エルグランドの中古車は、新車価格と比べると大幅に値下がりすることが多い。
しかし、その理由を知らずに購入すると、思わぬ後悔につながる可能性もある。特に、燃費悪すぎといわれるエルグランドの維持費や、リセールが悪い点についても理解しておくことが重要だ。
また、中古車の購入では注意点を押さえ、狙い目のグレードや年式を見極めることが求められる。
市場には多くの選択肢があるが、状態の悪い車両を選んでしまうと、修理費がかさみ結果的に割高になるケースも少なくない。
さらに、エルグランドはボディサイズが大きく、運転が怖いと感じる人もいる。そのため、初心者や普段コンパクトカーに乗っている人は、試乗をして感覚をつかむことが大切だ。本記事では、エルグランド 中古 安い理由を徹底解説し、失敗しないためのポイントを紹介する。
記事のポイント☝️
- エルグランドの中古車が安くなる理由や市場評価の傾向
- 燃費の悪さや維持費が価格に与える影響
- リセールが悪い理由と中古車の値下がり傾向
- 運転のしやすさや中古車購入時の注意点
エルグランドの中古車が安い?その理由と背景

- エルグランドは高級車なのか?市場評価を解説
- 燃費が悪すぎ?リッター何キロ走るか
- エルグランドは何万キロまで乗れる車?耐久性とメンテナンス
- 中古エルグランドを買って後悔するポイントとは?
- エルグランドの中古車を選ぶ際の注意点
エルグランドは高級車なのか?市場評価を解説
エルグランドは日産が誇る大型ミニバンであり、その高級感や装備の充実度から「高級車」と考えられることもあります。しかし、一般的な市場評価では、エルグランドは「高級ミニバン」という位置づけではあるものの、レクサスや一部の欧州車のような「ラグジュアリーカー」とは異なるカテゴリーに属しています。
まず、エルグランドの車両価格を見てみると、新車時の価格帯は約350万円~700万円程度と、国産ミニバンの中では比較的高額です。特に上級グレードには本革シートや高級オーディオシステム、電動スライドドアなどが搭載されており、乗り心地や快適性を重視した設計になっています。この点からも「一般的なミニバンよりも上級な車」という評価を受けることが多いです。
しかし、一方でエルグランドの市場評価においては、「アルファードやヴェルファイアと比較するとブランド力が弱い」という意見もあります。トヨタのアルファードは法人利用やVIP送迎などでも頻繁に使用されることが多く、そのブランドイメージが強く根付いています。そのため、中古市場においてもアルファードのリセールバリューは高く、エルグランドはそれに比べるとやや価格が落ちやすい傾向があります。
さらに、高級車と呼ばれるためには「静粛性」や「走行性能」も重要な要素となります。エルグランドはV6エンジンを搭載したグレードもあり、パワーは十分にありますが、燃費の悪さや車体の大きさによる取り回しの難しさから、アルファードと比べると選ばれにくい部分もあります。このように、市場評価では「装備や価格的には高級車に近いが、ブランド力や人気面ではやや劣る」というのが一般的な見解となっています。
燃費が悪すぎ?リッター何キロ走るか
エルグランドは大型ミニバンでありながら高級感のある設計がされていますが、その反面「燃費が悪すぎる」との声も少なくありません。では、実際にどれほどの燃費性能なのかを見ていきましょう。
エルグランドの燃費は、搭載されているエンジンの種類や駆動方式(2WD・4WD)によって異なります。例えば、3.5L V6エンジンを搭載したモデルでは、カタログ燃費が約9.4km/Lとされています。一方、2.5L 直列4気筒エンジンのモデルでは、カタログ燃費が約10.8km/L程度とやや改善されています。しかし、これはあくまでもメーカー発表の数値であり、実際の街乗りや高速道路での燃費とは異なります。
実際のオーナーの口コミや実燃費データを見てみると、市街地走行では6~7km/L、高速道路では10km/L前後という結果が多く報告されています。これは、車両の重量が約2トンを超えることや、空気抵抗の大きなボディ形状が影響しているためです。また、V6エンジンを搭載したモデルは特に燃費が悪く、高速走行や長距離移動ではまだマシなものの、市街地走行ではリッター5km程度まで落ち込むこともあります。
