ハスラーは街乗りからアウトドアまでこなせる万能な車ですが、中古車市場などで実車を前にしたとき「これって本当に4WDなのかな?」と疑問に思うことはありませんか。
私自身、ハスラーが大好きでよく中古車情報をチェックするのですが、見た目だけでは意外と判断がつかないケースが多いことに気づきました。ハスラーの4WDの見分け方を知りたいというニーズは非常に高く、特に中古車の場合はハスラーの4WDのエンブレムが外されていたり、逆に後付けされていたりすることもあります。
ハスラーの4WDと2WDの違いを正しく理解し、ハスラーの4WDの性能が雪道でどれほど頼りになるのか、さらにハスラーの型式の見方までマスターしておけば、納得の一台を選ぶことができます。
この記事では、ハスラーに興味がある私が、実車確認や書類チェックで使える具体的なポイントを分かりやすくまとめてみました。
この記事のポイント☝️
- 外装のエンブレムやデカールだけに頼らない確実な判別方法
- 現行モデルと旧型モデルそれぞれの内装スイッチによる識別ポイント
- 下回りの構造から駆動方式を100パーセント見極める裏技
- 車検証やコーションプレートに隠された型式コードの解読術
ハスラーの4WDの見分け方を外装や内装から徹底解説
ハスラーの2WDと4WDを見分ける際、まずは誰でも確認しやすい外装や内装のチェックから始めるのが一般的です。しかし、実はハスラー特有の「共通点」が多く、パッと見だけでは間違えてしまう落とし穴も隠されています。
ここでは、視覚的に判別できるポイントを詳しく見ていきましょう。
外観のエンブレムやステッカーは判断材料になる?

ハスラーのリアゲートを眺めると、右下あたりに「4WD」と書かれたエンブレムやステッカーが付いていることがあります。これが付いていれば4WDだと判断したくなりますが、実はこれだけで判断するのは少し危険です。というのも、中古車市場や個人売買の現場では、外観上の情報は必ずしも新車時の状態を維持しているとは限らないからですね。
まず考えられるのが、前オーナーによるカスタマイズです。車好きの方の中には、リアビューをスッキリさせるためにあえて純正のステッカーやエンブレムを剥がしてしまう「エンブレムレス化」を行う人が一定数います。
特に初代ハスラーのデカールは経年劣化で端が浮いてきたり、洗車機でボロボロになったりしやすいため、綺麗に剥がされている個体が意外と多いんです。こうなると、外見上は2WDなのか4WDなのか全く区別がつきません。
逆に注意が必要なのが「エンブレムチューン」と呼ばれるドレスアップです。2WD車に社外品や別グレードの「4WD」エンブレムを貼り付けているケースですね。ネット通販などで簡単に入手できてしまうため、良かれと思って貼ったものが、中古車として流通した際に誤認を招く原因になることがあります。
そのため、エンブレムの有無はあくまで「目安」程度に考えておくのが無難かなと思います。
外装の注意点として、ハスラーは2WDも4WDも最低地上高が180mmで同じという特徴があります。一般的なSUVだと、4WDの方がメカニズムの関係で車高が高く設定されていることが多いのですが、ハスラーはプラットフォームの設計段階からどちらの駆動方式でも同じ地上高を確保するように作られています。
そのため、横から見たときのタイヤとフェンダーの隙間などから判別することは不可能です。
外装で見分けるための補足知識
実はハスラーには「4WD専用カラー」というものも存在しません。全グレードで同じボディカラーが選択できるため、色で見分けることもできません。
タイヤサイズについても、グレード(GかXか)によって決まるため、駆動方式による差はないんです。つまり、外装だけで100パーセントの確信を持つのは、プロでも至難の業だと言えますね。
2代目ハスラーの4WDはスイッチの場所で判別可能

2020年から登場した現行型の2代目ハスラー(MR52S/MR92S)であれば、運転席に座ってインパネ周辺を確認するのが最も確実な方法の一つです。ハスラーの4WDモデルには、軽自動車の枠を超えた本格的な悪路走破性を実現するための「専用スイッチ」が物理的に配置されているからです。
具体的にチェックすべき場所は、インパネ中央、ナビゲーション画面の下やエアコン操作パネルの下部エリアです。4WD車であれば、ここに3つのスイッチが横に並んでいます。この配置は2WD車には存在しないため、物理的な証拠になりますね。
- スノーモード(SNOW):雪道や凍結路面でのタイヤの空転を抑え、スムーズな発進をサポートします。
- グリップコントロール(GRIP CONTROL):ぬかるみなどで片輪が浮いたり空転したりした際、ブレーキ制御によって接地している側のタイヤに駆動力を集中させ、脱出を助けます。
- ヒルディセントコントロール(Hill Descent Control):急な下り坂で、ブレーキ操作なしで低速(約7km/h)を維持してくれる、オフロード走行には欠かせない機能です。
2WD車の場合、これらのスイッチが配置されるべき場所は「インパネセンターポケット」という小さな小物入れになっています。もしくは、グレードによっては黒い樹脂製の目隠しパネル(メクラ蓋)で塞がれています。
「スイッチがあるべき場所にポケットがある」という状態なら、その個体はほぼ間違いなく2WDだと判断して良いでしょう。
この3連スイッチは、運転席からの視認性も良く、ハスラーの4WDとしての「アイデンティティ」とも言える部分です。中古車の内装写真を確認する際は、エアコンパネルの下に何があるかを重点的にチェックしてみてください。
スイッチのアイコンがはっきりと写っていれば、それは走破性にこだわった4WDモデルの証です。
初代のグリップコントロール用スイッチの配置を比較

