ステップワゴンにフリップダウンモニター後付け出来るのか?工賃や注意点を解説

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家族みんなでのドライブ中、特に長距離移動のときなど、後部座席のお子さんが「まだ着かないの?」「暇だよー」と退屈してしまって困った経験、親御さんなら一度はあるのではないでしょうか。そんなとき、アニメや映画、YouTubeなどの動画を流せるリアモニターがあれば、車内が「動くリビング」に早変わりして、移動時間がもっと楽しく、快適になりますよね。

特にステップワゴンのような室内空間の広いミニバンでは、天井に取り付ける「フリップダウンモニター」の後付けを検討される方が非常に多いです。純正オプションだと高額になりがちですし、「もっと大画面がいい」「画質にこだわりたい」という理由から、社外品を後付けしようと考えるのはとても自然な流れかなと思います。

ただ、いざ「後付けしよう!」と思い立っても、インターネットで検索すると「天井を切る必要がある」「配線が難しい」といった情報が出てきて、不安になってしまう方も多いはずです。ディーラーにお願いするべきか、オートバックスなどの量販店に持ち込むべきか、それともコストを抑えてDIYに挑戦するべきか……悩みは尽きませんよね。さらに、RP系やRK系といった型式による取り付け可否の違いや、工賃の相場も気になるところです。

この記事では、ステップワゴンへのフリップダウンモニター取り付けに関するあらゆる疑問にお答えするために、マッハワンなどの専用キットを使った具体的な取り付け方法や、失敗しない機種選びのポイント、さらには取り付けが難しい場合の賢い代替案についてまで、私自身の視点を交えながら詳しくお話ししていきます。

記事のポイント☝️

  • ステップワゴンの型式(RP/RK/RG)ごとの取り付け可否と、ナビ連携の注意点がわかる
  • プロに依頼した場合の工賃相場と、持ち込み取り付けのリスクや節約のコツがわかる
  • DIYで取り付ける際の具体的な手順、天井カットやエアバッグ対策の難易度をイメージできる
  • 取り付けが難しい場合に、タブレットやモバイルモニターを使って安価に環境を作る方法を知れる
目次

ステップワゴンのフリップダウンモニター後付け基礎知識

ホンダ ステップワゴン公式
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ステップワゴンにフリップダウンモニターを取り付けるにあたって、まずは知っておくべき基礎知識をしっかりと整理しておきましょう。

「モニターを買えばなんとかなる」と思って見切り発車してしまうと、いざ取り付けようとしたときに「配線が繋がらない!」「天井に固定できない!」といったトラブルに見舞われる可能性があります。自分の愛車にそもそも取り付けられるのか、どんな準備や部品が必要なのか、全体像を把握することで失敗を未然に防ぐことができますよ。

RP系など型式別の特徴と注意点

フリップダウンモニターを後付けする際、もっとも重要かつ最初に確認すべき変数が「車両の型式(年式)」です。ステップワゴンは長年愛されているモデルだけに、世代によって天井の内部構造、電気系統、そして純正ナビゲーションの仕様が驚くほど異なります。それぞれの世代の特徴を見ていきましょう。

RP6・RP7・RP8系(2022年〜現行モデル)

ホンダ ステップワゴン公式
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まず、AIRやSPADAとして人気の現行モデルです。この世代は車両のシステム全体がデジタル化されており、映像信号もアナログ(RCA)ではなくHDMI接続が標準となっています。そのため、昔のモニターでよくあった「黄色い端子」で繋ぐことはほぼありません。

ここで最大の課題となるのが、純正ナビである「Honda CONNECTディスプレイ」からの映像出力です。ディーラーオプションのナビを装着している場合、ナビの裏側にHDMI出力端子が備わっているか、あるいは別売りのHDMI出力コードを追加することで映像を取り出せるかを確認する必要があります。