こうした燃費の悪さは、維持費にも大きく影響します。ガソリン代がかさむだけでなく、自動車税や重量税も高めに設定されているため、経済性を重視する人にとってはデメリットとなります。
エルグランドは何万キロまで乗れる車?耐久性とメンテナンス

エルグランドの耐久性は非常に高く、しっかりとメンテナンスを行えば20万~30万キロ以上走ることも可能な車です。実際に、中古市場には10万キロを超えても問題なく走行できる個体が多く出回っており、その耐久性の高さがうかがえます。
エルグランドの長寿命を支えている要因の一つが、エンジンの信頼性です。特にV6エンジンを搭載したモデルは、頑丈な設計がされており、適切なオイル管理を行っていれば長期間にわたって安定したパフォーマンスを維持できます。ただし、エンジンオイルの交換を怠ると内部のスラッジが蓄積し、エンジンの寿命を縮める原因となるため、定期的なメンテナンスが必要です。
また、耐久性を維持するためには、足回りやサスペンションのチェックも重要です。エルグランドは重量があるため、長年乗っているとショックアブソーバーやブッシュ類が劣化しやすくなります。特に、10万キロを超えたあたりから乗り心地に違和感を感じることが増えるため、このタイミングで足回りのリフレッシュを行うと、快適性が維持できます。
さらに、エルグランドは電子制御システムが多く採用されているため、電装系のトラブルにも注意が必要です。エアコンやパワースライドドアなどの電子部品は経年劣化による故障が発生しやすく、修理費用が高額になるケースもあります。そのため、長く乗る予定がある場合は、定期的な点検を受けて早めに部品交換を行うことが重要です。
このように、エルグランドはメンテナンスを適切に行えば非常に長持ちする車ですが、定期的な点検や消耗部品の交換を怠ると、修理費がかさみやすい車でもあります。長期間乗る予定であれば、オイル交換やブレーキパッドのチェックを怠らず、車検時には足回りの状態も確認することで、快適な走行性能を維持できるでしょう。
中古エルグランドを買って後悔するポイントとは?

エルグランドは広々とした車内空間や高級感のあるデザインで人気のミニバンですが、中古で購入した後に「後悔した」と感じる人も少なくありません。では、具体的にどのようなポイントで後悔するケースがあるのかを見ていきましょう。
まず、最も多く挙げられるのが先述した「燃費の悪さ」です。エルグランドは車体が大きく重量もあるため、どうしても燃費が悪くなります。特に3.5L V6エンジンのモデルは、市街地走行ではリッター5~7km程度になることもあり、燃料費がかさむ点がデメリットです。中古で安く購入できたとしても、ガソリン代や維持費の負担を考えていなかった場合、「思ったより維持費がかかる」と後悔することになります。
次に、「車体の大きさによる運転のしにくさ」も後悔ポイントの一つです。エルグランドは全長が約5m近くあり、幅も1.85m以上とかなり大きめのボディサイズです。そのため、狭い道での運転や駐車場での取り回しが難しく、特に運転に慣れていない人はストレスを感じることがあります。
さらに、「修理費用の高さ」も見逃せません。エルグランドは高級志向のミニバンであるため、内装のパーツや電子制御系の部品が多く、修理費が高額になりやすい傾向があります。特にパワースライドドアや電動シート、エアコン関連のトラブルが起きた場合、修理費が想像以上にかかることもあります。中古車の場合、すでに長年使用されている車両が多いため、購入後すぐに修理が必要になるケースもあり、「中古だから安く買えたのに、結局修理代がかさんでしまった」と後悔することもあるでしょう。
また、「リセールバリューの低さ」も後悔の原因となることがあります。エルグランドは中古市場での価格下落が早く、一度購入すると売却時に思ったよりも安い価格しかつかないことがあります。特に走行距離が伸びた個体や古いモデルは値下がりが顕著で、「いざ手放そうと思ったら、ほとんど値段がつかなかった」と感じるケースもあるようです。
エルグランドの中古車を選ぶ際の注意点
