タントの欠点とは？後悔しないための徹底分析

こんにちは、人気車種のタントにも欠点があるのでは？と調べているあなた。もしかして、タントの購入を検討中だけど、何か決定的なデメリットがないか不安に感じていませんか？

タントといえば、やっぱり「ミラクルオープンドア」がすごい便利そうで、特に小さなお子さんがいる家庭には最強の軽自動車に見えますよね。私も、あの柱（ピラー）がない大開口部にはすごく惹かれます。

でも、同時に「あんなに大きな穴が開いてて、走りは大丈夫なの？」「乗り心地が悪いって聞くけど、実際どうなの？」といった疑問も出てくるかなと思います。
特に、旧型のLA600Sに乗っている人からは異音の不満を聞くこともありますし、NA（ノンターボ）モデルのパワー不足に関する悩みもよくある話です。

それに、車って高い買い物ですから、故障しやすい箇所や、思ったより実燃費が良くない…なんてことになったら後悔してしまいますよね。
特に乗り心地については、旧型LA600Sの不安定な揺れと、現行LA650Sの硬い乗り味とで、不満の「質」が全然違うみたいなんです。ターボ車を選ぶべきかどうかも、大きな悩みどころですね。

この記事では、タントの購入で後悔しないために、そうした欠点やデメリットについて、私なりに整理した情報をお届けします。

タントの欠点：構造とパワー不足

まず、タントの「欠点」を語る上で避けて通れない、根本的な構造の問題と、多くの人が不満を感じやすいパワー不足について見ていきましょう。これらはタントの使い勝手と深く関わっていますね。

ミラクルオープンドアの欠点とは

タントの最大の魅力である「ミラクルオープンドア」。これは助手席側の真ん中の柱（センターピラー）をスライドドアに内蔵することで、あの驚異的な大開口を実現しています。

でも、この構造は「最大の利点であり、最大の欠点」だと言われています。なぜなら、本来あるべき車体の骨格を「抜いて」しまっているからです。

もちろん、ダイハツもその点は重々承知で、高張力鋼板を使ったり、ルーフやフロアに補強材を追加したりと、懸命な対策を施しています。現行型（LA650S）では新プラットフォーム「DNGA」の採用で剛性もかなり向上しました。

とはいえ、やはり物理的に柱が1本ないという事実は、どうしても構造的な弱点を抱えることになります。

構造的な弱点とその影響

• ボディ剛性の低下:
  車体（特に開口部）が、走行中のねじれや曲げに対する強さ（剛性）で不利になります。剛性が低いと、カーブや荒れた路面で車体が微妙に歪みやすく、それが操縦安定性の悪化、乗り心地の低下、そして後述する「異音」の発生源となります。
• 左右の重量アンバランス:
  失った剛性を補うため、助手席側のスライドドア内部にピラーの代わりとなる強力な補強材（柱）を組み込んでいます。その結果、左側のドアだけが約50kgも重くなるという、致命的な左右のアンバランスが発生します。

車にとって「剛性が低く」「左右の重さが50kgも違う」というのは、乗り心地や走行安定性をセッティングする上で、ものすごく不利な条件なんです。

通常、サスペンションは左右対称の重量を前提に設計されますが、タントの場合はそうはいきません。左右で重さが違うため、まっすぐ走らせ、かつ快適に曲がらせるためのセッティングが非常に難しくなります。これが、後述する乗り心地の悪さや、タイヤの偏摩耗の一因となっている可能性も否定できませんね。

LA600S型は特に異音に注意

「タントって、なんかミチミチ音がする…」そんなレビューを見たことはありませんか？

これはタントの持病とも言える欠点で、特に旧型（2013年～2019年のLA600S型）のオーナーさんから、多くの不満が報告されています。

どんな音が、いつ鳴るのか？

よく聞かれるのは、以下のような音です。

• ミチミチ・ピシピシ音: スライドドア周辺やダッシュボードから聞こえる、樹脂パーツが擦れ合うような音。
• ガタガタ・コトコト音: 細かい段差を乗り越えた時などに、どこからともなく聞こえる振動音。

