チャイルドシートは後部座席のどっち側?安全な位置と選び方を解説

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そろそろ愛車にチャイルドシートを取り付けようと思ったとき、ふと「後部座席のどっち側に付ければいいんだろう?」と悩んでしまうことってありますよね。
運転席の後ろが良いのか、それとも助手席の後ろが安全なのか、ネットで検索してもいろいろな意見があって迷ってしまうことも多いはずです。

大切な子供を守るためのチャイルドシートですから、万が一の事故に対する安全性はもちろん、毎日の保育園の送迎や買い物など、普段の乗せ降ろしのしやすさも無視できない重要なポイントになりますね。
私も最初はどこが正解なのか分からず、車の説明書を片手にISOFIXの金具の位置を確認したり、先輩ママ友に実際の使い勝手を聞いたりして、かなり試行錯誤しました。

実は、車の種類や家族構成、主に使用する道路環境によって、ベストな位置というのは変わってくるんです。この記事では、それぞれの位置にあるメリットやデメリットを整理して、あなたのライフスタイルに合った「我が家の正解」を見つけるお手伝いができれば嬉しいです。

この記事のポイント☝️

  • 衝突事故の統計や物理的な観点から見た安全性の高い座席位置
  • 日本の交通事情における助手席後部と運転席後部のリスク比較
  • ISOFIXやスライドドアなど車両設備に応じた現実的な配置場所
  • 兄弟姉妹がいる場合や車種ごとの具体的なおすすめレイアウト
目次

チャイルドシートは後部座席のどっち側が安全か比較

チャイルドシートの配置を考える際、まず気になるのが「安全性」と「利便性」のバランスですよね。

ここでは、事故が起きた際の物理的な安全性や、毎日の使い勝手に関わる乗降時のリスクなど、それぞれの座席位置が持つ特徴について、少し専門的な視点も交えながら詳しく見ていきましょう。

衝突時の安全性が高い座席位置を検証

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もしも交通事故に遭ってしまった場合、物理的に最も安全とされている座席はどこだと思いますか?
実は、統計データや物理学的な観点からは「後部座席の中央」が最も安全性が高いと言われています。これには、自動車の構造と「側面衝突」のリスクが大きく関係しています。

自動車は、前方からの衝突(正面衝突)や後方からの衝突(追突)に対しては、エンジンルームやトランクルームといった「クラッシャブルゾーン(衝撃吸収空間)」が潰れることで衝撃を吸収し、乗員を守るように設計されています。

しかし、側面(ドア)にはそのような十分な空間がありません。ドアの厚みと、ピラー(柱)だけで衝撃を受け止めなければならないため、側面衝突は乗員にとって非常にリスクが高い事故形態となります。

この点を踏まえると、左右のドアから物理的に最も距離が離れている「後部座席の中央」は、側面からの衝撃や、相手車両・電柱などの侵入物(イントルージョン)が身体に到達するまでの「生存空間(バッファゾーン)」を最も確保しやすい位置だと言えます。
米国道路安全保険協会(IIHS)などの研究でも、後部中央席の死亡重傷率が低い傾向にあることが示されています。

ポイント:物理的な距離が命を守る
左右どちらからの衝突であっても、衝撃源から最も遠い「真ん中」は、理論上の安全地帯(サンクチュアリ)として機能します。特に側面衝突への備えとして、物理法則的に最も有利なポジションです。

また、前方衝突の際もメリットがあります。左右の座席の場合、強い衝撃で前席(運転席・助手席)の背もたれが後ろに倒れ込んだり、あるいはチャイルドシート自体が前方に投げ出されたりした際に、前席の背面に衝突する「二次衝突」のリスクがあります。
しかし中央席であれば、運転席と助手席の「間」に位置するため、前方が抜けており、この二次衝突のリスクも相対的に低減できると考えられています。

もちろん、これはあくまで「正しく装着できている場合」の理論上の話です。

実際の運用では後述するような固定の難しさがあるため、一概に全ての人におすすめできるわけではありませんが、「安全性」という軸だけで見れば、中央席には大きなアドバンテージがあることを知っておくと良いですね。(出典:警察庁『子供の安全(チャイルドシート関連)』

助手席の後ろは乗降の安全性が高い

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次に、日本の交通環境における「助手席の後ろ(左側リアシート)」について考えてみましょう。結論から言うと、日本国内で車を運用する限り、この位置は「乗降時の安全性」において最強のポジションです。その理由は、日本が「左側通行」の国だからです。