中古のエルグランドを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。特に、年式や走行距離、故障のリスクなどを見極めないと、購入後に思わぬトラブルに遭遇することになりかねません。ここでは、エルグランドの中古車を購入する際の注意点について詳しく解説します。
まず、「年式と型式の違いを理解する」ことが大切です。エルグランドは1997年に初代モデルが登場し、2022年現在で3代目となっています。中古市場には比較的古いモデルも多く出回っていますが、年式が古いほど燃費性能や安全装備の面で劣ることがあるため、できるだけ新しいモデルを選ぶのが無難です。特に2010年以降の3代目(E52型)は、前輪駆動(FF)になり、燃費や走行性能が向上しているため、おすすめの選択肢となります。
次に、「走行距離とメンテナンス履歴の確認」が重要です。エルグランドは耐久性の高い車ですが、走行距離が10万キロを超えるとエンジンや足回りに負担がかかりやすくなります。また、オイル交換やタイミングチェーンの点検、足回りのメンテナンスがしっかりされているかどうかも確認しましょう。整備記録が残っている車両の方が安心して購入できます。
さらに、「電装系のチェック」も忘れてはいけません。エルグランドは電子制御装備が多く、特にパワースライドドアやエアコン、ナビシステムなどの故障が多い傾向があります。試乗時には、各装備が正常に動作するかどうかをしっかり確認することが大切です。
また、「タイヤやブレーキの状態」もチェックポイントの一つです。エルグランドは車重が重いため、タイヤの摩耗が早く、ブレーキパッドの消耗も速い傾向があります。タイヤの溝が浅くなっていないか、ブレーキの効きが悪くないかを確認し、必要に応じて交換費用を見積もっておくとよいでしょう。
このように、エルグランドの中古車を選ぶ際には、年式や走行距離、メンテナンス履歴、電装系の状態などをしっかりとチェックし、納得のいく1台を見つけましょう。
エルグランドの中古車が安い理由からみる狙い目な条件とは

- エルグランドはリセールが悪い?価格下落の理由
- 中古エルグランドの狙い目グレードと年式を紹介
- エルグランドは運転が怖い?サイズと視界の影響
- エルグランドの中古市場での値下がり傾向とは?
- 燃費の悪さが価格に与える影響を解説
- 中古エルグランドをお得に購入するためのポイント
エルグランドはリセールが悪い?価格下落の理由
エルグランドは新車価格が比較的高額なミニバンですが、中古市場では価格の下落が早い傾向があります。これは、リセールバリュー(売却時の価値)が低いことを意味し、「購入後に思ったよりも値段がつかなかった」と感じる人も少なくありません。では、なぜエルグランドのリセールが悪いのか、その理由を詳しく解説します。
まず、「市場での需要の低さ」が大きな要因です。エルグランドはライバル車であるトヨタのアルファードやヴェルファイアに比べて、中古市場での人気がやや低めです。アルファードやヴェルファイアは法人利用やVIP送迎車としての需要が高く、リセールバリューが維持されやすいのに対し、エルグランドは個人ユーザー向けの販売が中心であり、買い手が限られてしまう傾向があります。
次に、「燃費の悪さ」も影響しています。エルグランドは大型ミニバンでありながら、燃費性能があまり良くありません。特に3.5Lエンジンモデルでは、市街地でリッター5~7km程度しか走らないこともあり、ガソリン代の負担が大きい車として敬遠されがちです。そのため、中古車市場では「燃費の良い車を選びたい」というニーズが強く、エルグランドは選ばれにくくなっています。
また、「モデルチェンジの影響」も考えられます。エルグランドはフルモデルチェンジの頻度が低く、新型の登場が遅れることで中古車価格が急落しやすい傾向があります。特に、次期モデルの登場が噂されると、現行モデルの価格が一気に下がることがあります。
このように、エルグランドのリセールが悪いのは、市場での需要の低さや燃費の問題、モデルチェンジの影響などが絡み合っているためです。購入時には、将来的な売却価格を考慮しながら選ぶことが重要です。
