デリカD:5の購入や買い替えを検討している人にとって、モデルによる違いは重要なポイントとなる。
CV1WとCV5WはどちらもデリカD:5の型式だが、エンジンの種類や駆動方式、走行性能に大きな違いがあるため、自分の用途に合ったモデルを選ぶことが大切だ。
また、デリカD:5は2007年の登場以来、基本設計を維持しながらマイナーチェンジを重ねてきたが、なぜフルモデルチェンジしないのか気になる人も多いだろう。前期・後期の違いや、型式一覧から見た型式違いなどを把握することで、どのモデルが最適かを判断しやすくなる。
さらに、中古車市場では年式による見分け方が重要になり、旧型のグレード違いも選択のポイントとなる。
本記事では、デリカD:5のCV1WとCV5Wの違いをはじめ、寿命はどれくらいか、前期・後期の変更点、型式ごとの特徴、グレードごとの違いなどを詳しく解説する。
これからデリカD:5を購入しようと考えている人は、ぜひ参考にしてほしい。
記事のポイント☝️
- CV1WとCV5Wの型式違いと、それぞれの特徴
- 前期型・後期型の違いと変更点
- デリカD:5の年式ごとの見分け方と型式一覧
- デリカD:5がフルモデルチェンジしない理由
デリカD:5のCV1WとCV5Wの違いとは?型式や特徴を徹底比較

- CV1WとCV5Wの基本的な型式違い
- 前期型・後期型の違いと変更点
- 年式による見分け方のポイント
- 旧型モデルのグレード違いを解説
- デリカD:5の寿命はどれくらい?長く乗るためのポイント
CV1WとCV5Wの基本的な型式違い

CV1WとCV5Wは、いずれも三菱デリカD:5の型式を示すものですが、それぞれに明確な違いがあります。これらの型式は、エンジンの種類や駆動方式、グレードによって区別されており、購入時や中古車を検討する際に重要なポイントとなります。
まず、CV1Wは主にディーゼルエンジンを搭載したモデルを指します。デリカD:5にはガソリンモデルとディーゼルモデルがありますが、CV1Wはクリーンディーゼルエンジンを採用しているため、燃費性能やトルクの強さが特徴です。ディーゼルエンジンは特に長距離走行や悪路走行に適しており、アウトドアやキャンプ、オフロード走行を楽しむユーザーに人気があります。さらに、ディーゼル特有の耐久性があるため、長期間にわたって安定した走行性能を求める人にも選ばれています。
一方で、CV5Wはガソリンエンジンを搭載したモデルとなります。ガソリンエンジンの特長としては、静粛性が高く、寒冷地でもエンジン始動がスムーズである点が挙げられます。また、ガソリン車は一般的に軽油を使用するディーゼル車と比べるとメンテナンスコストが抑えられる傾向にあります。そのため、街乗りや短距離移動が多い場合、またディーゼル特有のエンジン音が気になる方には、CV5Wのガソリンモデルが適しているといえるでしょう。
さらに、CV1WとCV5Wでは、駆動方式にも違いが見られます。一般的に、CV1Wは4WD(四輪駆動)仕様が中心ですが、CV5WはFF(前輪駆動)モデルもラインナップされています。この点も、使用用途によって適したモデルを選ぶ際の判断材料となります。例えば、雪道や悪路を頻繁に走る場合はCV1Wの4WDが安心ですが、燃費を優先したい場合はCV5WのFFモデルが選択肢に入ります。
このように、CV1WとCV5Wはエンジンの種類や駆動方式の違いによって、それぞれの特性が大きく異なります。購入を検討する際は、自分の使用環境やライフスタイルに合わせて最適な型式を選ぶことが重要です。
前期型・後期型の違いと変更点