こうした音は、気温が下がって樹脂パネルが冷えて収縮する「冬場」や、ボディにねじれが加わりやすい「荒れた路面」で特に顕著になる傾向があるようです。

これは、単に内装パーツの取り付け精度の問題だけじゃないかもしれません。

前述の通り、ピラーレス構造はボディ剛性が低くなりがちです。剛性が低い（＝歪みやすい）ボディは、走行中のわずかなねじれで、内装の樹脂パーツ同士が擦れ合う原因になります。つまり、不快な異音はピラーレス構造の代償として表面化した症状とも考えられるわけです。

ちなみに、「スピーカーの音質が悪い」という指摘も、この特殊な構造に関連しているかもしれません。

良い音響は、土台となるドアやボディがしっかり振動を抑えること（デッドニング）が重要ですが、タントの助手席側ドアは構造が複雑で補強も入っているため、スピーカーの振動が変な共振を起こしやすいなど、音響的に最適な設計がしにくい可能性がありますね。

パワー不足はNAモデルの宿命

タントの走行性能で、最も多くの人が「欠点」として挙げ、購入後に後悔しやすいポイントが、ノンターボ（NA）エンジンの絶対的なパワー不足です。

これはもう、スペック（数値）の時点である程度明らかです。

競合とのスペック比較

スーパーハイトワゴンのNAエンジンで比較してみると、タントは最大のライバルであるN-BOXに結構な差をつけられています。

表1：スーパーハイトワゴン 競合NAエンジン スペック比較

車種	最高出力 (PS)	最大トルク (kgf·m)
ダイハツ タント	52 PS	6.1 kgf·m
ホンダ N-BOX	58 PS	6.6 kgf·m
日産 デイズルークス	49 PS	6.0 kgf·m
三菱 eKスペース	49 PS	6.0 kgf·m

※数値は代表的なモデル（現行型）のものです。年式やグレードにより異なる場合があります。

N-BOXと比べると、出力で6PS、トルクで0.5kgf·mも低いんです。軽自動車にとってのこの差はかなり大きく、実際の運転で「あれ、進まない…」と感じるレベルかなと思います。

使用シーンとの深刻なミスマッチ

このパワー不足がなぜ深刻な欠点となるのか。それは、タントの「車両特性」と「想定される用途」が最悪の形で噛み合ってしまうからです。

• 車両特性: 「背の高い箱型ボディ」であり、物理的に「重たい」うえに「空気抵抗が大きい」。加速に最も不利な形です。
• 想定用途: 「ファミリー向け」であり、大人数の乗車や多くの荷物を積載する機会が必然的に多くなります。

つまり、「重く、空気抵抗の大きい車体」で、「家族（多人数）」が乗り、「エアコンをつけた状態」で、「坂道」や「高速道路の合流」を行う…こういうファミリーユースでごく当たり前に発生するシチュエーションで、52PSというNAエンジンのパワー不足が露呈します。

レビューでも「坂道でエアコンをつけていると、アクセルをベタ踏みしても唸るだけで進まない」「出だしのパワーがなさすぎて、右折時に対向車が来ていないかヒヤヒヤする」といった、ストレスや安全マージンの低下に言及する声が本当に多いですね。

結論として、タントを近所の買い物や平坦な道の送り迎えだけに限定せず、1台で何でもこなすファーストカーとして使うなら、NAモデルは後悔する可能性が非常に高いです。

予算が許す限り、ターボモデルを選ぶのが賢明な判断と言えそうですね。ターボならパワー不足が解消されるだけでなく、エンジン回転数を低く抑えられるため、結果的に静粛性が高く、運転疲労も少なくなるというメリットもあります。

故障しやすい箇所の傾向

特に中古車でタントを狙っている場合、故障しやすい箇所の傾向も気になりますよね。

もちろん車のコンディションは個体差が大きいですし、メンテナンス履歴にも左右されますが、一般的にタントで報告されやすい不具合としては、以下のようなコンポーネントが挙げられるようです。