道路脇に車を停めて子供を乗せ降ろしするシーンを想像してみてください。このとき、助手席の後ろ側(左側)は、必ず「歩道」や「路側帯」、あるいは「ガードレール」のある側に面することになります。車道から離れた安全なスペースで、落ち着いて子供をケアできるというのは、親にとって何よりの安心材料ではないでしょうか。

特に、生後間もない赤ちゃんや、イヤイヤ期で暴れる幼児をチャイルドシートに乗せる作業は、スムーズにいかないことも多く、数分間の時間を要することがあります。

もしこの作業を車道側(右側)で行っていたら、後ろから走り抜ける車やバイク、自転車に接触するリスクに常に晒されることになります。その点、左側であれば、ドア自体が物理的な盾(バリア)となり、親子ともに守られた状態で作業に集中できます。

左側配置の隠れたメリット:視認性
運転中に「子供が泣いているかも?」と気になったとき、助手席の後ろであれば、ルームミラーの左端に自然と映り込みます。
また、信号待ちなどで振り返る際も、真後ろ(右側)を向くより角度が浅くて済むため、ドライバーの視線移動がスムーズで安全確認がしやすいという利点もあります。

さらに、助手席を一番前までスライドさせれば、後部座席の足元に広大なスペースが生まれます。これなら、雨の日でも親が一度車内に入り込んで、濡れずに子供のベルトを装着させるといった芸当も可能です。

こうした日常の使い勝手と安全マージンの広さが、多くの家庭で「助手席の後ろ」が選ばれている最大の理由なんですね。

運転席の後ろに置くメリットと注意点

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では、「運転席の後ろ(右側リアシート)」はどうでしょうか?「運転席から近いから便利そう」というイメージがあるかもしれませんが、ここには明確なメリットと、無視できない大きなデメリットが同居しています。

まずメリットとして挙げられるのは、ドライバーの動線の短さです。車を降りてすぐ、数歩移動するだけで後部座席のドアにアクセスできます。
例えば、駐車場が狭くて隣の車との間隔がギリギリの場合、運転席側から降りて、そのまま自分が壁になってドアパンチを防ぎつつ子供を降ろす、といった連携プレーはしやすいかもしれません。

しかし、最大のネックとなるのは、やはり「車道側である」という点です。路上駐車や、交通量の多い道路沿いの店舗駐車場などでは、右側のドアを開けること自体が大きなリスクになります。

子供を抱っこして車道側に降り立つ行為は、まさに命がけ。自分自身が後続車にはねられる危険性はもちろん、子供が成長して自分でドアを開けられるようになったとき、いきなり車道に飛び出してしまうリスクも考慮しなければなりません。

警告:右側乗降のリスク管理
運転席の後ろにチャイルドシートを設置する場合は、「絶対に路上では乗せ降ろしをしない」という鉄の掟を設ける必要があります。
安全な駐車場の中でのみ使用する、またはパパとママが二人体制でケアするなど、運用ルールを厳格にする必要があるでしょう。

また、見落としがちなのが「運転席への物理的干渉」です。特に新生児~1歳頃まで使う「後ろ向きチャイルドシート」は、背もたれが大きく傾斜しており、前方のスペースをかなり占有します。

これを運転席の後ろに設置すると、チャイルドシート本体が運転席の背もたれに当たり、運転席を十分に後ろまで下げられなくなることがあります。

もしパパの身長が高く、足が長い場合、運転席が窮屈になってペダル操作がしにくくなったり、正しい運転姿勢がとれなくなったりするのは非常に危険です。

疲労の原因にもなりますので、運転席の後ろに付ける場合は、必ず「ドライバーが快適に運転できるポジションを確保できるか」を実車でテストすることをおすすめします。

我が家も運転者が大柄だったので、フリードの運転席後部にチャイルドシートを設置していたときはかなり狭いと感じました。
それとフリードは入口が若干低めであるので、子供の頭をたまにぶつけるというミスが多かったです。
やはり新生児から乗れるチャイルドシートはかなり大型の物が多いので、間口が狭かったりするような車種は乗せにく、くおろしにくいと感じます。
そういう意味でファミリーカーとしてワゴン車は広くて乗せおろしはとても楽です。

真ん中への設置は安全だが制約あり

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冒頭で「理論上は一番安全」とお伝えした「後部座席の中央」ですが、実際にここに設置しようとすると、日本の多くの乗用車ではさまざまな物理的ハードルに直面することになります。