最近では、ナビとリアモニターをデジタルリンクさせることで、前後で異なるメディアを再生できる機能などもありますが、社外品モニターを接続する場合は、単純な「HDMIミラーリング」が可能かどうかがポイントになります。

RP1〜RP5系(2015年〜2022年)

ホンダ ステップワゴン公式より
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「わくわくゲート」が特徴的な先代モデルで、中古車市場でも購入後のカスタム需要が最も多い世代です。

この世代の純正ナビは「Gathers(ギャザズ)」シリーズが多く採用されていますが、ここにも落とし穴があります。Gathersナビには「スタンダードモデル」「ベーシックモデル」「プレミアムモデル」など複数のグレードがあり、下位グレードのナビには映像出力端子そのものが付いていないケースがあるのです。

「モニターを取り付けたけど、ナビから映像を送れない」という悲劇を防ぐために、まずはナビの型番(VXM-○○など)を確認し、WEB上のスペック表などで「リアモニター出力(HDMIまたはRCA)」の有無を必ずチェックしてください。

また、この世代のサンルーフ付きモデルは、サンルーフの格納スペースが天井裏を圧迫しているため、汎用の取り付けキットでは物理的に干渉してしまうことが多く、注意が必要です。

RK系・RG系オーナー様へのアドバイス
RK系(2009〜2015年)の天井は、独特の波打つような「うねり」形状をしています。そのため、汎用品をそのまま付けると大きな隙間ができやすく、見た目が悪くなりがちです。必ず「RK系専用」の化粧カバー付きキットを選びましょう。
RG系(2005〜2009年)に関しては、大手メーカー製の専用キットがすでに生産終了(廃盤)となっているケースが大半です。オークションで中古パーツを探すか、後述する専門店等の継続生産品に頼る必要があります。

マッハワン等の取り付けキット

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フリップダウンモニターを安全かつ美しく取り付けるためには、モニター本体と同じくらい、あるいはそれ以上に「車種専用取り付けキット(ブラケット)」の選定が重要です。

車の天井は薄い内張り(ライニング)だけでできているわけではなく、その裏に鉄のフレームや配線が走っています。モニターという重量物を落下しないように固定するには、車両側の鉄フレームにがっちりとボルトオンする必要があります。

大手メーカーのアルパインやカロッツェリアからも車種専用キットは販売されていますが、私が個人的に強くおすすめしたいのが、京都にあるリアモニター専門店「マッハワン(Mach-1)」が開発・製造しているオリジナルキットです。ステップワゴンオーナー、特にDIY派やこだわりの強いユーザーの間では、もはや「定番」と言っても過言ではない存在ですね。

なぜマッハワンのキットがこれほど支持されているのか、その理由は単なる「固定金具」以上の価値があるからです。

  • 徹底的な視認性の追求: マッハワンのキットは、セカンドシートに座った人が見上げた際、首が痛くならない角度や距離を計算して設計されています。また、ドライバーがルームミラーを見たときに、モニターが視界を遮らないような位置設定も絶妙です。
  • ニッチなグレードへの対応: 大手メーカーでは採算が合わずに開発されないような「サンルーフ付き車」や、すでに廃盤になった「古い型式(RG系など)」用のキットもラインナップされています。「他では無理と言われたけど、マッハワンならあった」というケースは非常に多いです。
  • 純正のようなフィット感: ステップワゴンの天井形状はモデルごとに微妙に異なりますが、マッハワンのキットはスペーサーによる微調整が可能だったり、内装色(グレーやブラック)に合わせた化粧カバーが用意されていたりと、後付け感を極力消す工夫が凝らされています。

もし、カー用品店で「お客様の年式に合うキットはもう取り扱いがありません」と言われてしまっても、諦める前に一度マッハワンの公式サイトを覗いてみることを強くおすすめします。そこには解決策があるかもしれません。

おすすめのメーカーと機種比較

取り付けキットが決まったら、次はいよいよモニター本体選びです。画面サイズ(10インチ、11インチ、12.8インチなど)も重要ですが、画質や機能、そして予算に合わせて最適なメーカーを選ぶことが満足度を高める鍵となります。市場には大きく分けて3つの勢力図があります。

