、スライドドアの開口部が広く、荷物の積み下ろしがしやすい点が挙げられます。また、3列シートのレイアウトが工夫されており、大人数での移動にも適しています。
新旧で比較すると、新型の全長が40mm長くなり、よりゆとりのある設計に変更 全幅が55mm広がり、室内の横幅が向上 全高とホイールベースは変わらないため、乗り降りのしやすさや走行安定性は大きく変わらないという印象です。
旧型ステップワゴンの燃費
燃費は、使用するエンジンの種類や走行環境によって異なります。以下は、代表的なグレードの燃費性能です。
モデル | エンジン | 燃費(WLTCモード) |
---|---|---|
5代目 | 1.5L ガソリン | 約15.4km/L |
5代目 | 2.0L ハイブリッド | 約20.0km/L |
6代目(現行) | 1.5L ガソリン | 約13.9km/L |
6代目(現行) | 2.0L ハイブリッド | 約20.0km/L |
一般的に、ハイブリッドモデルの方が燃費に優れており、街乗りや長距離走行でもガソリン代を抑えられるメリットがあります。一方で、ガソリンモデルはメンテナンス費用が比較的安く、維持費のバランスを考えると選択肢として十分魅力的です。
こちらも新旧で比較すると、
ガソリン車の燃費は旧型の方が優れております。新型は車両重量やエアロダイナミクスの影響で若干燃費が悪化しているようです。
ハイブリッドモデルの燃費はほぼ同じとなっており、旧型のハイブリッドも十分な低燃費性能を発揮しています。
旧型ステップワゴンはどんな人に向いている?
旧型ステップワゴンは、広い室内空間と実用的な燃費を兼ね備えたミニバンです。特に、以下のような人におすすめできます。
- 大人数での移動が多い人
- 荷物をたくさん積みたい人
- 燃費と維持費のバランスを考えたい人
- 購入費用を抑えたい人
新型と比較すると最新の安全装備には劣るものの、基本性能は十分に高く、コストパフォーマンスを重視する人に適した選択肢となります。
旧型ステップワゴンの寿命はいつまで使える?

旧型ステップワゴンを長く乗り続けたいと考える人にとって、「どれくらいの期間使えるのか?」は気になるポイントです。ここでは、走行距離やメンテナンスの視点から寿命を考えてみましょう。
旧型ステップワゴンの一般的な耐用年数
一般的に、国産車の耐用年数は10年~15年、または走行距離10万~20万kmが目安とされています。旧型ステップワゴンも例外ではなく、適切なメンテナンスを行えば15年以上乗ることも十分可能です。
特に、5代目ステップワゴン(2015年~2022年)は耐久性が高く、エンジンや足回りの強度もしっかりしているため、長期間の使用に耐えうる設計になっています。
旧型ステップワゴンの寿命を左右する要因
寿命は、走行距離や使用環境、整備の頻度によって大きく変わります。以下の要素が特に影響を与えます。
- エンジンの状態
エンジンオイルの交換を怠ると、摩耗が進み寿命が短くなります。一般的には5,000kmまたは半年ごとの交換が推奨されます。 - 足回りの劣化
サスペンションやブレーキパッドの摩耗が進むと、乗り心地が悪くなり、安全性にも影響します。10万kmを超えると交換が必要になることが多いです。 - 電装系のトラブル
電動スライドドアやエアコンなどの電子部品は、経年劣化しやすい部分です。これらの部品が故障すると修理費用が高くなるため、予防的な点検が重要です。 - 錆やボディの劣化
雪が多い地域や海沿いで使用している場合、ボディのサビが発生しやすくなります。定期的な洗車や防錆処理を行うことで寿命を延ばせます。
長く乗るための対策
旧型ステップワゴンを長く乗り続けるためには、以下の対策を行うと良いでしょう。
- 定期的なオイル交換とエンジンチェック
- 足回りの部品交換を適切なタイミングで行う
- 電装系の不調を感じたら早めに修理する
- 錆防止のために、こまめな洗車と防錆対策を行う
また、走行距離が15万kmを超えたあたりで、大きな修理が必要になるケースもあります。その際は修理費用と中古車価格を比較し、乗り換えのタイミングを見極めることも大切です。
旧型ステップワゴンは何年乗れるのか?
適切なメンテナンスを行えば、旧型ステップワゴンは15年・20万km以上乗ることも可能です。特に、エンジンや足回りの定期的なチェックを怠らなければ、長期間快適に乗り続けられます。中古車として購入する際は、整備履歴がしっかりしている車両を選ぶことがポイントです。
5代目ステップワゴン後期の特徴と魅力

