デリカD:5の収納アイデア12選！100均や自作棚で快適空間へ

「デリカD:5に乗っているけど、もっと荷物を効率よく積みたい」「家族でのキャンプや車中泊、荷物が溢れてしまって大変」そんなふうに悩んでいませんか？デリカD:5はミニバンの中でも圧倒的な走破性と積載能力を誇る車ですが、その背の高いスクエアな空間を上手に使いこなすには、実はちょっとした「コツ」と「工夫」が必要なんです。

私自身もデリカD:5に乗り始めた頃は、ただ闇雲に荷物を積み込んでしまい、いざキャンプ場に着いたら「あれ、ランタンどこだっけ？」と荷崩れした山の中から探し回る…なんて失敗を何度も繰り返しました。でも、デッドスペースを活用したり、100均グッズやニトリのアイテムを使ったり、あるいは簡単なDIYで棚を自作したりすることで、驚くほど快適な収納スペースが生まれることに気づいたんです。

この記事では、私が実際に試行錯誤してたどり着いた、デリカD:5の収納力を最大化するアイデアを余すところなくお伝えします。「DIYなんて難しそう」と思う方でも大丈夫。誰でも今日から実践できる手軽なテクニックも満載です。

デリカD:5の収納アイデアと便利グッズ

デリカD:5の広大なスペースを無駄なく使い切るためには、広すぎる空間を「区切る」こと、そして本来は何もない場所に「新たな収納場所を作り出す」ことが大切です。ここでは、ホームセンターで手に入る身近な素材を使ったDIYから、買ってきたその日に使える便利グッズまで、すぐに試したくなる収納アイデアを紹介します。

デリカD:5の棚を自作する方法

デリカD:5のラゲッジスペースは高さがあるため、そのまま荷物を積み上げると下の物が取り出せなくなってしまいます。この問題を解決する最適解が「棚の自作」です。特に私がおすすめしたいのが、ホームセンターで手軽に入手できる「イレクターパイプ（スペーシアパイプ）」を使ったDIYです。

なぜ木材ではなくパイプなのかというと、軽くて強度が十分にあり、何より車体の微妙なサイズに合わせてミリ単位で調整がきくからです。デリカD:5のラゲッジ幅は約120cmほどありますが、ここにφ28mmのパイプを組み、ジョイントパーツ（J-59など）を使って棚枠を作ります。その上に12mm厚のコンパネ（合板）を載せれば、立派なラゲッジシェルフの完成です。

さらにこだわりたい方は、合板にフェルト生地やパンチカーペットをタッカーで貼り付けてみてください。これだけで荷物が滑りにくくなりますし、走行中の「カタカタ」という不快なノイズも劇的に軽減されます。見た目も純正品のような仕上がりになりますよ。

棚を設置してスペースを上下2段に分けることで、下段には重量のあるクーラーボックスや頑丈なコンテナを、上段にはすぐに取り出したい着替えやシュラフ、カッパなどを置けるようになります。これにより、荷物の出し入れでいちいち雪崩が起きるのを防げますし、撤収時のスピードも格段に上がります。DIY初心者の方でも、パイプカッターさえあれば半日ほどで作れてしまうので、ぜひチャレンジしてみてほしいですね。

イレクターパイプのカットは、自分でパイプカッターを買って行うのも楽しいですが、ホームセンターのカットサービスを利用すると断面が垂直で正確に仕上がり、組み立てが楽になりますよ。

100均グッズで快適な空間作り

「カスタムにお金をかけたくない」「まずは手軽に収納を増やしたい」という方には、100均グッズの徹底活用が欠かせません。セリアやダイソーは、実はデリカD:5オーナーにとって宝の山なんです。

例えば、セリアで売っている車載用の「インテリアバー（伸縮ポール）」や「突っ張り棒」。これをサードシートのアシストグリップ間に通すだけで、ハンガーラックが完成します。冬場なら脱いだアウターを掛けたり、濡れたタオルを干したりと大活躍です。さらに、シートのヘッドレストシャフトにS字フックやカラビナを取り付ければ、買い物袋やゴミ袋を吊り下げるスペースが一瞬で生まれます。