1. アルパイン(Alpine):満足度No.1の絶対王者

ミニバン向けのリアビジョン市場において、圧倒的なシェアとブランド力を持っているのがアルパインです。「予算は少しかかってもいいから、とにかく良いものを付けたい」「失敗したくない」という方には、迷わずアルパインをおすすめします。

最大の特徴は、単なるモニターの枠を超えた「空間演出」です。例えば、シャープと共同開発した「プラズマクラスター」技術を搭載したモデル(PXHシリーズ等)なら、車内の空気環境を気にされる子育て世代にぴったりです。

また、エンジンをかけた瞬間にモニター画面にステップワゴンのフロントマスクとロゴがアニメーションで表示される「車種専用オープニング機能」は、オーナーの所有欲を強烈に満たしてくれます。画質もWXGA液晶を採用しており、非常に高精細です。

2. カロッツェリア(Pioneer):映像美とスマートさ

オーディオビジュアルの老舗であるパイオニアのカロッツェリアは、映像の美しさに定評があります。アルパインと比較して、モニター本体が薄型でスタイリッシュなデザインが多く、閉じた時の圧迫感が少ないのが特徴です。

特にHDMI入力の互換性が高く、スマホやFire TV Stickなどを接続した際のトラブルが少ないと言われています。色彩表現が豊かで黒の締まりが良いので、後席で映画やライブ映像をじっくり楽しみたいという「画質重視派」の方に適しています。

3. 海外製・格安ブランド:コスパ重視の破壊的価格

Amazonや楽天市場などで検索すると出てくる、1万円〜2万円台のモニターたちです。アルパインやカロッツェリアのハイエンドモデルが10万円近くすることを考えると、1/5以下の価格で購入できるのは衝撃的ですよね。

これらの製品のメリットは、なんといっても安さです。また、モニター単体にmicroSDスロットやUSBポートが付いていて、単独で動画ファイルを再生できるメディアプレーヤー機能を備えているものも多いです。

デメリットとしては、やはり画質や視野角(斜めから見た時の見やすさ)が大手メーカー品より劣る点や、耐久性のバラツキ、取り付け金具が汎用品で加工が必要になる点などが挙げられます。「子供がアニメを見るだけだから画質はそこそこでいい」「壊れたら買い替えればいい」と割り切れる方には、最強の選択肢となります。

メーカー・タイプ価格帯の目安主な特徴こんな人におすすめ
アルパイン高(5万〜12万円)プラズマクラスター、車種専用演出、ダブルゾーン品質重視、純正以上の満足感が欲しい人
カロッツェリア中〜高(4万〜8万円)高画質パネル、薄型デザイン、HDMI安定性映像美にこだわりたい、スッキリ見せたい人
海外製格安品安(1万〜3万円)圧倒的低価格、多機能(USB/SD再生など)とにかく安く済ませたい、DIYで工夫できる人

オートバックス等の工賃相場

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モニター本体を安く手に入れても、取り付けができなければ意味がありません。プロに依頼する場合、どこに頼むかで費用は大きく変わります。「商品代金」とは別に発生する「工賃」について、相場感を掴んでおきましょう。

依頼先別の工賃目安(※商品代金は含まず)

  • ディーラー: 30,000円〜50,000円程度
    もっとも高額ですが、作業の信頼性は抜群です。ただし、新車購入時のオプション以外、つまり「ネットで買った社外品の持ち込み取り付け」は断られるか、非常に高額な工賃を提示されるケースが多いです。
  • カー用品店(オートバックス、イエローハット等): 15,000円〜25,000円程度
    これは「その店舗でモニターを購入した場合」の工賃です。ピット会員割引などが適用されることもあります。多くの車種を扱っているため経験値も豊富です。
  • プロショップ(電装屋・オーディオ専門店): 20,000円〜40,000円程度
    マッハワンのような専門店です。技術力はピカイチで、配線の処理や内装の戻し方も非常に丁寧です。難しい加工が必要な場合も相談に乗ってくれます。