5代目ステップワゴンの後期型(2020年~2022年)は、前期モデルと比較して細かな改良が加えられ、より快適性や安全性が向上しています。ここでは、その主な特徴と魅力について解説します。
1. フロントデザインの変更
後期型では、フロントグリルのデザインが変更され、より洗練された印象になりました。前期モデルと比べて高級感が増し、ファミリーカーとしてだけでなく、ビジネスユースやアウトドア用途でも違和感のないデザインになっています。

2. Honda SENSINGの機能向上
安全運転支援システム「Honda SENSING」が改良され、衝突被害軽減ブレーキ(CMBS)や車線維持支援システム(LKAS)の精度が向上しました。特に、高速道路での運転負担を軽減するアダプティブクルーズコントロール(ACC)はよりスムーズになり、長距離ドライブ時の快適性が向上しています。
3. 使い勝手の良い「わくわくゲート」

5代目ステップワゴンの特徴的な装備として「わくわくゲート」があります。これは、リアゲートが縦にも横にも開く設計になっており、狭い駐車場でも荷物の積み下ろしがしやすいというメリットがあります。後期型でもこの機能は継続され、多くのユーザーから高評価を受けています。
4. 内装の質感向上
後期型では、シートの素材やダッシュボード周りの質感が向上し、より落ち着いた雰囲気になりました。特に、上級グレードではソフトパッドが多く使われ、乗員全員が快適に過ごせる空間となっています。
5. 燃費性能の改善
ハイブリッドモデルの制御が見直され、より燃費性能が向上しました。WLTCモードで20.0km/L前後の燃費を実現し、燃料コストを抑えたい人にも魅力的な選択肢となっています。
5代目ステップワゴンの後期型は、デザインの洗練、安全性能の向上、燃費の改善などが施されたため、以下のような人に特におすすめです。
- 最新の安全装備を求める人
- 長距離ドライブを快適に楽しみたい人
- ミニバンでもスタイリッシュなデザインを重視する人
5代目後期型は、使い勝手の良さと最新の装備を兼ね備えたモデルであり、ファミリーカーとしてはもちろん、幅広い用途で活躍する1台といえるでしょう。
5代目ステップワゴンのおすすめグレードは?

5代目ステップワゴンには複数のグレードが用意されており、それぞれ装備や価格が異なります。ここでは、用途に応じたおすすめのグレードを紹介します。
1. バランス重視なら「SPADA」
SPADAは、5代目ステップワゴンの中核となるグレードで、デザイン・装備・コストのバランスが取れたモデルです。
主な特徴
- スタイリッシュな専用エアロパーツ
- LEDヘッドライト標準装備
- Honda SENSING全車標準搭載
デザイン性と機能性を両立したい人におすすめのグレードです。
2. 高級感を求めるなら「SPADA PREMIUM LINE」
より上質なインテリアや快適装備を求めるなら「SPADA PREMIUM LINE」がおすすめです。SPADAをベースに、シート素材や装備が強化され、ワンランク上の快適性を提供します。
主な特徴
- 本革巻きステアリング
- 専用インテリアデザイン
- 18インチアルミホイール
家族での長距離移動が多い場合や、上質なミニバンを求める人には最適なグレードです。
3. 燃費重視なら「e:HEV SPADA」
燃費性能を優先するなら、ハイブリッド仕様の「e:HEV SPADA」が最適です。ガソリンモデルよりも燃費が良く、WLTCモードで20.0km/L前後を実現しています。
主な特徴
- 1.5Lエンジン+2モーターハイブリッドシステム
- 燃費性能が大幅向上
- 低速時のEV走行が可能で静粛性が高い
ガソリン代を抑えつつ、スムーズな加速を求める人に適したグレードです。
4. コストパフォーマンスを重視するなら「G・Honda SENSING」
価格を抑えつつも、必要な装備がそろったベーシックなモデルが「G・Honda SENSING」です。
主な特徴
- Honda SENSING標準装備
- シンプルな内装デザイン
- お求めやすい価格設定
予算を抑えつつ、安全装備や快適性を確保したい人には、このグレードが最適です。
どのグレードを選ぶべきか?
選ぶべきグレードは、用途や予算によって異なります。
- コストと装備のバランスを重視 → SPADA
- 上質なインテリアが欲しい → SPADA PREMIUM LINE
- 燃費を最優先 → e:HEV SPADA
- 価格を抑えたエントリーモデル → G・Honda SENSING
5代目ステップワゴンには、多様なニーズに応じたグレードが揃っています。どのグレードを選んでも、広い室内空間と優れた安全性能を兼ね備えているため、自分のライフスタイルに合ったモデルを選ぶことが大切です。
ステップワゴンは旧型のほうが良い!とされるポイント