また、個人的に最強だと感じているのが「ワイヤーネット」の活用です。これを結束バンド（インシュロック）を使ってシートバックやラゲッジの側面に固定します。そこに専用のフック付きカゴを取り付ければ、散らかりがちな子供のおもちゃ、除菌シート、虫除けスプレーなどが「定位置」に収まります。マジックテープ（面ファスナー）の裏に粘着テープがついているタイプを使えば、カーペット地の内装に直接小物を貼り付けることも可能です。

100円ショップのアイテムは「失敗しても痛くない」のが最大のメリット。色々な場所に当てがってみて、自分だけのシンデレラフィットを見つける過程も楽しみの一つかなと思います。

天井スペースを有効活用する技

デリカD:5のようなハイトワゴンに乗っていて、意外と見落としがちなのが「天井付近」のデッドスペースです。座っている人の頭上には何もない空間が広がっていますよね？ここを有効活用しない手はありません。

定番中の定番ですが、カー用品店で売っている「クレトム インテリアバー」をアシストグリップに渡す方法は、やはり鉄板です。釣りをする方ならロッドホルダーとしてそのまま使えますし、サーフボードやスノーボードのような長尺物もスッキリ収まります。デリカD:5は車幅があるので、バーを2本渡してその上にワイヤーネットや「天井用カーゴネット」を張るのもおすすめです。

ネットの上に、帽子、ブランケット、サンシェード、銀マットなど、「かさばるけれど軽いもの」をポイっと放り込んでおけるようにすると、足元の荷室スペースが驚くほど空きます。特に冬場のかさばるダウンジャケットなどは、天井に押し込んでしまうのが一番です。

ただし、取り付けにはちょっとしたコツがあります。そのままだと走行中の振動でバーがズレて落ちてくることがあるので、アシストグリップに巻きつけるための「滑り止めゴム」や、バーを固定する専用の「ロックパーツ」を併用するのがポイントです。これだけで安定感が段違いになりますよ。

天井に重いものを載せすぎると、重心が高くなって走行安定性が悪くなるほか、万が一の急ブレーキや衝突時に荷物が前方に飛んできて大変危険です。天井収納はあくまで「軽量物」限定にしましょう。

ラゲッジルームの整理整頓術

ラゲッジルームがごちゃごちゃしていると、必要なものを探すだけで一苦労ですし、何より見た目がスマートじゃありませんよね。整理整頓の基本にして奥義は、「同じ規格のボックス（コンテナ）で揃える」ことです。

バラバラの袋やダンボールで積むのではなく、無印良品の「ポリプロピレン頑丈収納ボックス」や、トラスコ（TRUSCO）の「トランクカーゴ」など、キャンパーの間で定番とされているハードコンテナを導入してみてください。これらはサイズが規格化されているため、積み上げた時にピタッとハマり、走行中の荷崩れを物理的に防いでくれます。

私は「大サイズ（50L）」の上に「小サイズ（30L）」を2つ並べて積むスタイルを愛用しています。透明なケースではなく、あえてオリーブドラブやグレーなどの中身が見えない不透明なタイプを選ぶと、中の荷物がどんなにぐちゃぐちゃでも（笑）、外から見れば生活感が完全に隠せて、車内がスッキリと引き締まって見えますよ。

また、ボックスの外側に中身を示すラベルを貼っておくのも重要です。「キッチンツール」「焚き火グッズ」「予備パーツ」などとラベリングしておけば、自分だけでなく家族も荷物を探しやすくなり、「パパ、あれどこー？」と聞かれるストレスから解放されます。

おすすめボックス	特徴	デリカD:5との相性
トランクカーゴ (TRUSCO/リス)	とにかく頑丈。フタが平らなタイプはテーブルにもなる。	◎ アウトドア感が強く、無骨な内装にマッチ。
ポリプロピレン頑丈収納ボックス (無印良品)	シンプルで安価。サイズ展開が豊富。	◯ 白系で清潔感がある。ステッカーチューンも楽しい。
折りたたみコンテナ	使わない時は薄く畳める。	△ 常時積載には向かないが、買い物用には便利。

ニトリのアイテムで収納力アップ

「お、ねだん以上。」でおなじみのニトリにも、デリカD:5の車内で使える優秀なアイテムがたくさん潜んでいます。特に私が推したいのが、「Nインボックス」シリーズです。