• パワーステアリング装置:
  オイル漏れや滲みが報告されることがあります。特に電動パワーステアリング（EPS）ではなく、油圧式や電動油圧式の旧型モデルでは注意が必要かもしれません。オイル漏れは車検に通らない原因にもなります。
• 足回り:
  ショックアブソーバーからのオイル・グリス漏れや、ブッシュ類のヘタリ、アライメント異常（縁石に強くヒットした経歴などで「まっすぐ走らない」状態）などが報告されます。特にピラーレスで車重が重いタントは、足回りへの負担も大きい可能性がありますね。
• バッテリー関連:
  最近の車はアイドリングストップ機能や電装品が多く、バッテリーへの負荷が大きいです。特にスライドドアも電力を使うため、「バッテリーが上がりやすい」といったエンジン始動不良のトラブルは常に気にしておく必要があります。

ただし、これらはあくまで「報告が多い傾向」というだけで、全てのタントに当てはまるわけではありません。

特に中古車の場合は本当に個体差が大きいです。購入時は信頼できる販売店で、整備記録（メンテナンスノート）をしっかり確認させてもらうことが何よりも重要です。専門家（整備士など）に購入前の状態をチェックしてもらうことを強くおすすめします。

実燃費は期待ほど良くない？

カタログ燃費（現行型NA・2WDのWLTCモードで22.7km/Lなど）は非常に優秀なタントですが、「実燃費は思ったほど伸びない」「期待していたより悪い」という声も少なくありません。

これはもう仕方ない部分もあって、やはり「重たい車体（ピラーレスの補強分など）」と「空気抵抗の大きいボディ形状（背の高い箱型）」という、燃費にとって不利な物理的特性が大きく影響していると考えられます。

実燃費が悪化しやすい要因

特に以下のような乗り方をすると、カタログ値との差（乖離）が大きくなりやすい傾向があります。

1. NAモデルでアクセルを踏み込む
   前述のパワー不足を補うために、無意識にアクセルを深く踏み込む機会が増えます。エンジンを高回転させるほど、当然燃費は悪化します。
2. 多人数乗車やエアコンの多用
   ファミリーユースがメインのタントでは避けられませんが、車重が増えれば増えるほど、またエアコン（コンプレッサー）を作動させるほど、燃費は悪くなります。
3. 高速道路での走行
   時速80kmを超えたあたりから、背の高い箱型ボディは前面から受ける空気抵抗が急激に増大します。速度を維持するために多くの燃料を消費するため、高速走行は燃費に不利です。

燃費に関しては、あまりカタログの数値を鵜呑みにせず、「街乗り中心でリッター15km前後出れば御の字かな？」くらいに考えておくのが、精神衛生上良いかもしれませんね。

なお、具体的なカタログ燃費の数値については、年式やグレード、駆動方式（2WD/4WD）によって異なります。正確な情報は、ダイハツ公式サイトの主要諸元表などでご確認ください。
（参考：ダイハツ公式サイト『タント主要諸元表』）

タントの欠点と乗り心地の関係

さて、次に「タントは乗り心地が悪い」という欠点について深掘りします。これはタントの欠点として本当によく挙げられるポイントですが、実は非常に誤解を生みやすい部分でもあります。

なぜなら、この不満はあなたが検討しているタントが「旧型（LA600S）」なのか「現行型（LA650S）」なのかで、中身がまったく違うからです。

タントの乗り心地が悪い理由

「乗り心地が悪い」と一口に言っても、旧型と現行型では、その「悪さ」の質が正反対と言ってもいいほど異なります。

表2：世代別「乗り心地の悪さ」の質的変化

モデル世代	プラットフォーム	主な欠点（乗り心地）
旧型 (〜2019年 / LA600S型等)	旧プラットフォーム	不安定性：極端なロール（横揺れ）、ふらつき。フワフワして落ち着かない。
現行型 (2019年〜 / LA650S型)	DNGA	硬さ/ハーシュネス：安定性は高いが、「カドが感じられる」硬い乗り味。ゴツゴツ・コツコツする。

※プラットフォームとは車体の土台となる部分のことです。

例えば、旧型の「揺れ」が不満だった人が現行型に乗れば「すごく良くなった！」と感じるでしょうし、逆に一般的なセダンのようなしなやかな乗り心地を期待する人が現行型に乗れば「なんて硬いんだ」と感じるかもしれません。