- 旧型ステップワゴンのコストパフォーマンスを検証
- 旧型ステップワゴンの中古車市場での評価
- 旧型ステップワゴンは家族向けに最適?
- 新型ステップワゴンと乗り心地を比較
- 旧型ステップワゴンを長く乗るためのメンテナンス術
- 旧型ステップワゴンを選ぶ際の注意点とは?
旧型ステップワゴンのコストパフォーマンスを検証
旧型ステップワゴンは、新車と比較すると価格が抑えられており、コストパフォーマンスの高さが魅力です。しかし、実際の維持費や性能面を考慮したときに、どの程度お得なのかを検証していきます。
1. 購入価格の安さ
新型のステップワゴンと比べると、旧型の中古車は大幅に価格が抑えられています。特に5代目(2015~2022年モデル)は流通量も多く、100万円台前半から選択肢があるため、予算を抑えながらミニバンを手に入れたい人に適しています。
2. 燃費性能と維持費
旧型のステップワゴンにはガソリンモデルとハイブリッドモデルがあります。一般的に、ハイブリッド仕様(e:HEV)は燃費が良いため、ガソリン代を抑えられますが、中古車価格が高くなる傾向があります。
また、税金や車検費用については年式が古くなるほど高くなる可能性があるため、購入後のランニングコストも考慮する必要があります。
3. 故障リスクとメンテナンス費用
旧型ステップワゴンの維持費に関しては、走行距離が長くなるほどメンテナンスが必要になり、部品交換のコストがかかる点に注意が必要です。特に、エンジン周りや足回りの消耗部品は定期的に交換が必要となるため、購入時には整備記録を確認すると良いでしょう。
4. 装備と快適性の比較
旧型モデルでも「Honda SENSING」などの安全装備が搭載された後期モデル(2017年以降)は、衝突被害軽減ブレーキや車線維持支援システムが備わっており、快適性も高いです。ただし、新型と比較するとディスプレイオーディオの使い勝手や最新の運転支援機能には差があるため、どこまで快適性を求めるかが選択のポイントになります。
5. 総合的なコストパフォーマンスの評価
旧型ステップワゴンは、新型と比べて価格が安く、一定の装備を備えながらもコストパフォーマンスの高い選択肢といえます。ただし、年式や走行距離によって維持費や故障リスクが変わるため、購入時の状態をよく確認し、信頼できる販売店で購入することが重要です。
旧型ステップワゴンの中古車市場での評価