2014年から2019年まで販売されていた初代ハスラー(MR31S/MR41S)も、基本的には内装のスイッチで判別が可能です。初代は「遊べる軽」の先駆けとして、当時としては画期的だった4WD専用の電子制御システムを搭載していました。
ただし、2代目とはスイッチの数や場所が少し異なるため、注意深く観察する必要があります。
初代ハスラーの4WD車(主にCVTモデル)には、「グリップコントロール」と「ヒルディセントコントロール」の2つのスイッチが装備されています。
スイッチの場所は、運転席に座って右膝のあたりにあるスイッチパネル群(アイドリングストップOFFやレーダーブレーキサポートのスイッチが並んでいる場所)に配置されています。
このボタン配置を確認することで、駆動方式を推測することができます。
ただし、初代にはいくつか例外があります。例えば、最も価格を抑えた「A」グレードや、一部の5MT(マニュアルトランスミッション)搭載車です。
これらの4WD車には、グリップコントロールなどの電子制御デバイスが装備されていないケースがあるんです。そのため、「運転席の右下にスイッチがないから、この車は2WDだ!」と即断するのはちょっと早いかもしれません。
マニュアル車(5MT)の識別における注意点
初代ハスラーのMT車を狙っている方は特に注意してください。MT車の4WDは、CVT車のような高度な電子制御ではなく、よりシンプルなメカニカルな仕組みで動いていることが多いです。
そのため、スイッチ類が一切見当たらないこともあります。こうした「内装で判別しにくい個体」に出会ったときは、後で解説する「下回りの物理的な構造」を確認するのが、唯一にして絶対の解決策になります。
助手席のシートヒーターの有無とグレードの関係
「助手席にシートヒーターがあれば4WD」という説は、かつての軽自動車界隈では有名な見分け方でした。スズキ車においても、4WDは「寒冷地仕様」としての役割を兼ねていたため、2WDは運転席のみ、4WDは運転席・助手席の両方にヒーターが付くという明確な区別があった時期があったんですね。
しかし、ハスラーに関してはその法則がかなり崩れてきています。近年の軽自動車は快適装備が充実しており、特にハスラーのようなライフスタイル志向の強い車では、2WDであっても助手席シートヒーターが標準装備されることが当たり前になってきました。
例えば、2代目ハスラーの「HYBRID X」グレードや特別仕様車の「J STYLE」などでは、2WDモデルであっても運転席・助手席の両方にシートヒーターが標準で備わっています。つまり、「助手席にヒーターがあるから4WDだ」と思い込むのは、今の時代では間違いのもとになります。
逆に、比較的古い年式の初期型ハスラーで、さらにグレードが低い(Gグレードなど)場合に「助手席にシートヒーターのスイッチがない」ということであれば、それは2WDである可能性が非常に高いという「消去法」的な判断材料にはなります。
いずれにせよ、シートヒーターはあくまで補助的な情報として捉え、決定打にはしない方が賢明です。
正確な装備内容は、車台番号からスズキ公式サイトのグレード検索サービスを利用して裏取りをすることをおすすめします。
下回りのデフの有無が4WDを見分ける決定的な証拠