デリカD:5には「前期型」と「後期型」が存在し、それぞれのモデルには外観や装備、機能面での違いがあります。これらの違いを理解しておくことで、中古車市場で購入を検討する際にも適切な選択ができるようになります。
まず、デリカD:5の前期型は2007年のデビューから2018年まで販売されていました。この前期型の特徴として、フロントフェイスがシンプルなデザインで、水平基調のヘッドライトやグリルが採用されていることが挙げられます。また、インテリアも落ち着いたデザインで、シンプルながらも実用性を重視した作りになっています。特に初期のモデルでは、ナビゲーションや安全装備の選択肢が限られていたため、後期型と比べるとやや古さを感じる部分もあるかもしれません。
一方、後期型は2019年以降のモデルを指し、特にフロントフェイスのデザインが大きく変更されました。縦型のLEDヘッドライトや、大型のフロントグリルが特徴的で、より現代的で力強い印象を与えるデザインへと進化しています。また、安全性能の向上も大きなポイントで、先進の運転支援システムや衝突被害軽減ブレーキが標準装備されるなど、安全性が向上しています。
さらに、後期型ではエンジンの改良も行われ、ディーゼルエンジンの静粛性や燃費性能が向上しています。これにより、従来のディーゼルモデルと比べて、街乗りや高速走行時の快適性が向上している点がメリットといえるでしょう。また、インテリアについてもアップデートされ、ナビゲーションシステムやディスプレイの大型化、質感の向上が図られています。
ただし、後期型は価格が高めに設定されているため、コストを重視する場合は前期型を選ぶという選択肢もあります。特に前期型は中古市場での流通量が多く、比較的安価に購入できる点が魅力です。そのため、デザインの違いや装備の充実度を考慮しながら、自分の用途や予算に合ったモデルを選ぶことが重要です。
このように、前期型と後期型にはデザインや装備、安全性能などの面で明確な違いがあります。どちらを選ぶべきかは、予算や使用目的、求める装備によって変わるため、それぞれの特徴をしっかりと把握した上で検討することが大切です。
年式による見分け方のポイント

デリカD:5は2007年の登場以来、複数のマイナーチェンジや仕様変更を経て現在に至っています。そのため、年式による違いを正しく把握しておくことで、中古車購入時やパーツ選びの際に適切な判断ができます。ここでは、年式による見分け方のポイントを紹介します。
まず、最もわかりやすい見分け方は「外観のデザイン」です。2007年から2018年まで販売されていた前期型と、2019年以降の後期型ではフロントフェイスのデザインが大きく異なります。前期型は水平基調のヘッドライトとシンプルなフロントグリルを採用しており、クラシックな雰囲気を持っています。一方、後期型は縦型のLEDヘッドライトを採用し、大型のフロントグリルとメッキパーツが強調されたデザインとなっているため、ひと目で判別しやすくなっています。


次に、「インテリアの装備」も年式ごとの違いを見極める重要なポイントです。特に2019年のフルモデルチェンジでは、メーターパネルのデザインやディスプレイのサイズが大きく変更されました。前期型では小型のモニターが主流でしたが、後期型では大型ディスプレイとタッチパネル式のナビゲーションシステムが搭載され、利便性が向上しています。また、後期型ではインテリアの質感も向上し、シートの素材やインパネのデザインにも違いが見られます。
さらに、「エンジンと走行性能」にも年式ごとの違いがあります。前期型ではガソリンエンジンとディーゼルエンジンが用意されていましたが、2013年以降のモデルではクリーンディーゼルエンジンの改良が進み、燃費性能や静粛性が向上しました。また、後期型ではエンジンの出力向上やトランスミッションの改良により、加速性能や乗り心地も改善されています。特にディーゼルモデルは2019年の改良で、より環境性能に優れた仕様へと進化しました。
このほか、「安全装備の充実度」も年式ごとの大きな違いのひとつです。初期のモデルでは基本的な安全装備が中心でしたが、2017年以降のモデルでは衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報、アダプティブクルーズコントロールなどの先進安全技術が採用され、運転の安全性が大幅に向上しています。特に2019年の後期型では、これらの機能がさらに強化され、標準装備となるグレードも増えています。
このように、デリカD:5は年式ごとに外観、インテリア、エンジン性能、安全装備などの面で違いがあります。中古車を選ぶ際や、自分の求める機能を把握するためにも、各年式ごとの特徴をしっかり理解しておくことが大切です。
旧型モデルのグレード違いを解説