まず最大の課題は、シート形状の問題です。多くの車のリアシートは、大人2人が快適に座れるように左右の座面が窪んでいて、逆に中央部分は少し盛り上がっている形状をしています。
この「盛り上がり」の上に平らな底面を持つチャイルドシートを置くと、どうしても左右にグラグラと不安定になりがちです。安全のために設置したはずが、固定が不安定になってしまっては本末転倒ですよね。

次に、「足元」の問題があります。安全性の高いチャイルドシートの多くは、本体の転倒を防ぐために「サポートレッグ」という突っ張り棒を床に立てる構造になっています。
しかし、車の中央席の足元には、プロペラシャフトや排気管を通すための「フロアトンネル(床の隆起)」があることが多く、サポートレッグを平らで強固な床に接地させられないケースが多々あります。

さらに、乗せ降ろしの負担も相当なものです。左右どちらのドアからも遠いため、子供を乗せるには親が中腰で車内に乗り込み、不自然な体勢で重い子供を持ち上げなければなりません。
これを毎日繰り返すのは、腰へのダメージが深刻で、雨の日などは車内も汚れてしまいます。

このように、中央席への設置は「条件さえ整えば最強」ではあるものの、その条件(フラットな座面、フラットな床、親の体力と根性)をクリアするのがなかなか難しいのが現実です。

もし中央席への設置を検討するなら、3点式シートベルトだけでガッチリ固定できるタイプを選定するなど、念入りな準備が必要になるでしょう。

ISOFIX対応の座席位置を確認する

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チャイルドシート選びで欠かせないキーワードとなっている「ISOFIX(アイソフィックス)」。シートベルトを使わずに、車両側の金具にコネクターを差し込むだけで、誰でも簡単かつ確実にガッチリ固定できる画期的な規格です。
このISOFIXを使いたい場合、座席位置の選択肢は事実上固定されてしまいます。

なぜなら、国産車・輸入車を問わず、ほとんどの乗用車においてISOFIXのアンカー(固定金具)が装備されているのは「後部座席の左右のみ」だからです。
一部の大型SUVや輸入ミニバンなどで、ごく稀に中央席や助手席にISOFIXがついている車種もありますが、全体の数パーセントにも満たないでしょう。

このハードウェア的な制約により、ISOFIX対応のチャイルドシートを購入した時点で、「中央席」という選択肢は自動的に消滅し、「左(助手席後ろ)」か「右(運転席後ろ)」のどちらにするか、という二択問題になります。

これは決して悪いことではなく、ISOFIXによる確実な固定は、シートベルト固定でのミスユース(締め付け不足など)のリスクを劇的に減らしてくれるため、トータルの安全性向上に大きく寄与します。

確認方法:ISOFIXマークを探そう
ご自身の車の後部座席の背もたれと座面の隙間あたりを見てみてください。
ボタンのような丸いマークや、タグでチャイルドシートのアイコンが描かれている場所があれば、そこに金具が埋め込まれています。そのマークがある位置にしか、ISOFIXシートは取り付けられません。

状況別にチャイルドシートは後部座席のどっち側に置くか

ここまでは座席ごとの基本的な特徴を見てきましたが、ここからは「じゃあ、ウチの場合はどうすればいいの?」という疑問に答えるべく、家族構成や車種、ライフステージごとの具体的なシチュエーションに応じた「最適解」を探っていきましょう。

2台設置する兄弟構成での配置例

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お子さんが2人になると、後部座席はチャイルドシートで満員御礼状態になりますよね。よくある「下の子(0歳~1歳の乳児)」と「上の子(2歳~4歳の幼児)」という兄弟構成の場合、どちらをどっちに乗せるかは、毎日のオペレーションを左右する死活問題です。

私のおすすめする鉄板の配置は、以下の通りです。

  • 助手席の後ろ(左側):下の子(赤ちゃん)
  • 運転席の後ろ(右側):上の子(お兄ちゃん・お姉ちゃん)

この配置には明確なロジックがあります。まず、下の子はまだ自分では何もできません。乗せ降ろしは100%親が抱っこして行い、ベルトのバックルを留める作業もすべて親の手が必要です。
そのため、最も安全に、時間をかけて作業ができる「歩道側(左側)」という一等地を、ケア頻度の高い下の子に割り当てるのが合理的です。

一方、上の子はどうでしょうか。ある程度大きくなれば、「自分で乗りたい!」という意欲が出てきます。ジュニアシートであれば自分でよじ登って座ることも可能です。
右側のドアを開けるのが危険な場所であれば、親と一緒に左側のドアから乗り込み、車内を移動して右側の自分の席に座ってもらう、という運用が可能です。