ここで皆様に強く注意していただきたいのが、「持ち込み工賃」の罠です。

「Amazonで安く買って、オートバックスで付けてもらえば最安じゃん!」と考える方は多いのですが、多くの量販店では、他店で購入した商品の取り付け工賃を、通常(店舗購入時)の1.5倍〜2倍、あるいは一律「3万円〜」のように高く設定しています。これは店舗の利益構造上、仕方のないことです。

結果として、「ネットで1万円安く買ったけど、工賃が1.5万円高くなって、トータルでは損をした」という事態になりかねません。プロに依頼する場合は、商品購入と取り付けをセットで考えるか、最近増えている「出張取り付けサービス(くらしのマーケットなど)」や、持ち込み歓迎を謳っている個人の整備工場を探すのが賢い方法です。

DIY取り付けの方法と難易度

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「工賃だけで3万円も払いたくない!」「自分で車をいじるのが好きだ」という方にとって、DIYは魅力的な選択肢です。しかし、フリップダウンモニターの取り付けは、ドライブレコーダーやETCの取り付けとは次元が違う、難易度「高」の作業であることを覚悟してください。

大まかな作業フローは以下の通りです。

  1. バッテリーのマイナス端子を外す: 電装系作業の基本です。ショートを防ぐために必ず行います。
  2. 型紙の位置決め: キットに付属している型紙を天井にマスキングテープで貼り付けます。ここが運命の分かれ道です。1ミリでもズレると、モニターが斜めに付いてしまいます。
  3. 天井ライニングのカット: ここが最大の難所です。カッターナイフを使って、天井の内張りを切り抜きます。一度切ってしまったら、もう元には戻せません。失敗したら天井ごと交換(十数万円コース)になるプレッシャーとの戦いです。
  4. 配線の通線: ナビ裏からAピラー(フロントガラス横の柱)を経由し、天井裏を通してカットした穴まで配線を持ってきます。配線通し(通線ワイヤー)という工具が必須です。
  5. ブラケットの固定: 切り抜いた穴から見える車両の鉄フレームに、取り付け金具(ブラケット)をボルトで固定します。
  6. モニターの装着と結線: 最後にモニター本体を固定し、電源や映像コードを接続して完了です。

特に「天井にカッターを入れる」作業は、プロのインストーラーでも緊張する瞬間です。深く切りすぎて中の配線を切ってしまったり、切り口が汚くて隙間から見えてしまったりといった失敗例は枚挙にいとまがありません。

また、必要な工具(内張り剥がし、トルクスレンチ、配線通し、ドリルなど)を揃える費用もかかります。「休日を丸一日潰してでも挑戦したい」という情熱がある方以外には、正直なところあまりおすすめできない作業でもあります。

ステップワゴンへフリップダウンモニター後付けが難しいなら

ホンダ ステップワゴン公式
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ここまで読んでいただいて、「天井を切るなんて怖すぎる」「工賃を含めると10万円オーバーは厳しいな」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は、後席で子供たちに動画を見せるという目的を達成するためには、必ずしもフリップダウンモニターである必要はありません。ここでは、フリップダウンモニター導入のリスクを再確認しつつ、より手軽で経済的な代替案をご紹介します。

天井加工やエアバッグのリスク

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フリップダウンモニターのDIY取り付けや、経験の浅い業者への依頼で最も懸念されるリスク、それはサイドカーテンエアバッグとの干渉問題です。

近年のステップワゴンには、側面衝突時に乗員の頭部を守るために、フロントピラーからルーフサイド(天井の端)にかけて長いカーテン状のエアバッグが収納されています。リアモニターの配線をナビ裏から天井へ通す際、このエアバッグが通っているルートと同じ場所を通すことになります。