デリカD:5の旧型モデル(2007年〜2018年)は、多くのグレードが存在し、それぞれ装備や仕様が異なります。購入を検討する際には、どのグレードが自分の用途に合っているかを見極めることが重要です。ここでは、代表的なグレードの違いについて解説します。
まず、最もベーシックなグレードとして「M」があります。このグレードは、シンプルな装備と最低限の快適性を備えたモデルで、コストパフォーマンスを重視するユーザーに適しています。基本的な安全装備やエアコンなどは備わっていますが、高級感のある内装や先進的な装備は少なめです。そのため、「必要最低限の機能があれば十分」という人にはおすすめの選択肢です。
次に、中間グレードとして「G」と「G-Premium」が挙げられます。「G」グレードは、Mグレードよりも快適装備が充実しており、オートエアコンやパワースライドドアなどが標準装備されています。さらに、「G-Premium」になると、シートヒーターや高級感のあるインテリア素材が採用されるなど、ワンランク上の快適性が提供されます。このグレードは、家族での使用や長距離ドライブを快適に楽しみたい人に向いています。
さらに、オフロード性能を重視した「シャモニー」や「アクティブギア」といった特別仕様車も存在します。「シャモニー」は、寒冷地仕様が標準装備されており、雪国やアウトドアシーンでの使用に適したモデルです。ヒーター付きのミラーや防寒性能の高いシートなどが装備されているため、冬場の運転でも快適に過ごせます。一方、「アクティブギア」は、アウトドア志向のデザインや専用パーツが採用されたモデルで、タフな走行シーンに対応できるように設計されています。
また、最上級グレードとして「ロイヤルエクシード」があり、このグレードでは本革シートや電動シート、プレミアムオーディオシステムなどが標準装備されています。高級感のある仕様が特徴で、「デリカD:5でありながらも快適性を重視したい」というユーザーに最適な選択肢となるでしょう。
このように、デリカD:5の旧型モデルにはさまざまなグレードが存在し、それぞれ異なる特徴を持っています。予算や使用目的に応じて、自分に合ったグレードを選ぶことが大切です。
デリカD:5の寿命はどれくらい?長く乗るためのポイント

デリカD:5は耐久性の高い設計が施されているため、適切なメンテナンスを行えば長期間にわたって使用することが可能です。一般的に、自動車の寿命は「走行距離」や「年数」によって判断されますが、デリカD:5は特に頑丈な車体構造と信頼性の高いエンジンを備えているため、長く乗ることができる車種の一つです。
まず、走行距離に関してですが、一般的な国産車は10万kmを超えると故障のリスクが増えると言われています。しかし、デリカD:5に搭載されているディーゼルエンジンモデルであれば、20万km以上の走行も十分可能です。実際に、メンテナンスを適切に行っているオーナーの中には、30万km以上走行しているケースもあります。ガソリンエンジンモデルも10万kmを超えてからも問題なく走れることが多く、適切なオイル交換や消耗部品の交換を行うことでさらに寿命を延ばすことができます。
また、年数に関しては、一般的な車の平均寿命は13〜15年程度とされていますが、デリカD:5は15年以上乗り続けているユーザーも多く存在します。特に、サビ対策やエンジンのメンテナンスをしっかり行えば、20年以上問題なく走行できる可能性があります。
長く乗るためのポイントとして、以下の点が重要になります。
- 定期的なオイル交換とエンジンメンテナンス
エンジンオイルやトランスミッションオイルは、エンジン内部の摩耗を防ぐために重要です。指定された交換時期を守ることで、エンジンの負担を軽減し、長寿命化につながります。 - サスペンションや足回りのチェック
デリカD:5はオフロード走行にも対応できる設計ですが、悪路を頻繁に走ると足回りの部品に負担がかかります。ブッシュ類やショックアブソーバーなどの消耗品を定期的に点検し、必要に応じて交換することで、安定した走行性能を維持できます。 - サビ対策とボディメンテナンス
特に雪国や海沿いで使用する場合、サビの発生を防ぐために防錆処理を施すことが重要です。下回りの洗浄や防錆スプレーの施工を行うことで、車体の耐久性を大幅に向上させることができます。 - 電装系のトラブルを防ぐための点検
長期間使用するとバッテリーや配線系統のトラブルが発生することがあります。特に、電動スライドドアやナビゲーションシステムなどの電子機器は定期的なチェックを行い、異常があれば早めに修理することが推奨されます。 - 燃料システムのクリーニング
ディーゼルエンジンモデルでは、長期間の使用によって燃料噴射ノズルが詰まることがあります。定期的に燃料添加剤を使用することで、燃費の低下やエンジンの不調を防ぐことができます。
このように、デリカD:5は適切なメンテナンスを行うことで、20万km以上、さらには20年以上にわたって快適に乗り続けることができる車です。長く愛用するためには、日頃の点検と適切な整備が欠かせません。
デリカD:5のCV1WとCV5Wでの違いを知ると選びやすくなる理由