外装のエンブレムは貼り替えられますし、内装のパネルも交換しようと思えばできてしまいます。しかし、車の骨格である「駆動系」のパーツを丸ごと入れ替えるのは、構造変更が必要なほどの大掛かりな改造になるため、通常の中古車ではまずあり得ません。
つまり、車両の下回りを覗き込むことこそが、最も確実でごまかしの効かない「真実の見分け方」になります。
チェックすべきポイントは、車両の後方、左右の後輪の間です。少し地面に膝をつく形になりますが、車体の真後ろから下を覗いてみてください。
左右のタイヤのちょうど中心あたりに、ハンドボールを一回り大きくしたような金属製の丸い塊(デフケース)が鎮座していれば、それは間違いなく4WD車です。
このパーツは、エンジンの回転を左右のタイヤに振り分ける役割を持つ「デファレンシャルギア」を収めたもので、2WD車には物理的に存在しません。
2WD車の場合、後ろのタイヤの間を繋いでいるのは細長い一本の鉄の棒(トーションビーム)だけで、その中央部はガランと空いています。「後ろから見て、真ん中に何もなくて向こう側がスカスカに見える」なら、それは前輪駆動の2WD車です。この違いは一目瞭然なので、懐中電灯などで照らしてみると、誰でも簡単に見極めることができますよ。
覗き込む際は、必ず平坦な場所で、パーキングブレーキがしっかりかかっていることを確認してから行ってくださいね。展示車や在庫車を見る際、営業マンの方に「下回りを見せてください」とお願いすれば、ジャッキアップはしてくれなくても、指を差して教えてくれるはずです。
プロペラシャフトやリアサスペンション形状の違い
下回りの確認をより確実なものにするために、デフケース以外にもう一つのパーツを探してみましょう。それが「プロペラシャフト」です。
プロペラシャフトとは、フロントにあるエンジンからのパワーを、後輪のデフへと伝えるための長い回転軸のことです。
車体の中央を、前から後ろに向かってドーンと太い棒が通っていれば、それは4WDの証です。2WDにはこのシャフトが必要ないため、車体の下には排気管(マフラー)しか通っていません。
また、実はサスペンションの形式そのものが、2WDと4WDでは根本的に異なります。ハスラーはこの部分に非常にこだわりを持って設計されているんです。
| 駆動方式 | サスペンション形式 | 構造的な特徴とメリット |
|---|---|---|
| 2WD (FF) | トーションビーム式 | 左右の車輪が一本の梁でつながれたシンプルな構造。軽量で室内空間を広く取りやすい。 |
| 4WD | I.T.L.(3リンク)式 | デフを避けるように配置された3本のリンクで車軸を支える。悪路でのタイヤの接地性が高い。 |
面白いのは、4WDモデルには「リアスタビライザー」が装備されていないことが多い点です。これはコストダウンではなく、あえて左右の足を独立して大きく動かすことで、凹凸の激しい雪道や未舗装路でタイヤが地面から離れないようにするための工夫なんですね。
このしなやかな足回りが、4WD特有のどっしりとした、突き上げの少ない乗り心地を実現しています。雪道での詳しい走破性能が気になる方は、ハスラーの雪道走行性能を解説した記事を読んでみてください。きっと4WDが欲しくなるはずですよ。
最低地上高についても、ハスラーは全車180mmを確保しており、これは厳しい冬の道路環境でも安心して走れる数値としてメーカーが設定したものです。(出典:スズキ株式会社「ハスラー 走行・環境性能」)
プロが教えるハスラーの4WDの見分け方と型式確認術
「現車を見に行く時間がない」「遠方の車をネットで見ている」という状況では、データから駆動方式を読み解く必要があります。実は、車検証や車体に貼られた小さなプレートには、その車が2WDなのか4WDなのかを示す「暗号」のようなコードが刻まれているんです。
車検証の型式だけでなく機種記号まで読み解く方法

車検証の「型式」欄を見て、「MR52Sだからこれは4WDだ!」と判断するのは間違いです。ここがハスラーの識別で最も混乱しやすいポイントなのですが、例えば「5AA-MR92S」という型式は、マイルドハイブリッドのNAエンジン車であることを示しているだけで、2WDと4WDの両方に使われている共通の名称なんです。
そこで確認すべきなのが、車体に貼り付けられている「コーションプレート(IDプレート)」です。助手席側のドアを開けたところにあるセンターピラーの根元付近に、アルミ製のプレートやステッカーが貼ってあります。そこに記載されている「機種記号(フル型式)」に注目してください。例えば「HBXB-J」のような英数字の羅列です。
2代目ハスラー(現行型)において、最も簡単な見分け方は「ハイフンの前の4文字目」をチェックすることです。
- 4文字目が「B」なら2WD(例:HBXB-J)
- 4文字目が「P」なら4WD(例:HBXP-J)
この「P」は、後輪に動力を送る「Propeller shaft(プロペラシャフト)」の頭文字だと覚えておくと、現場でもパッと思い出せて便利ですよ。
初代ハスラーの場合は末尾のアルファベット(QやJなら4WDなど)で見分けることができますが、年式によって法則が多岐にわたるため、自信がない場合は販売店に「機種記号の4文字目(または末尾)は何ですか?」と聞いてみるのが確実です。
燃費や車両重量のカタログスペックから識別する