もし、配線をエアバッグの「上(室内側)」に通してしまったり、配線を固定せずに遊ばせてしまったりするとどうなるでしょうか。万が一事故が起きた際、展開しようとしたエアバッグが配線に引っかかって正常に開かなかったり、あるいは配線がエアバッグの爆発力で断裂し、ムチのように弾け飛んで乗員に直撃したりする恐れがあります。

命に関わる重要事項
配線作業を行う際は、必ずAピラーのカバーを外し、エアバッグユニットの「裏側(車体外側)」に配線を通すか、既存の車両ハーネスに沿わせて結束バンドでガチガチに固定する必要があります。
「たかが配線」と思わず、この安全処理だけは完璧に行わなければなりません。DIYに自信がない方がプロに依頼すべき最大の理由は、この安全性を買うためだと言っても過言ではありません。

(出典:国土交通省『自動車のリコール・不具合情報』等の安全啓発情報を参照し、エアバッグの重要性を再認識しましょう)

HDMI接続とケーブルの長さ

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現代の車内エンターテインメントにおいて、Amazon Fire TV Stickやスマートフォン、Nintendo Switchなどを接続するためのHDMI入力は必須機能と言えます。しかし、ステップワゴンでこれを実現しようとすると、意外な落とし穴があります。それが「ケーブルの長さ不足」です。

一般的な家電量販店で売られているHDMIケーブルは、長くても2mや3m程度のものが主流です。しかし、ステップワゴンのナビ裏からAピラーを登り、天井の中を這わせてモニターの位置まで配線するには、直線距離ではなく迂回ルートを通るため、想像以上に長いケーブルが必要になります。

3mのケーブルでは「ギリギリ届くか届かないか」というレベルで、配線にテンション(張り)がかかってしまい、断線やコネクタ破損の原因になります。ステップワゴンの場合、余裕を持って5mのHDMIケーブルを用意することを強く推奨します。

また、ナビ側のHDMI出力端子が、一般的な「Type-A」ではなく、自動車用の特殊規格「Type-E」である場合も多いです。その場合は「Type-E → Type-A」の変換ケーブルも必要になります。ケーブル一本買い忘れただけで、作業が中断して天井が開いたまま数日過ごす……なんてことにならないよう、事前の部材確認は念入りに行いましょう。

タブレットをホルダーで固定

「もっと手軽に、今日からすぐに動画を見せたい」という場合、iPadやAndroidタブレットをヘッドレストに固定する方法が、実は最も合理的かもしれません。

この方法の最大のメリットは、圧倒的な「手軽さ」「コストの安さ」です。Amazonなどで「ヘッドレスト タブレットホルダー」と検索すれば、2,000円〜3,000円程度で優秀なホルダーがたくさん見つかります。工事は一切不要。ヘッドレストのポールに挟むだけで設置完了です。

また、操作性の面でもメリットがあります。フリップダウンモニターは基本的にリモコン操作ですが、YouTubeの動画を選んだり、Netflixの作品を探したりする操作は、タッチパネルの方が圧倒的に楽ですよね。「自分で見たい動画を選びたい」という年齢のお子さんなら、手元で操作できるタブレットの方が喜ぶこともあります。

さらに、車から降りるときはタブレットを外して家に持ち帰れば、家の中でも使えますし、車上荒らしの心配もありません。車の乗り換え時も、ホルダーを外すだけで済みます。車両へのダメージがゼロなので、リース車や残価設定ローンで購入している車にも最適なソリューションです。

モバイルモニターの設置という手

「タブレットだと画面が小さくて、兄弟で喧嘩になる」「フリップダウンのような大画面が欲しいけど、予算が……」という方への”第三の選択肢”として提案したいのが、13インチ〜15.6インチ程度のモバイルモニターの活用です。

最近のモバイルモニターは非常に薄型軽量で、画質もフルHDや4Kなど非常に綺麗です。これを、ヘッドレストに取り付ける専用のアーム(後席の中央にモニターが来るように設置できるタイプもあります)を使って固定します。