- なぜフルモデルチェンジしないのか?その背景とは
- デリカD:5の型式一覧と歴代モデルの違い
- 現行型と旧型のスペック・装備の比較
- デリカD:5購入時に押さえておきたいチェックポイント
- 中古で選ぶならどの年式がおすすめ?
- どちらを選ぶべき?用途別のおすすめモデル
なぜフルモデルチェンジしないのか?その背景とは

デリカD:5は2007年に登場して以来、一度もフルモデルチェンジが行われていません。通常、乗用車は5〜7年ごとにフルモデルチェンジされることが一般的ですが、デリカD:5は長年にわたって基本設計が維持されています。その背景には、いくつかの理由が考えられます。
まず、「デリカD:5のコンセプトと市場の特性」が影響しています。デリカD:5は、ミニバンでありながらオフロード性能を兼ね備えたユニークなモデルです。このコンセプトは他の車種には見られず、特定のユーザー層から高い支持を得ています。一般的なミニバンは都市部での利用を前提としていますが、デリカD:5は悪路や雪道にも対応できるため、アウトドア志向のユーザーからの人気が根強いのです。そのため、大幅な変更を加えることなく、改良を重ねながら長期間販売される戦略が取られています。
次に、「プラットフォームの継続使用によるコスト管理」も大きな要因です。自動車メーカーがフルモデルチェンジを行う場合、新しいプラットフォームの開発が必要となり、開発コストが大幅に増加します。デリカD:5はすでに確立されたプラットフォームを活用し続けることで、コストを抑えつつ、部分的な改良を行う形で販売を続けています。特に、2020年以降の自動車業界は電動化や自動運転技術の開発に多くの資金を投じているため、既存モデルの維持が優先されるケースも増えています。
また、「安全規制や環境規制への対応」もフルモデルチェンジを遅らせている要因の一つです。近年、自動車業界では排ガス規制や安全基準が厳しくなっており、新たな車両を開発する際にはこれらの基準を満たす必要があります。デリカD:5は、マイナーチェンジを重ねながら規制に対応してきたため、フルモデルチェンジをしなくても市場に適応できているのです。特に、2019年の後期型モデルでは、安全装備の充実やディーゼルエンジンの改良が施され、現在の基準に適合する仕様へと進化しています。
さらに、「デリカD:5の販売台数と需要の安定性」も関係しています。フルモデルチェンジを行うと、従来のユーザーが新型に適応できるかどうかが問題となります。デリカD:5は長年にわたり固定ファンが多く、「今のデザインや性能のままで十分」と考えるオーナーが多いため、大幅な変更を避けることで市場の安定を図っていると考えられます。
このように、デリカD:5がフルモデルチェンジを行わない背景には、独自の市場ポジション、コスト管理、安全規制への対応、そして安定した需要が影響しています。今後、新たな技術革新が進めばフルモデルチェンジが行われる可能性もありますが、現時点では改良を重ねながら販売が続くと考えられます。
デリカD:5の型式一覧と歴代モデルの違い