このNインボックス、実は側面が垂直に近い「真四角」な形状をしているため、車内の限られたスペースに無駄な隙間を作らずにフィットするんです。サイズ展開も豊富なので、先ほど紹介した自作棚の高さに合わせて選べば、引き出しのような感覚で使えます。ソフトな素材の「ソフトNインボックス」なら、走行中に車体と当たってもカタカタ音がしないので、静音性を気にする方にはそちらがおすすめです。

また、ニトリのキッチン収納用品やバスケットを、運転席と助手席の間のセンターコンソール付近の小物入れとして流用するのもアリですね。デリカD:5の純正ドリンクホルダー周りは意外と小物を置く場所に困ることがあるので、ここに小さなバスケットを一つ置いておくと、サングラス、充電ケーブル、ガム、小銭などをまとめて放り込んでおけます。安価で手に入りやすいので、汚れたら気軽に買い替えられるのも、アウトドアでガシガシ使う車としては嬉しいポイントかなと思います。

キャンプに使えるデリカD:5の収納アイデア

デリカD:5の本領発揮といえば、やはりキャンプなどの本格的なアウトドアシーンですよね。

家族4人分の荷物を積み込み、かつ現地でスムーズに設営・撤収を行うためには、ただ詰め込むだけではない、戦略的な収納テクニックが必要です。ここでは、キャンプや車中泊をより快適にするための実践的なノウハウをお伝えします。

キャンプ道具を賢く積むコツ

キャンプ道具の積み込みは、まるでテトリスのようなパズルゲームです。何も考えずに積み始めると必ず失敗します。基本の鉄則は「重いものは下、硬いものは下」そして「最後に出すものは奥、すぐに使うものは手前」です。

まず、テントやタープ、ポール、ペグ、クーラーボックスなどの重量物は、ラゲッジの一番下、かつ後輪の車軸に近い位置に配置して重心を安定させます。重いものを高い位置に置くと、カーブでのロールが大きくなり、運転が怖くなるので注意してください。

そして何より重要なのが「現地ですぐに使うもの」を手前に配置することです。例えば、椅子（チェア）、テーブル、そしてペグハンマー。これらは到着してすぐに休憩場所を作ったり、設営を始めたりするのに必要です。これらを奥の方にしまい込んでしまうと、到着早々、全ての荷物を一度地面に降ろすという地獄を見ることになります（私は経験済みです…）。

また、シュラフやマット、着替えが入ったボストンバッグなどの「柔らかいもの」は、コンテナとコンテナの隙間や、ドアと荷物の間に詰める「クッション材」として活用します。こうすることで、走行中のガタツキ音を抑えつつ、無駄な隙間を収納スペースに変えることができますよ。

車中泊が快適になる収納術

車中泊をする場合、就寝スペースを確保しつつ、行き場を失った大量の荷物をどこかに収納しなければなりません。ここで重要になるのが、ベッドキットの下の空間をいかに確保するかです。

市販や自作のベッドキットを使って床面を20cm〜30cmほど上げることで、その下に広大な床下収納スペースが生まれます。寝るときには邪魔になるコンテナボックスやクーラーボックス、靴などをすべてベッド下に押し込めば、就寝スペースは広々としたフラットな状態を保てます。

もしベッドキットがない場合は、前席（運転席・助手席）を「夜間専用の物置」として活用しましょう。寝るときだけ、セカンドシート以降にある荷物をすべて前席に移動させるのです。助手席に荷物を山積みにすることで、リアのフルフラット空間を最大限に使えます。

また、就寝時の目隠しに使う「サンシェード」ですが、外した後の置き場に困ることがありますよね。私は窓ガラスに吸盤で貼り付けたまま、下半分だけめくり上げておくか、あるいは天井ネットの上に滑り込ませるようにしています。朝起きた時の結露対策としても、布類や寝具は壁面から少し離して収納するのがコツです。

サードシート跳ね上げの活用法

デリカD:5のサードシートは左右への跳ね上げ式ですが、正直なところ「跳ね上げても結構分厚くて邪魔だな…」と感じることはありませんか？しかし、この跳ね上げたシートの裏側や隙間も、工夫次第で立派な収納スペースになります。