中古エルグランドの狙い目グレードと年式を紹介

エルグランドを中古で購入する際、どのグレードや年式を選べばよいのか迷う人も多いでしょう。価格を抑えつつ、快適に長く乗るためには、コストパフォーマンスの高いグレードや信頼性のある年式を選ぶことが重要です。ここでは、中古エルグランドの狙い目となるグレードと年式について詳しく紹介します。
まず、エルグランドの中古車選びで最も人気があるのは、3代目(E52型、2010年~)のモデルです。
この世代から駆動方式がFF(前輪駆動)に変更され、燃費性能が向上しました。また、室内空間の広さや快適性も向上しており、家族向けや長距離移動を考えている人にはおすすめのモデルです。
特に2014年以降の後期型は、デザインが刷新され、安全装備も充実しているため狙い目といえます。
次に、狙い目のグレードとしては「250ハイウェイスター」が挙げられます。
このグレードは、2.5Lエンジンを搭載しており、3.5Lエンジンに比べて燃費が良く、維持費を抑えやすいのが特徴です。また、ハイウェイスター系はスポーティなデザインと快適な装備が充実しているため、中古市場でも人気があります。
一方、パワーを重視する場合は、3.5Lエンジンを搭載した「350ハイウェイスター」も選択肢になります。ただし、燃費の面では2.5Lモデルよりも劣るため、購入時には維持費のバランスを考慮することが大切です。
さらに、装備面を重視する場合は、「ライダー」グレードもおすすめです。「ライダー」はエアロパーツや専用デザインの内装が特徴で、高級感が増しています。中古市場では価格がやや高めになることが多いですが、デザインにこだわる人にとっては魅力的な選択肢といえるでしょう。
また、エルグランドの中古車を選ぶ際には、2017年以降のモデルも注目です。この年式から安全装備が充実し、「インテリジェントアラウンドビューモニター」や「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」などの先進安全技術が搭載されています。家族の安全を重視する場合は、これらの装備がついた車両を選ぶと安心です。
このように、中古エルグランドを選ぶ際には、2014年以降の後期型、特に250ハイウェイスターやライダーグレード、2017年以降の安全装備付きモデルが狙い目です。予算や用途に応じて、最適な1台を選ぶことが大切です。
エルグランドは運転が怖い?サイズと視界の影響
エルグランドはサイズが大きく、運転に不安を感じる人も少なくありません。特に、普段コンパクトカーやセダンに乗っている人にとっては、その大きさや視界の違いに戸惑うことがあるでしょう。しかし、慣れればスムーズに運転できるようになるため、具体的にどの点が「怖い」と感じやすいのかを解説していきます。
まず、エルグランドのボディサイズは全長約5m、全幅1.85m以上と、一般的なミニバンの中でも大きめです。そのため、狭い道や駐車場での取り回しが難しいと感じることがあります。特に、狭い住宅街や細い道ではすれ違いが困難な場面があり、初心者や運転に自信がない人にとってはストレスになることがあります。
次に、視界の高さと死角の問題も考慮すべきポイントです。エルグランドは運転席の位置が高いため、前方の視認性は良好ですが、ボンネットが長く、フロント部分の感覚がつかみにくいと感じることがあります。また、リアウィンドウの位置が高いため、後方の見通しがやや悪く、バック駐車の際には慎重な操作が求められます。ただし、アラウンドビューモニター(全方位カメラ)が装備されているモデルを選べば、駐車の難しさを軽減することができます。
また、車体の大きさに加えて重量があるため、加速やブレーキの感覚にも慣れが必要です。特に、ブレーキの利き具合が軽い車とは異なり、しっかりと踏み込まないと十分な制動力が得られないことがあります。そのため、運転に慣れるまでは、車間距離を十分に取ることが重要です。
このように、エルグランドはサイズや視界の関係で運転に不安を感じる人もいますが、アラウンドビューモニターを活用し、狭い道ではゆっくり運転することで、安全に運転することが可能です。
エルグランドの中古市場での値下がり傾向とは?