デリカD:5は、2007年に登場して以来、一貫してミニバンとSUVの特性を融合させた独自のポジションを維持しています。これまでの歴代モデルはマイナーチェンジを重ねながら進化を遂げてきましたが、基本的なプラットフォームや車両コンセプトは変わっていません。ここでは、型式一覧とそれぞれの特徴を紹介しながら、歴代モデルの違いについて解説します。
デリカD:5の型式一覧
デリカD:5の型式は、大きく分けてガソリンモデルとディーゼルモデルに分類されます。
ガソリンモデル(2007年〜)
- CV2W:2.0L 直列4気筒エンジン(FF)
- CV4W:2.4L 直列4気筒エンジン(FF)
- CV5W:2.4L 直列4気筒エンジン(4WD)
ディーゼルモデル(2013年〜)
- CV1W:2.2L 直列4気筒クリーンディーゼルエンジン(4WD)
歴代モデルの違い
デリカD:5は、登場以来、いくつかのマイナーチェンジを経て改良が加えられてきました。以下に、主な違いをまとめます。
2007年(初代モデル)
- ガソリンエンジンのみ(2.0Lおよび2.4L)
- CVT搭載、電子制御4WDシステム採用
- 三菱の「リブボーンフレーム」構造による高剛性ボディ
2013年(ディーゼルモデル追加)
- 2.2L クリーンディーゼルエンジン(CV1W)が登場
- アイドリングストップ機能を搭載
- 燃費性能とトルク性能の向上
2019年(大幅マイナーチェンジ)
- フロントデザインを大幅変更(縦型LEDヘッドライト)
- 内装デザインの刷新、高級感の向上
- 電動パーキングブレーキ&ブレーキホールド機能追加
- 安全装備「e-Assist」導入(衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報など)
このように、デリカD:5は型式ごとに異なる特徴を持ち、年式が進むにつれて性能や装備が充実してきました。特に2019年のマイナーチェンジでは、デザイン面の変更が大きく、フロントフェイスの印象が大きく変わったことが特徴的です。ガソリンモデルとディーゼルモデルの選択肢があり、使用環境や走行スタイルに応じて最適なモデルを選ぶことができます。
現行型と旧型のスペック・装備の比較
デリカD:5は、登場から約15年以上にわたり改良が重ねられてきましたが、現行型と旧型ではスペックや装備に大きな違いがあります。ここでは、主要な比較ポイントを紹介しながら、それぞれのモデルの特徴を明確にしていきます。
エンジン性能の違い
デリカD:5にはガソリンエンジンとディーゼルエンジンの2種類がありますが、特にディーゼルモデルにおいて改良が進められてきました。

旧型(初代・中期型)
- 2.4L 直列4気筒ガソリンエンジン(170PS/23.0kgm)
- 2.2L 直列4気筒クリーンディーゼルエンジン(148PS/36.7kgm)
- CVTまたは6速AT(ガソリン)、6速MT(ディーゼル)
現行型(2019年以降)
- 2.2L 直列4気筒クリーンディーゼルエンジン(145PS/38.7kgm)
- 8速ATを採用し、よりスムーズな走行性能を実現
- 燃費性能の向上(ディーゼル:WLTCモードで約12.6km/L)
現行型では、ディーゼルエンジンが改良され、燃費性能が向上するとともに、最大トルクの発生タイミングが低回転域になり、より扱いやすくなりました。さらに、8速ATを採用することで、高速走行時の燃費も改善されています。
外装デザインの違い