シートを跳ね上げた状態で固定バンドを使ってしっかり固定し、そのシートと車体の間のわずかな隙間に、薄型の折りたたみテーブルや、銀マット、あるいは長尺のポール類を挟み込むことができます。こうすることで、荷室の床面積を少しでも稼ぐことができます。

中には「邪魔だからサードシートを取り外してしまいたい」と考える方もいるかもしれません。実際にボルトを緩めれば外すことは可能ですが、これは法律上、非常にデリケートな問題を含んでいます。

サードシートを取り外した状態で公道を走行する場合、車検証の記載内容（乗車定員など）と異なる状態になるため、構造変更の手続きを行わないと道路運送車両法違反（不正改造）になる可能性があります。

車検に通らないだけでなく、万が一の事故の際に保険が適用されないリスクもあります。基本的には取り外さずに、跳ね上げ機能を最大限に活用してスペースを作る運用が、安全かつ賢い選択だと言えるでしょう。

シートアレンジ	メリット	デメリット
通常使用（3列目あり）	最大8人（7人）乗れる。ファミリーユースに最適。	荷室の奥行きが極端に狭くなる。
跳ね上げモード	大きな荷物が積める。4〜5人乗車＋荷物が可能。	後方視界がシートで少し遮られる。左右幅が狭まる。

収納カスタムで自分だけの車に

もっと自分好みに使いやすく、そして見た目もカッコよくしたいなら、車体に少し手を加える「収納カスタム」に挑戦してみましょう。最近のトレンドであり、私も実践して大満足しているのが、リアのクォーターガラス（一番後ろの窓）部分に「有孔ボード（パンチングボード）」を取り付けるカスタムです。

デリカD:5の壁面には「ユーティリティナット」と呼ばれる、M6サイズのボルト穴が最初からいくつか隠されています。これを利用して有孔ボードを固定すれば、車体に穴を開けることなく壁面収納を作ることができます。

ボードにフックを付ければ、LEDランタン、シェラカップ、温度計、ウェットティッシュケース、帽子などを「掛ける収納」にできます。必要なものがすぐに手に取れますし、何より見た目が「ガレージ」っぽくなって、男心をくすぐるカッコよさがあります。

ホームセンターで木製の有孔ボードを買ってきて塗装しても良いですし、最近ではデリカD:5専用に設計された金属製のサイドパネルキットも多くのカスタムショップから販売されています。金属製ならマグネットも付くので、さらに使い勝手が広がりますよ。自分のスタイルに合わせて、秘密基地を作るような感覚でカスタムを楽しんでみてください。

デリカD:5の収納アイデア総まとめ

今回は、デリカD:5の収納アイデアについて、自作棚の作り方から100均グッズの活用術、キャンプでの実践的な積載テクニックまで、長文でご紹介しました。最後までお読みいただきありがとうございます。

デリカD:5は、そのままでも素晴らしい車ですが、オーナーの工夫次第でそのポテンシャルは何倍にも膨れ上がります。「ここには何が入るかな？」「こうしたらもっと便利かも」と試行錯誤する時間こそが、デリカD:5という車を持つ最大の喜びなのかもしれません。ぜひ、今回ご紹介したアイデアの中から、ご自身のライフスタイルに合ったものを取り入れて、あなただけの快適な空間を作り上げてください。

また、もし将来的にライフスタイルの変化があり、「もっと大きなキャンピングカーに乗り換えたい」あるいは「新しいモデルのデリカD:5（新型）が気になる」と考え始めた時は、手放すその瞬間まで賢く立ち回ることが重要です。今の愛車をディーラーの下取りだけで済ませてしまうのは、正直もったいないです。

そんな時は、「ズバット車買取比較」で一括査定をしてみるのがおすすめです。デリカD:5のような人気車種、特にカスタムパーツが付いている車両や、アウトドア需要の高い車は、専門店が高値を付けてくれるケースが多々あります。複数の買取業者が競合してくれるので、愛車の本当の価値（最高額）がすぐに分かりますよ。賢く売って、次のカーライフの資金に充ててくださいね。

正確な情報は公式サイトをご確認ください。また、カスタムやDIYを行う際は安全に十分配慮し、最終的な判断は専門家にご相談ください。

（出典：三菱自動車 デリカD:5 収納スペース・その他装備）