エルグランドは新車時の価格が比較的高額なミニバンですが、中古市場では値下がりが早い車種の一つです。そのため、「安く購入できる」というメリットがある一方で、売却時に予想以上に価格が下がることもあります。ここでは、中古市場での値下がり傾向について詳しく解説します。
まず、エルグランドの価格が下がりやすい要因の一つが、ライバル車との競争です。特に、トヨタのアルファードやヴェルファイアは市場での人気が非常に高く、法人やVIP向けの需要も多いため、中古でも高値を維持しやすい傾向があります。一方、エルグランドは個人ユーザーが中心であるため、リセールバリューが伸びにくい状況です。
次に、「フルモデルチェンジの間隔が長い」ことも影響しています。エルグランドは2010年に3代目(E52型)が登場して以来、大きなモデルチェンジが行われていません。そのため、新型の登場を待つユーザーが多く、中古車市場での需要が伸び悩んでいます。特に、次期モデルの発表が近づくと、中古価格が一気に下落することがあるため注意が必要です。
さらに、「燃費の悪さ」も中古価格の下落を加速させる要因となっています。エルグランドはミニバンの中でも燃費が悪い部類に入り、ガソリン価格が高騰している時期には、維持費の負担を考えて購入を控える人も増えます。その結果、需要が落ち込み、中古車価格が下がりやすくなるのです。
このように、エルグランドの中古価格は比較的早く下がる傾向があります。購入を検討する際は、値下がりしにくい年式・グレードを選ぶことが重要です。例えば、装備の充実した後期型や、安全装備が追加された2017年以降のモデルを選ぶことで、値落ちリスクを抑えることができます。
燃費の悪さが価格に与える影響

エルグランドは高級ミニバンとしての快適性や走行性能に優れたモデルですが、その一方で「燃費が悪い」という評価を受けることが多いです。この燃費の悪さは、中古市場での価格にどのような影響を与えるのでしょうか。ここでは、その関係について詳しく解説していきます。
まず、エルグランドの燃費は、実燃費でリッター7〜9km前後とされています。特に、3.5Lエンジンを搭載したモデルは、街乗りでリッター6km以下になることもあり、ミニバンの中でも燃費の悪い部類に入ります。これにより、ガソリン代の負担が大きくなるため、購入後の維持費を重視するユーザーから敬遠される傾向があります。
この燃費の悪さが中古価格に影響を与える理由の一つとして、需要の減少が挙げられます。エコカー減税の影響やハイブリッド車の普及によって、現在の中古車市場では「低燃費な車」が人気です。例えば、トヨタのアルファードやヴェルファイアにはハイブリッドモデルが存在するため、それらと比較するとエルグランドの燃費の悪さが目立ってしまい、選ばれにくくなります。その結果、エルグランドの中古価格は相場よりも下がりやすくなっているのです。
また、ガソリン価格が高騰する時期には、燃費の悪い車の需要がさらに減少します。燃料コストの増加を考慮すると、より燃費の良い車を選ぶ人が増えるため、エルグランドの中古価格も影響を受けます。特に、大排気量の3.5Lエンジンモデルは価格の下落が顕著であり、販売店でも長期間売れ残るケースが見られます。
一方で、燃費の悪さがデメリットになる一方で、「安く購入できる」というメリットにもつながります。燃費の良い車は需要が高く、中古市場でも値崩れしにくいですが、エルグランドのような燃費の悪い車は相場が下がりやすいため、購入希望者にとっては価格交渉がしやすいのです。特に、燃費の悪さを気にしない人や短距離移動がメインの人にとっては、お得に購入できるチャンスともいえます。
このように、エルグランドの燃費の悪さは中古価格の下落要因の一つとなっていますが、それを逆手に取ることで、お得に手に入れることも可能です。燃費よりも広い室内空間や走行性能を重視する人にとっては、中古のエルグランドは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
中古エルグランドをお得に購入するためのポイント