現行型と旧型では、外装デザインにも大きな変化があります。
旧型(2007年〜2018年)
- 横長のヘッドライト&シンプルなフロントマスク
- 曲線的なデザインでファミリー向けの印象
- 標準バンパーとオフロード仕様のアクティブギア仕様あり
現行型(2019年以降)
- 縦型LEDヘッドライトとワイドなフロントグリルを採用
- メッキ加飾が増え、高級感を強調
- オフロードイメージを強調したデザインへ変更
現行型では、SUVらしさをより前面に押し出したデザインが特徴で、特にフロントフェイスは従来とは大きく異なる印象を持っています。
内装・装備の違い
車内の装備面でも、現行型と旧型では快適性が向上しています。
旧型(2007年〜2018年)
- シンプルなインテリアデザイン
- 一部グレードにレザーシート設定あり
- 電動パーキングブレーキなし
現行型(2019年以降)
- メーターパネルのデザイン変更&大型液晶ディスプレイ採用
- 電動パーキングブレーキ&ブレーキホールド機能追加
- 高級感のあるレザーシートの採用グレードが増加
現行型では、最新の安全装備が追加され、運転支援システムが充実しました。電動パーキングブレーキの採用により、渋滞時の負担が軽減されるなど、利便性も向上しています。
まとめ
現行型と旧型の違いを総合的に見ると、特にディーゼルエンジンの改良、エクステリアのデザイン変更、内装の高級化、安全装備の充実といった点が大きな特徴となります。
旧型もファミリーカーとしての実用性が高いですが、現行型はよりオフロード志向が強くなり、力強いデザインと快適な装備が加わっています。
どちらを選ぶかは、用途や好みによりますが、より洗練された走行性能や安全性を求める場合は現行型がおすすめです。
デリカD:5購入時に押さえておきたいチェックポイント

デリカD:5を購入する際には、用途や走行環境に応じたモデル選びが重要です。特に、新車と中古車のどちらを選ぶか、エンジンの種類はガソリンかディーゼルか、また装備やメンテナンスのしやすさなど、考慮すべきポイントが多くあります。ここでは、デリカD:5を購入する際にチェックしておきたい重要なポイントについて解説します。
ガソリン車とディーゼル車の違い
デリカD:5には、ガソリンモデル(CV2W、CV4W、CV5W)とディーゼルモデル(CV1W)の2種類があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分の使用環境に合ったものを選ぶ必要があります。
ガソリン車の特徴
- 価格が比較的安価で、初期費用を抑えやすい
- 燃料代はディーゼルより高め
- 定期的なメンテナンスコストは比較的低い
- 街乗り中心の方に向いている
ディーゼル車の特徴
- 燃費が良く、トルクが強いため長距離やオフロード向き
- 軽油を使用するため、燃料コストが抑えられる
- メンテナンスがやや複雑で、DPF(ディーゼル微粒子フィルター)の管理が必要
- パワフルな走行性能を求める人におすすめ
年式とモデルの違い
デリカD:5は2007年の発売以来、いくつかのマイナーチェンジを経て進化しています。2019年の大幅マイナーチェンジでは、フロントデザインや安全装備が刷新されました。特に安全性や装備の充実度を重視する場合は、2019年以降のモデルを選ぶとよいでしょう。
走行距離とメンテナンス履歴
中古車を検討する場合、走行距離とメンテナンス履歴の確認は欠かせません。走行距離が10万kmを超えている車両は、タイミングチェーンやサスペンション、ブッシュ類の摩耗が進んでいる可能性があるため、整備履歴がしっかりしている車両を選ぶことが重要です。
ボディの状態やサビの有無
デリカD:5はオフロード走行を楽しむユーザーも多いため、車体の下回りにサビが発生しているケースもあります。特に、降雪地域で使用されていた車両は、融雪剤の影響でサビが発生しやすいため、事前にチェックしておくことが重要です。
装備とオプションの確認
デリカD:5には、寒冷地仕様やアクティブギア仕様など、特別な装備が付いたグレードも存在します。自分の用途に合った装備が搭載されているかを確認し、後付け可能なオプションと合わせて検討するとよいでしょう。
中古で選ぶならどの年式がおすすめ?