また、運転中にぐずって泣いたときも、ケアが必要なのは圧倒的に下の子です。信号待ちでパッと振り返って、おしゃぶりをくわえさせたり様子を見たりしやすい左側に下の子がいる方が、ドライバーの心理的負担も軽くなります。

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二人目出産時のレイアウト変更

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二人目の出産を控えている家庭では、今まで「助手席の後ろ(左側)」という特等席に座っていた上の子を、どう移動させるかが悩みどころですね。基本的には、先ほど紹介したように「上の子には右側に移動してもらう」ことになります。

このレイアウト変更のタイミングですが、出産直前にお腹が大きくなってから重いチャイルドシートを付け替えるのは大変危険です。できれば妊娠中期~後期の体調が良い時期に、パパにお願いして早めに配置換えを行っておくことをおすすめします。
上の子にとっても、「赤ちゃんが来るから、お兄ちゃん席に移動しようね!」と事前に心の準備をする期間が持てるので、環境変化への戸惑いを減らせるかもしれません。

もし年子などで、二人ともまだガッツリ抱っこが必要な場合、運転席の後ろ(右側)への乗せ降ろしは本当に大変になります。その場合は、雨の日や狭い駐車場での苦労を想定して、「パパがいる週末しか車を使わない」のか、「ママが一人で毎日ワンオペ送迎するのか」によって判断が変わります。

ワンオペで二人を乗せる頻度が高いなら、思い切ってスライドドア付きの車への乗り換えや、車内移動がしやすいミニバンを検討するのも、親の精神衛生を守るための賢い投資と言えるかもしれません。

軽自動車におすすめの座席位置

ダイハツ タント公式より
ダイハツ タント公式より

日本のファミリーカーとして大人気のN-BOX、スペーシア、タントなどの軽スーパーハイトワゴン。室内空間は驚くほど広いですが、軽自動車という規格上、どうしても物理的に不利な点があります。それは「後ろの荷室スペースが狭い」ということです。

普通車やミニバンに比べて、後部座席の背もたれからリアゲート(後ろのドア)までの距離が非常に短いため、万が一、後続車に強く追突された場合、衝撃がダイレクトに後部座席に伝わりやすいという構造上のリスクがあります。

そのため、軽自動車にチャイルドシートを設置する場合は、できるだけリアシートを一番後ろまで下げず、「少し前にスライドさせて、背後の空間(クラッシャブルゾーン)を確保する」ことが推奨されます。数センチ、十数センチの違いでも、衝突時の衝撃吸収には大きな差が生まれます。

配置場所としては、やはり「助手席の後ろ(左側)」が基本かつ最強です。特にダイハツのタントのように、助手席側の真ん中の柱(ピラー)がない「ミラクルオープンドア」を採用している車種なら、左側からのアクセスの良さは圧倒的です。

大きな開口部を利用して、雨の日でも傘をさしたまま子供をケアできたり、ベビーカーを畳まずに乗せたりといった使い方ができるので、この構造的メリットを活かさない手はありません。

ミニバンならスライドドアを活用

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アルファード、ヴォクシー、ステップワゴン、セレナなどのミニバンにお乗りの方は、子育て世帯の神器とも言える「電動スライドドア」の恩恵をフルに受けられます。

スライドドアの最大の利点は、隣の車との距離が近くてもドアを全開にできること。これにより、「ドアパンチ」のリスクを気にせず、狭い駐車場でも左右どちらからでもアクセスが容易になります。

この特徴のおかげで、ヒンジドア(開き戸)の車では敬遠されがちな「運転席の後ろ(右側)」であっても、駐車場内での乗せ降ろしに限れば、ストレスは大幅に軽減されます。右側が壁になっている駐車場区画でも、スライドドアならギリギリまで寄せて停めることができ、左側に広大なスペースを確保するといったテクニックも使えますね。

また、ミニバンならではの悩みとして「3列目への動線」があります。もし3列目シートを頻繁に使う場合、2列目の助手席側にチャイルドシートを固定してしまうと、3列目への乗り込み口が塞がれてしまう車種があります。

その場合は、あえてチャイルドシートを「運転席の後ろ」に配置し、助手席側のシートを3列目への通路(ウォークスルー)として空けておくというレイアウトが便利です。

注意:ロングスライドの落とし穴
最近のミニバンは、2列目シートをリムジンのように超・後方まで下げられる「ロングスライド機能」が売りですが、走行中にチャイルドシートを乗せたまま極端に後ろへ下げるのは避けましょう。
正しいシートベルトの位置から外れたり、側面衝突時に車体の柱(ピラー)がない防御力の低いエリア(窓ガラス部分など)に子供が位置することになったりするリスクがあります。走行中は必ずメーカー推奨の「通常位置」に戻してロックしてください。