旧型ステップワゴンは、中古車市場でどのように評価されているのでしょうか。価格の推移や人気グレード、購入時の注意点について詳しく解説します。
1. 中古車価格の相場
旧型ステップワゴンの価格は、年式やグレードによって大きく異なります。特に5代目(2015~2022年)は流通量が多く、100万円~250万円の範囲で取引されています。
前期型(2015~2017年)は比較的安価ですが、後期型(2017年~2022年)はHonda SENSINGなどの装備が強化されているため、価格が高めに設定されることが多いです。
2. 人気グレードと装備の評価
中古車市場では、以下のグレードが特に人気があります。
- SPADA(スパーダ) … エアロパーツ装備でスタイリッシュなデザインが特徴
- e:HEV SPADA … ハイブリッドモデルで燃費性能に優れる
- G・Honda SENSING … シンプルながら安全装備が充実
特に、**「e:HEV SPADA」**は燃費性能が良く、街乗りから長距離走行まで快適に利用できるため、需要が高くなっています。
3. リセールバリュー(売却時の価値)
旧型ステップワゴンのリセールバリューは、一般的なミニバンと比べても安定している傾向があります。ただし、わくわくゲートを搭載した5代目は評価が分かれることがあります。わくわくゲートは便利な機能ですが、一部のユーザーには好まれないこともあり、リセール価格に影響することがあるためです。
また、走行距離が10万kmを超えると査定価格が大幅に下がるため、売却を視野に入れている場合は、走行距離が少ないうちに手放すのも一つの選択肢です。
4. 中古車選びのポイント
中古の旧型ステップワゴンを選ぶ際には、以下の点をチェックすることが重要です。
- 整備履歴の確認 … 過去の点検記録や修理履歴がしっかり残っているか
- 走行距離 … 目安として5万km以下の車両は状態が良いことが多い
- 事故歴の有無 … フレーム修正歴がある車両は避ける
- エンジン・足回りの状態 … 異音やオイル漏れがないか確認
信頼できる販売店で購入することで、購入後のトラブルを防ぐことができます。
5. 中古市場での総合的な評価
旧型のステップワゴンは、中古車市場において「手ごろな価格で装備が充実したミニバン」として高く評価されています。特にファミリー向けの車両として人気があり、Honda SENSINGを搭載した後期モデルやハイブリッド仕様は特に需要が高いです。
一方で、わくわくゲートの好みや走行距離による価格変動があるため、購入前にはしっかりと状態を確認することが大切です。中古車としての価値は安定しているため、コストパフォーマンスを重視する人にはおすすめの選択肢といえるでしょう。
旧型ステップワゴンは家族向けに最適?

旧型ステップワゴンは、ミニバンとしての広い車内空間や使い勝手の良さから、家族向けの車として人気があります。特に、5代目ステップワゴン(2015~2022年モデル)は多くのファミリー層に支持されており、その理由を詳しく解説します。
1. 広々とした車内空間
旧型ステップワゴンは、ホンダの「低床・低重心設計」により、広い室内空間を確保しています。天井が高く、室内高も十分にあるため、大人が乗っても圧迫感を感じにくいのが特徴です。3列シートもゆとりがあり、大人数の家族でも快適に過ごせます。
また、スライドドアが採用されているため、狭い駐車場でもドアを大きく開けることなく乗り降りできる点も、家族向けのポイントです。特に、小さな子どもがいる家庭では、ドアを大きく開ける必要がないスライドドアは安全面でも優れています。
2. わくわくゲートの利便性
5代目ステップワゴンの特徴として、「わくわくゲート」があります。これは、リアゲートが横にも縦にも開く構造になっており、狭い場所でも荷物を積み下ろししやすい仕様です。小さな子どもがいる家庭では、ベビーカーや大きな荷物を積む機会が多いため、この機能が役立ちます。
ただし、一部のユーザーからは、「横開きのドアが不要」という意見もあるため、実際に試してみることをおすすめします。
3. 安全性能とファミリーカーとしての安心感
旧型ステップワゴンの後期モデル(2017年以降)は、「Honda SENSING」を標準装備しているため、安全性能も高いです。
- 衝突軽減ブレーキ(CMBS)
- 車線維持支援システム(LKAS)
- 追従型クルーズコントロール(ACC)
これらの機能により、長距離移動時の負担が軽減されるだけでなく、事故リスクの低減にもつながります。ファミリーカーとしての安全性を求めるなら、Honda SENSING搭載モデルを選ぶのが良いでしょう。
4. 旧型ステップワゴンのデメリット
旧型ステップワゴンは家族向けに最適なポイントが多い一方で、以下の点には注意が必要です。
- 燃費がやや劣る … ガソリン車はハイブリッドモデルに比べて燃費が悪い
- 中古車の個体差が大きい … 年式や走行距離によって状態が異なるため、購入時のチェックが重要
総じて、旧型ステップワゴンは広い室内空間や利便性、安全性能が充実しており、家族向けの車として十分な機能を備えています。ただし、わくわくゲートの好みや燃費性能を考慮し、自分のライフスタイルに合うかを確認することが大切です。
新型ステップワゴンと乗り心地を比較