デリカD:5の中古車を選ぶ際には、年式ごとの特徴を理解し、自分のニーズに合ったモデルを選ぶことが重要です。ここでは、中古車市場で狙い目となる年式とその理由について解説します。
2013年~2018年モデル(ディーゼルモデル追加以降)
2013年にクリーンディーゼルエンジン(CV1W)が追加され、燃費性能とトルクが向上しました。このため、長距離移動やアウトドア用途を考えている人には、この年式以降のディーゼルモデルがおすすめです。また、ガソリンモデルでも、装備や内装の改良が進んでおり、コストパフォーマンスの高い選択肢となります。
2019年以降の現行モデル
2019年のマイナーチェンジでは、フロントフェイスが一新され、安全装備「e-Assist」が搭載されるなど、大幅な改良が行われました。衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報が標準装備となり、安全性能が向上したことから、家族向けの方には特におすすめの年式です。価格はやや高めですが、新しいデザインや装備を求める人には魅力的な選択肢となるでしょう。
コストを抑えたいなら2010年~2012年モデル
比較的安価に手に入るのがこの年式のモデルです。特にガソリン車は市場流通が多く、価格も手頃です。ただし、10年以上経過している車両も多いため、走行距離やメンテナンス履歴をしっかり確認する必要があります。
どちらを選ぶべき?用途別のおすすめモデル

デリカD:5は、ファミリーカーとしての利便性とSUVとしての走破性を兼ね備えたモデルです。しかし、用途によって適したグレードやエンジンが異なります。ここでは、用途別におすすめのモデルを紹介します。
ファミリーカーとして使用する場合
家族でのドライブや日常の足として使う場合、燃費や乗り心地、安全装備が重要になります。
▼おすすめモデル▼
- 2019年以降のガソリン車(CV5W)
- e-Assist搭載のモデル
現行型は安全性能が向上し、最新の運転支援機能が備わっているため、子どもがいる家庭でも安心して乗ることができます。また、ガソリンモデルは街乗りに適しており、静粛性も高いため快適なドライブが可能です。
アウトドア・オフロード用途
キャンプや山道など、悪路での使用を想定している場合は、ディーゼルモデルが適しています。トルクが強く、燃費も良いため、長距離走行にも向いています。
▼おすすめモデル▼
- 2013年以降のディーゼル車(CV1W)
- アクティブギア仕様(特別仕様車)
特にアクティブギア仕様は、アウトドア志向の強いユーザー向けに設計されており、専用のデザインや装備が充実しています。
コストを抑えて購入したい場合
価格をできるだけ抑えたい場合は、2010年~2012年のモデルが狙い目です。装備は最新型ほど充実していませんが、基本的な性能は十分で、中古市場でも比較的安価に入手できます。
▼おすすめモデル▼
- 2010年~2012年のガソリン車(CV5W)
- 走行距離が少なめの中古車を選ぶのがポイント
このように、デリカD:5は用途に応じた最適な選択が可能です。ファミリー向けには現行型、アウトドア志向ならディーゼル、コスト重視なら10年前後のモデルを選ぶのがよいでしょう。
総括:デリカD:5 CV1WとCV5Wの違い総まとめ!型式や特徴を徹底比較
- CV1Wはディーゼルエンジン、CV5Wはガソリンエンジンを搭載
- CV1Wは4WD仕様が中心、CV5WはFFモデルも存在
- ディーゼルのCV1Wは燃費とトルクが優れ、長距離向き
- ガソリンのCV5Wは静粛性が高く、街乗りに適している
- CV1Wの耐久性は高く、メンテナンスをすれば長く乗れる
- 2007〜2018年は前期型、2019年以降は後期型に分類される
- 前期型はシンプルなデザイン、後期型は縦型LEDヘッドライト採用
- 後期型は安全装備が充実し、最新の運転支援システムを搭載
- 型式ごとに装備や仕様が異なり、使用用途に合わせた選択が重要
- 中古車を選ぶ際は年式、走行距離、メンテナンス履歴を確認するべき
- 2013年以降のディーゼルモデルは燃費が向上し、人気が高い
- フルモデルチェンジをしない理由は市場の安定性とコスト管理
- 現行型は内装の質感が向上し、高級感のあるデザインが特徴
- ファミリー向けにはガソリンモデル、アウトドア派にはディーゼルがおすすめ
- 価格を抑えたい場合は2010年〜2012年の中古モデルが狙い目
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