中古のエルグランドを購入する際、できるだけお得に手に入れたいと考える人は多いでしょう。しかし、安さだけを優先してしまうと、後々の修理費や維持費でかえって高くつくこともあります。そのため、お得に購入するためには、価格だけでなく「コンディション」や「購入時期」などのポイントをしっかりと押さえることが重要です。ここでは、中古エルグランドをお得に購入するための具体的なポイントを紹介します。
まず、狙い目の年式やグレードを選ぶことが重要です。エルグランドの中でも、比較的お得に購入できるのは2014年以降の後期型(E52型)です。この年式のモデルは、安全装備やデザインの改良が施されており、快適性とコストパフォーマンスのバランスが取れています。また、燃費と維持費の面では、3.5Lエンジンよりも2.5Lエンジン搭載モデルを選ぶ方が賢明です。特に「250ハイウェイスター」は、装備が充実している上に価格も手頃なため、中古市場でも人気があります。
次に、お得に購入するためには中古車市場の価格動向を把握することも大切です。エルグランドは新型モデルの登場が遅れているため、フルモデルチェンジの情報が出ると一気に中古車価格が下落する傾向があります。そのため、新型の発表前後は価格が下がるタイミングとなるため、購入のチャンスです。また、**決算期(3月・9月)やボーナス時期(12月・7月)**は、中古車販売店が在庫を減らすために値引きを行うことが多く、お得に購入しやすくなります。
また、車両の状態を見極めるために、整備履歴や修復歴のチェックも欠かせません。エルグランドはファミリーカーとして使用されることが多く、長距離走行や頻繁な乗降による内装の劣化がある場合があります。そのため、走行距離や内装の傷み具合をしっかりと確認し、できるだけ修復歴のない車両を選ぶことが理想です。
さらに、アフターサービスや保証の有無を確認することも重要です。中古車販売店によっては、保証付きの車両を取り扱っている場合があります。特に、エルグランドのような大型ミニバンは、サスペンションや電装系の修理費が高額になりやすいため、できるだけ長期保証が付いている車を選ぶと安心です。
最後に、価格交渉を上手に行うこともお得に購入するためのポイントです。エルグランドは中古市場で比較的値下がりしやすいため、ディーラーや販売店によっては価格交渉に応じてくれるケースが多くあります。購入前に同じ条件の車両の相場を調べ、複数の販売店を比較することで、より良い条件で購入できる可能性が高まります。
このように、お得に中古エルグランドを購入するためには、年式・グレードの選定、購入タイミング、車両の状態確認、保証の有無、価格交渉など、さまざまな要素を考慮することが大切です。しっかりと準備をした上で、納得のいく一台を見つけましょう。
総括:エルグランドの中古車が安い理由と背景
- エルグランドは新車価格が高いが、中古市場では値下がりが早い
- アルファードやヴェルファイアと比べてブランド力が低いため人気が分散する
- 燃費が悪いため、維持費を考慮して購入を避ける人が多い
- 法人需要が少なく、個人ユーザー向けが中心でリセールが低い
- モデルチェンジの頻度が少なく、型落ちモデルの価格が下がりやすい
- 走行距離が多い車両でも耐久性が高く、価格が抑えられる傾向がある
- 中古市場に流通する車両が多く、供給過多になりやすい
- 駆動方式がFF化したことで、従来のFR派のユーザー離れが起こった
- 電装系の故障リスクが高く、修理費用がかかるため敬遠される
- 大型車で取り回しが難しく、運転に不安を感じる人が多い
- ガソリン価格の高騰時に燃費の悪さがよりネックになる
- カスタム車両が多く、純正志向のユーザーに敬遠されることがある
- 法人やタクシー利用が少なく、フリート需要がないため中古価格が安定しない
- 安全装備が年式によって異なり、古いモデルの需要が落ちやすい
- 一定の人気はあるものの、中古市場では他のミニバンに押されやすい
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