旧型と新型のステップワゴンは、デザインや装備の違いだけでなく、乗り心地にも大きな変化があります。どちらがより快適に運転できるのか、比較していきます。
1. 静粛性の違い
新型ステップワゴン(6代目・2022年~)は、エンジン音やロードノイズの抑制に力を入れており、旧型と比較すると車内が静かになっています。特に、高速道路を走行する際の風切り音やエンジンの振動が軽減されており、長距離移動でも快適です。
一方で、旧型ステップワゴンは車内の防音性能がやや劣るため、走行時の音が気になる場面があります。特に、ガソリン車の場合はエンジン音が大きくなりやすい傾向があるため、静粛性を重視するなら新型のほうが優れています。
2. 乗り心地の違い(サスペンションの進化)
新型ステップワゴンは、サスペンションの改良によって、より柔らかい乗り心地になっています。特に、路面の凹凸を吸収する性能が向上しており、後部座席に座る人も快適に移動できる設計です。
一方、旧型はやや硬めの乗り心地であり、スポーティな感覚を求める人には向いていますが、ファミリーカーとしての快適性を重視する場合は、新型の方が優れています。
3. 運転のしやすさ(視界と操作性)
新型ステップワゴンは、フロントウィンドウの設計が改善され、より広い視界が確保されています。特にAピラー(フロントガラスの左右の柱)が細くなったことで、交差点での視認性が向上し、安全性が高まっています。
旧型も運転のしやすいミニバンですが、視界の広さでは新型に軍配が上がります。
4. シートの座り心地
新型ステップワゴンのシートは、クッション性が向上しており、長時間の運転でも疲れにくくなっています。また、2列目のキャプテンシート(独立型シート)やオットマン付きの仕様もあり、乗る人の快適性が大きく向上しています。
旧型は、3列目シートの収納性に優れていますが、座り心地に関しては新型の方が改善されているため、特に後部座席の快適性を重視するなら新型を選ぶメリットが大きいです。
5. 総合的な乗り心地の比較
項目 | 旧型ステップワゴン | 新型ステップワゴン |
---|---|---|
静粛性 | ややエンジン音が気になる | 風切り音が少なく、静か |
乗り心地 | 硬めのサスペンション | 柔らかく、快適 |
運転のしやすさ | 視界は良好だが、新型より劣る | Aピラーが細くなり視界が広い |
シートの快適性 | 一般的なミニバンの座り心地 | クッション性が向上し、長時間運転向き |
旧型ステップワゴンは十分な快適性を持っていますが、新型はさらに改良が加えられ、乗り心地が向上しています。特に、長距離運転や静粛性を求める人は新型が有利ですが、コストを抑えて乗り心地の良いミニバンを選ぶなら旧型も十分選択肢に入るでしょう。
旧型ステップワゴンを長く乗るためのメンテナンス術

旧型ステップワゴンを長く乗るためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。特に走行距離が増えると劣化しやすい部品が多いため、適切なケアをすることで寿命を延ばすことが可能です。ここでは、主にチェックすべきポイントを紹介します。
1. エンジンオイルとフィルターの定期交換
エンジンオイルは、エンジン内部の摩擦を軽減し、スムーズな走行を維持するために重要な役割を果たします。
- 交換目安:5,000km〜10,000kmごと、または半年に一度
- フィルター交換:オイル交換2回につき1回
エンジンオイルが劣化すると燃費が悪化し、エンジンの寿命を縮める原因になります。特に、長距離を頻繁に走る場合は、交換サイクルを短めにすることをおすすめします。
2. タイミングチェーンの状態をチェック
旧型ステップワゴンのエンジンにはタイミングチェーンが採用されています。タイミングベルトと比べて耐久性が高いですが、異音が出始めたら早めの点検が必要です。チェーンが伸びるとエンジンのトラブルにつながるため、オイル管理とあわせて定期的な点検を心掛けましょう。
3. CVTフルードの交換
旧型ステップワゴンはCVT(無段変速機)を採用していますが、CVTフルードの劣化が進むと変速ショックが大きくなり、燃費も低下します。
- 交換目安:50,000km〜80,000kmごと
走行中に変速がスムーズでないと感じたら、早めに交換するのが望ましいです。純正フルードを使用し、専門店で交換するのが安全です。
4. 足回りの点検(サスペンション・ブレーキ)
走行距離が増えると、足回りの部品も劣化します。特に、サスペンションやブッシュ類は経年劣化が進みやすく、乗り心地や走行安定性に影響を与えます。
- 異音や振動が増えたら点検
- ブレーキパッド・ディスクローターの摩耗チェック
定期的な点検を行うことで、事故や急な修理を防ぐことができます。
5. 冷却系統のメンテナンス(ラジエーター・ホース)
冷却水(LLC)が劣化すると、エンジンのオーバーヒートにつながるため、適切な管理が必要です。
- 交換目安:4〜5年ごと
- ラジエーターホースのひび割れを点検
冷却水が漏れている場合や、サーモスタットの動作が悪くなっている場合は、早めに交換を行いましょう。
6. 電装系のチェック(バッテリー・ライト類)
バッテリーは経年劣化するため、電圧チェックを定期的に行い、交換時期を見極めることが大切です。また、ヘッドライトやテールランプも点検し、切れている場合は早めに交換しましょう。
これらのメンテナンスを意識することで、旧型ステップワゴンをより長く、安全に乗り続けることができます。
旧型ステップワゴンを選ぶ際の注意点とは?