数字データから駆動方式を推測するのも、賢い見分け方の一つです。当たり前ですが、4WD車は2WD車にはない「デフ」「プロペラシャフト」「ドライブシャフト」といった重たい金属部品をたくさん搭載しています。そのため、物理的に車重が重くなるんですね。
2代目ハスラー(NA・HYBRID G)の例で比較してみると、その差は一目瞭然です。
- 2WDモデル:810kg
- 4WDモデル:860kg
このように、おおよそ50kg前後の重量差があります。大人一人分くらいの重さが加わっているイメージですね。もし車検証の「車両重量」の欄が800kg台の後半や900kgに近い数字であれば、それはほぼ確実に4WDモデルであると言えます。
また、重量が増えることでエンジンの負担も大きくなり、回転させる部品も増えるため、カタログ燃費(WLTCモード)は4WDの方がわずかに低くなります。例えば2WDが25.0km/Lなら、4WDは23.4km/Lといった具合です。
この燃費の差は維持費にも直結しますが、ハスラーの場合は4WDでも十分に低燃費なのが凄いところですね。より詳細な燃費データを知りたい方は、ハスラーの燃費性能をまとめた記事を参考にしてみてください。
燃料タンク容量や最小回転半径に関するよくある誤解

ハスラーの4WDを検討している人がよく抱く「あるある」な誤解についても触れておきます。他の車種、例えばアルトワークスなどの一部の軽自動車では、4WD化するためにリアのスペースを削り、燃料タンクの容量を小さくしていることがあります。しかし、ハスラーはその点において妥協がありません。
ハスラーは2WDも4WDも、燃料タンク容量は「27リットル」で完全に同一です。これは2代目の現行型でも、初代でも変わりません。4WDだからといって給油回数が増える心配がないのは、長距離ドライブを楽しむ人にとっては大きなメリットですよね。
また、「4WDは小回りがきかないのでは?」という不安もよく耳にします。前輪のドライブシャフトの角度制限により、昔の4WD車はハンドルが切れにくい傾向がありました。しかし、最新のハスラーでは設計が最適化されており、最小回転半径は2WD/4WDともに4.6m(G/Xグレード)で同じです。
狭い駐車場での切り返しや、細い路地でのUターン性能に差はありません。つまり、「4WDだからといって実用面で不便を感じることはほぼない」と言っていいでしょう。識別材料にはなりませんが、4WDを選ぶ上での大きな安心材料になりますね。
乗り換え前にズバット車買取比較で愛車の相場を確認
ここまでハスラーの4WDの見分け方を詳しく解説してきましたが、なぜこれほどまでに4WDに注目が集まるのでしょうか。それは単に雪道に強いからだけではなく、「リセールバリュー(売却時の価格)」が圧倒的に有利だからです。特にハスラーのようなSUVスタイルの車は、中古車市場での4WDの需要が非常に高く、売る時にも高値が期待できる「資産価値の高い車」と言えます。
これからハスラーの4WDを購入しようとしている方は、ぜひ今の愛車を少しでも高く売ることを考えてみてください。ディーラーの下取りだけで決めてしまうのは、実は数十万円もの損をしている可能性があります。私のおすすめは、一括査定サイトの「ズバット車買取比較」を利用することです。
「ズバット車買取比較」なら、全国の多数の買取業者から一度に見積もりを取ることができます。ハスラーの4WDは特に人気車種なので、業者間で競わせることで査定額が跳ね上がることも珍しくありません。4WDへの乗り換え予算を増やすためにも、まずは自分の車の「今の本当の価値」を知っておくことが第一歩になりますよ。
ハスラーを手に入れるための軍資金を最大化させるために、無料査定を活用しない手はありません。ネットで簡単に相場が分かるので、商談前の「武器」としても持っておきたい情報ですね。一括査定の流れやコツについては、一括査定のメリットについて詳しく解説している記事を併せて読んでみてください。
まとめ|ハスラーの4WDの見分け方と売却のポイント

ハスラーの4WDの見分け方について、外装のデカールから内装の3連スイッチ、そして下回りのデフケースに至るまで、かなり深掘りして解説してきました。
最も確実なのは「下回りを確認してデフ玉を見つけること」と、書類上の「機種記号の4文字目を確認すること」の2点に集約されます。
4WDは雪国の人だけのものではありません。その重厚な乗り心地や、高速道路でのふらつきにくさ、そして何より「どこへでも行ける」という精神的な安心感は、2WDでは味わえない魅力です。
今回ご紹介した識別方法を武器に、中古車販売店で自信を持って「これこそが私の求めていた4WDだ!」と言える一台を見つけ出してくださいね。
最後に重要な点として、車両の仕様や装備は年式や特別仕様によって細かく異なる場合があります。
購入や契約をされる際は、必ずメーカー公式サイトの情報を確認したり、販売店の専門家に車台番号を伝えて駆動方式を照会したりして、最終的な確認を行ってください。納得のいくハスラー選びができるよう、心から応援しています!