乗せ降ろしの負担を減らす選び方

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配置場所の選定と同じくらい重要なのが、チャイルドシートそのものの機能選びです。特にSUVやセダン、ツーリングワゴンのような「天井が低く、床が高い車」の場合、子供を抱きかかえてチャイルドシートに乗せる際、親は不自然な中腰姿勢を強いられます。子供が大きくなって体重が10kgを超えてくると、これはもう腰痛との戦いです。

そこで強くおすすめしたいのが「回転式(360度ターン)チャイルドシート」です。シートをドア側に向けて正面から子供を乗せ、ベルトを装着してからクルッと後ろ向き・前向きに回転させる。この機能があるだけで、乗せ降ろしの負担は劇的に軽くなります。特に、ドアの開口部が狭いSUVやコンパクトカーでは、回転機能の有無が毎日のストレス値を大きく左右します。

もし、これからチャイルドシートを購入する予定で、まだ車種が決まっていない、あるいは腰痛持ちのパパママがいる場合は、「助手席の後ろ」という安全な位置を確保した上で、さらに「回転式」を選ぶことで、最強に快適なチャイルドシート環境を構築できるはずです。

結局チャイルドシートは後部座席のどっち側が良いか

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ここまで、衝突安全性や乗降時のリスク、そして車種ごとの特性など、さまざまな視点からチャイルドシートの配置について深掘りしてきました。情報が多くて、「で、結局うちはどこにすればいいの?」と改めて迷ってしまう方もいるかもしれませんね。

結論として、この記事の総括をお伝えするならば、日本国内で車を運転する多くの子育て家庭にとって、最もバランスが良く、リスクを最小限に抑えられる推奨位置は「助手席の後部(左側)」です。

その理由は、これまでお話しした通り、以下の3つのメリットが日本の交通環境に見事にマッチしているからです。

  • 乗降の安全性:歩道や路側帯など、車道から離れた安全な場所からアクセスできる。
  • 見守りの容易さ:運転席から自然な角度で振り返りやすく、ミラー越しでも表情を確認しやすい。
  • 空間の柔軟性:助手席を前にスライドさせることで、足元の広さやケアスペースを確保しやすい。

この「左側配置」を基本のポジション(デフォルト)として考えつつ、もし「兄弟が増えた」「駐車場が特殊な形状をしている」「ISOFIXが使いたい」といった個別の事情がある場合に、はじめて「運転席の後ろ(右側)」や「中央席」を検討するというステップで考えるのが、失敗のない選び方だと言えます。

【絶対禁止】助手席(前席)への設置について
「子供の顔が一番よく見えるから」といって、助手席にチャイルドシート(特に後ろ向き)を設置するのは、命に関わる大変危険な行為です。
万が一の事故の際、エアバッグが爆発的な勢いで展開し、チャイルドシートを直撃して吹き飛ばしたり、子供の頭部に致命的なダメージを与えたりする恐れがあります。
助手席エアバッグのキャンセル機能がない車では、絶対に助手席には設置しないでください。

大切なのは、「ネットに書いてあったから」と盲目的に決めるのではなく、「自分たちの生活スタイルと車の仕様に合っているか」を最終確認することです。
例えば、どんなに安全だと言われる位置でも、しっかりと固定できていなければ何の意味もありませんし、パパやママが無理な姿勢で腰を痛めてしまっては、楽しいお出かけも台無しになってしまいます。

これからチャイルドシートを購入する方は、ぜひ一度、カー用品店で「試着」をさせてもらってください。
実際に自分の車の助手席後ろや運転席後ろに取り付けてみて、「運転席は狭くならないか?」「ドアからスムーズに乗せられるか?」を体験してみるのが一番の近道です。

また、今すでにお使いの方も、車の取扱説明書にある「チャイルドシート適合表」をもう一度開き、メーカーが推奨している位置や固定方法を確認してみてください。

子供の命を守る「安全のコクピット」を作るのは、高価なシートそのものではなく、それを正しく配置し、正しく使いこなすパパとママの知識と愛情です。

この記事が、あなたの家族にとって一番安心できる「指定席」を見つけるためのヒントになれば、これほど嬉しいことはありません。安全で快適なドライブを楽しんでくださいね!

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