モバイルモニター活用のメリット

  • 大画面: 15.6インチなら、一般的なフリップダウンモニター(10〜12インチ)よりも大きく、迫力があります。
  • システム独立: 純正ナビの出力機能に依存しません。モバイルモニターに直接Fire TV Stickを挿し、USB電源を取るだけで、独立したエンタメ環境が完成します。
  • 汎用性: キャンプの時はテントの中に持ち込んだり、ホテルでゲームをしたりと、車外でも活躍します。
  • コスト: モニター本体が1.5万〜3万円、アームが数千円。合計3〜4万円程度で、工賃不要で環境が整います。

天井を加工する必要がなく、かつフリップダウンモニターに近い視聴体験が得られるため、最近このスタイルを選ぶ賢いユーザーが増えています。

後席モニター代わりの費用対効果

ホンダ ステップワゴン公式
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結局のところ、どの方法が一番お得で満足度が高いのでしょうか。それぞれのコストと得られる価値を比較してみましょう。

まず、王道の「フリップダウンモニター(アルパイン等)+プロ施工」です。総額コストは10万円〜15万円コースです。費用はかかりますが、車内のインテリアとしての美しさ、純正のような一体感、そして「ミニバンを買った!」という所有満足感はプライスレスです。長く乗るつもりなら、決して高い投資ではないかもしれません。

次に、「格安モニター+DIY」です。総額3万円〜5万円程度。コストパフォーマンスは高いですが、取り付けに失敗するリスクや、休日を潰す労力、そして安全面の不安が残ります。腕に自信がある人向けのハイリスク・ハイリターンな選択です。

最後に、「タブレット/モバイルモニター活用」です。手持ちのタブレットを使えば数千円、新たに機材を買っても3万円〜5万円です。工事不要でリスクゼロ。浮いた10万円で、家族旅行のグレードを上げたり、美味しい食事を楽しんだりすることができます。「移動中の退屈しのぎ」という目的だけを見れば、最も費用対効果が高いと言えるでしょう。

よく「フリップダウンモニターが付いていると、車を売るときに高く売れる(査定アップ)」と言う方がいますが、正直なところ、かけた費用(10数万円)以上に査定額が上がることは稀です。リセールバリューへの過度な期待はせず、純粋に「今の家族の快適さ」にいくら払えるかで判断するのが正解かなと思います。

まとめ:ステップワゴンのフリップダウンモニター後付けは可能なのか

ホンダ ステップワゴン公式
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ステップワゴンへのフリップダウンモニター後付けは、家族とのドライブを劇的に楽しくしてくれる素晴らしいアップグレードです。しかし、そこには型式の適合確認、配線の技術、そしてコストという現実的なハードルが存在します。

記事のまとめ

  • まずは自分の車の型式(RP/RK/RG)とナビの仕様を確認することがスタートライン。
  • きれいに取り付けるなら、マッハワンなどの専門店キットが強力な味方になる。
  • 工賃は安くないが、エアバッグ等の安全リスクを回避するための「安心料」と考えればプロへの依頼がベスト。
  • DIYは「天井カット」という不可逆な作業があるため、十分な準備と覚悟が必要。
  • コストや手間を抑えたいなら、無理に天井に付けず、タブレットやモバイルモニターを活用するのも賢い現代的な選択。

どの方法を選ぶにしても、一番大切なのは「家族みんなが笑顔で移動できること」です。ご自身の予算や、「車をどこまでいじりたいか」という気持ちに合わせて、ベストな方法を選んでみてくださいね。無理をして失敗するよりも、自分に合った安全で確実な方法で、最高の車内エンターテインメント環境を作っていきましょう!

※本記事の情報は執筆時点のものです。正確な適合情報や取り付け方法は、各メーカーの公式サイトや専門店にご相談ください。配線作業等は自己責任において行ってください。

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