あなたがどちらの「乗り心地の悪さ」を気にしているのか、あるいは許容できないのか、ここでハッキリさせておく必要がありますね。

旧型LA600Sの不安定な揺れ

もしあなたが中古で旧型（LA600S型など、2019年以前）を検討しているなら、最大の注意点は「操縦安定性の低さ」です。

当時の自動車評論家からは「ハンドルを切ると日本一の早さで車体が傾いていく」とまで酷評されるほど、とにかくロール（横揺れ）が非常に大きいのが特徴でした。

なぜ、そんなに揺れるのか？

これは、ピラーレス構造による剛性不足と左右の重量アンバランスという根本的な問題を抱えたまま、なんとか乗り心地（路面からのゴツゴツ感）だけでも確保しようと、柔らかいサスペンション設定にした結果だと言われています。

柔らかい足回りが、重く背の高いボディを支えきれず、カーブやレーンチェンジのたびに車体がグラッと大きく傾いてしまう。その揺れの収まりも遅く、フワフワと落ち着かない…。高速道路での横風にも非常に煽られやすく、常にハンドルをしっかり握っていないと不安になる、といった評価でした。

運転手はもちろん、同乗者（特に後部座席の子供）が車酔いしやすい原因にもなっていたかもしれません。

旧型（LA600S）の15インチタイヤは要注意

特に旧型タントのカスタムターボなどに採用されている15インチタイヤ（165/55R15）は、この不安定な車体と致命的に相性が悪いと指摘されていました。

• 乗り心地の悪化:
  インチアップでタイヤの側面（クッション部分）が薄くなるため、路面からの「ゴツゴツ感」が強くなります。柔らかいサスと硬いタイヤというチグハグな組み合わせになっていました。
• ブレーキ性能の低下:
  実用域でのブレーキの効きが悪くなる傾向があったようです。
• 燃費の悪化:
  14インチに比べ、タイヤとホイールが重くなる（バネ下重量の増加）ため、燃費に不利です。
• 安全性の低下（ハイドロプレーニング）:
  タイヤ幅が広がることで、雨の高速走行時にタイヤと路面の間に水膜が入り込み、ハンドルやブレーキが効かなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起きやすくなります。これは非常に危険な現象です。

もし旧型の15インチモデルを検討する場合は、これらのデメリットを強く認識しておく必要があります。

現行LA650Sの硬い乗り味

一方、2019年から登場した現行型（LA650S型）は、新世代のプラットフォーム「DNGA (Daihatsu New Global Architecture)」を採用したことで、走りが激変しました。

旧型の最大の欠点だったロールや不安定さは劇的に改善され、走行安定性は「先代までとは段違い」と高く評価されています。カーブでも車体がグッと踏ん張り、高速道路での直進安定性も大幅に向上しました。旧型オーナーが乗り換えたら、感動するレベルの変化かもしれません。

しかし、その安定性と引き換えに、新たな「乗り心地の欠点」が浮上しました。それが「硬さ」です。

最大のライバルであるホンダ・N-BOXが、軽自動車とは思えないほどのしなやかさや上質な乗り心地を実現しているのと比較すると、現行型タントは路面の凹凸を越えたときの衝撃が「カドが感じられる」と評されています。

マンホールの蓋やアスファルトの荒れた部分を通過する際に、「ゴツゴツ」「コツコツ」とした細かな振動が伝わりやすい傾向があるようです。静粛性に関しても、N-BOXと比べるとロードノイズ（タイヤが路面を転がる音）がやや大きいとの指摘もあります。

旧型の「不安定な揺れ」は解消されましたが、現行型は「安定しているけど硬い」という、別の乗り味になったわけですね。

これはもう「どちらが好みか」という問題かもしれませんが、単純な快適性や乗り心地の「上質感」という点では、N-BOXに軍配が上がる、というのが一般的な評価のようです。こればっかりは、ぜひ試乗してご自身で体感してみてください。

後悔しないためのターボ選び

この見出し、構成案では「ターボ選び」となっていますが、これまでの乗り心地やパワー不足の話を踏まえると、本質は「NA（ノンターボ）を選ぶと後悔しやすい」ということですね。