旧型ステップワゴンを中古車として購入する場合、いくつかのポイントに注意しなければなりません。価格や状態だけでなく、年式やグレードの違いにも目を向けることで、納得のいく1台を選ぶことができます。
1. 年式と走行距離を確認する
旧型ステップワゴンは、5代目(2015年〜2022年)や4代目(2009年〜2015年)など、複数のモデルが存在します。
- 5代目(後期モデル)の方が安全性能が向上
- 走行距離10万km以上の車両はメンテナンス履歴を確認
年式が古いと安全装備が不十分な場合があるため、可能であればHonda SENSING搭載モデルを選ぶのがおすすめです。
2. 「わくわくゲート」が不要なら注意が必要
5代目ステップワゴンには、「わくわくゲート」が採用されています。これは便利な機能ですが、人によっては**「通常のバックドアの方が使いやすい」と感じることもある**ため、実際に試乗して確認するのが良いでしょう。
3. 修復歴の有無をチェック
修復歴がある車両は、フレームにダメージが残っている可能性があるため、できるだけ避けるのが無難です。修復歴のある車両は価格が安くなりがちですが、走行性能や耐久性に影響を与える可能性があるため、専門店でのチェックが推奨されます。
4. エンジンとミッションの状態を確認
旧型ステップワゴンは、エンジンやCVTのメンテナンスが重要です。特に以下の点に注意しましょう。
- エンジン異音がないか(タイミングチェーンの劣化)
- CVTの変速ショックが大きくないか
- オイル漏れやにじみがないか
試乗できる場合は、発進時や加速時に違和感がないかをチェックするのが重要です。
5. 中古車市場での相場を把握する
旧型ステップワゴンの価格は、年式や走行距離によって大きく異なります。現在の大まかな相場情報は以下の通りです。

年式 | 相場価格 |
---|---|
2015年〜2017年(5代目前期) | 約120万〜180万円 |
2017年〜2022年(5代目後期) | 約160万〜220万円 |
相場より極端に安い車両は、修復歴やメンテナンス不足の可能性があるため注意が必要です。
6. 希望するグレードや装備を確認
5代目ステップワゴンには「G」「G EX」「SPADA」「SPADA COOL SPIRIT」など複数のグレードがあります。装備の違いが大きいため、ナビやHonda SENSING、シートの素材など、自分に合ったグレードを選ぶことが重要です。
ステップワゴンは旧型のほうが良い理由とは?
- 旧型はスクエアなデザインで室内空間が広い
- わくわくゲートがあり、荷物の積み下ろしがしやすい
- 5代目後期は安全性能が向上し、Honda SENSINGを標準装備
- 中古車価格が手頃でコストパフォーマンスが高い
- 旧型のガソリン車は新型より燃費が良い場合がある
- ミドルサイズのミニバンとして、使い勝手が良い
- 3列シートの快適性が高く、ファミリー向けに最適
- サスペンションがやや硬めでスポーティな走行感
- エンジンの耐久性が高く、適切なメンテナンスで長く乗れる
- スライドドアの開口部が広く、子どもや高齢者も乗り降りしやすい
- 中古市場での流通量が多く、選択肢が豊富
- 走行距離10万km以上でもメンテナンス次第で使用可能
- 旧型のハイブリッドモデルは新型と同等の燃費性能
- 初期投資を抑えつつ、安全装備や快適性を確保できる
- 修理やメンテナンス費用が比較的安価で維持しやすい