先でも詳しく触れましたが、タントをファーストカーとして多用途に（高速道路、長距離、多人数乗車）使いたいと考えている場合、NAモデルでは深刻なパワー不足で強いストレスを感じ、「こんなはずじゃなかった」と後悔する可能性が極めて高いです。

「乗り心地が…」とか「異音が…」とか気にする以前に、「坂道でまともに走らない」「合流が怖くて高速に乗れない」という、運転の根本的な部分での不満が先に来てしまうかもしれません。

パワーは安全性と快適性にも直結する

ターボモデルを選ぶことは、単に「速く走る」ためだけではありません。

• 安全性の向上:
  高速道路の本線合流や、追い越し車線へのレーンチェンジ、坂道での再発進など、危険が伴うシーンで「スッと加速できる余裕」があることは、安全マージンに直結します。
• 快適性の向上:
  パワーに余裕があるため、エンジン回転数を低く抑えたまま巡航できます。NAモデルのように「ブォーン！」とエンジンが常に唸っている状態が減るため、車内が静かになり、運転疲労も大幅に軽減されます。

走行性能に関する欠点を回避し、タント本来の利便性を快適に享受するためには、ターボモデルの選択がほぼ必須と言っていいかなと、私は思います。（もちろん、ご自身の用途と予算に合わせるのが一番ですが…）

タントの欠点を理解して選ぶ

最後に、タントという車の欠点についてまとめてみましょう。

タントは、「ミラクルオープンドア」という唯一無二の機能を実現するために、走行性能や乗り心地、静粛性、左右の重量バランスといった、車としての基本的な部分で多くの「妥協」を強いられている、非常に個性的なモデルだと言えます。

その設計思想が極めて明確であるがゆえに、利点と欠点が著しく先鋭化しているんですね。

だからこそ、購入後に後悔しないためには、あなたがタントに何を求めているのか、そしてその欠点を許容できるのかを、ご自身の利用シーンと照らし合わせてハッキリさせることが何よりも大切です。

欠点を許容できるユーザー像

• 「利便性」最優先のユーザー:
  走行性能や乗り心地、静粛性よりも、「ミラクルオープンドア」がもたらす子供の乗せ降ろしの容易さや、介護における利便性を絶対的な価値として最優先する層。
• 近距離・街乗り限定ユーザー:
  高速道路や坂道をほとんど使用せず、平坦な市街地の移動がメインで、NAエンジンのパワー不足が問題とならない用途に割り切れる層。
• 現行型（LA650S）の乗り味を許容できるユーザー:
  旧型の不安定なロールは絶対に許容できないが、現行型の安定性と引き換えになった「硬さ」は許容できる層。（N-BOXの乗り味と比較試乗するのがベスト）

購入を回避すべき（後悔しやすい）ユーザー像

• ファーストカーとして多用途に使うユーザー:
  1台の車で高速走行、長距離移動、多人数乗車を日常的にこなす必要がある場合、NAモデルでは深刻なパワー不足で強いストレスを感じ、後悔する可能性が極めて高いです。ターボモデルが必須となります。
• 走行安定性・乗り心地の「質」を重視するユーザー:
  特に旧型（LA600S型）は、その不安定な挙動から運転の快適性や安心感を求める層には全く不向きです。現行型（LA650S型）も、N-BOXという高いベンチマークと比較した場合、乗り心地の「上質感」において劣ります。
• 静粛性や異音に敏感なユーザー:
  ピラーレス構造に起因すると思われる内装の異音（ミチミチ音、ガタガタ音）に敏感なユーザーは、走行中に継続的な不満を感じる可能性があります。
• コストパフォーマンスを重視するユーザー:
  NAモデルの走行性能と価格のバランス、あるいはターボモデルを選択した場合の総額（N-BOXのターボモデルなどとも比較して）を考慮すると、走行性能と快適性の両立度が高い競合に対して、割高と感じる可能性があります。

タントは非常に個性が強く、ハマる人には「これ以外の車は考えられない」とまで言わせるほどの魅力を持った車です。ぜひ、ご自身の使い方と、今回挙げた欠点を照らし合わせて、後悔のない車選びをしてくださいね。