人気のミニバン、トヨタのノアとヴォクシーの受注再開を心待ちにしている方も多いのではないでしょうか。
現在、ノアとヴォクシーは注文ができない状態が続いており、その受注停止の理由や、ノア・ヴォクシーのマイナーチェンジが2025年に行われるという情報を耳にした方もいるかもしれません。
多くの方が最も知りたいのは、ノア・ヴォクシーの受注再開がいつになるのか、という点でしょう。
この記事では、改良後のモデルに関する最新情報はもちろん、気になる納期や値引きの見通しについても、網羅的に詳しく解説していきます。
この記事でわかること☝️
- ノアとヴォクシーが現在受注停止となっている背景
- 2025年モデルのマイナーチェンジの具体的な内容
- 改良後の価格や納期に関する最新の見通し
- 受注再開に向けて今から準備しておくべきこと
ノアとヴォクシー受注再開はいつ?現在の状況

- 現行モデルの受注停止の理由とは
- ノア・ヴォクシーの受注再開はいつになる?
- ノア・ヴォクシーのマイナーチェンジは2025年
- 認証不正問題による生産への影響
- 台湾での並行生産で納期は早まるか
現行モデルの受注停止の理由とは
現在、トヨタの人気ミニバン「ノア/ヴォクシー」が受注停止となっている背景には、複数の要因が複雑に絡み合っています。単純に人気が高いというだけではありません。
主な理由として、まず2023年末から続く認証不正問題の影響が挙げられます。この問題は自動車業界全体に広がり、トヨタも例外ではありませんでした。2024年7月にはノア/ヴォクシーも一時的に出荷が停止される事態となりました。その後、生産は再開されたものの、停止期間中の遅れを取り戻すための生産調整が続いています。
さらに、生産再開後に注文が殺到したことも大きな要因です。受注停止の反動で一気に注文が集中し、あっという間に生産能力の上限に達してしまいました。この結果、トヨタは再び受注を停止せざるを得なくなり、その状態が現在まで続いているのです。
補足:マイナーチェンジへの移行準備
これらの要因に加え、2025年9月に予定されているマイナーチェンジに向けた生産ラインの切り替え準備も、現在の受注停止に影響していると考えられます。新型モデルの生産準備に入るため、現行モデルの受注を早期に締め切る必要があるのです。
このように、「認証不正問題」「注文の殺到」「マイナーチェンジ準備」という3つの理由が重なり、ノア/ヴォクシーは「欲しくても買えない」状況になっています。
ノア・ヴォクシーの受注再開はいつになる?

多くの方が最も知りたい「ノア/ヴォクシーの受注再開はいつか」という点ですが、結論から言うと、2025年9月に予定されているマイナーチェンジ(一部改良)モデルの発売と同時期になる可能性が極めて高いです。
最近のトヨタの販売戦略を見ると、正式な発売日の約1ヶ月前から、全国のディーラーで先行受注を開始するのが通例となっています。
ここがポイント!
最新の情報によれば、改良型ノア/ヴォクシーの正式発売は2025年9月と予想されています。そのため、実質的な商談や先行受注の開始は、2025年8月頃からスタートすると見てよいでしょう。
ただし、これはあくまで現時点での予測です。半導体の供給状況や生産計画の変更によって、スケジュールが前後する可能性もゼロではありません。最も確実な情報を得るためには、お近くのトヨタディーラーと定期的に連絡を取り合うことが重要です。
ノア・ヴォクシーのマイナーチェンジは2025年

前述の通り、現行型(90系)としては初となるノア・ヴォクシーのマイナーチェンジ(一部改良)が、2025年9月に予定されています。
現行モデルは2022年1月に発売されてから約3年が経過しており、今回の改良で商品力をさらに高める狙いがあります。当初は2024年中の実施も噂されていましたが、様々な要因から延期され、2025年秋の発売で固まった模様です。
今回の改良は、内外装の大幅な変更を伴う「フルモデルチェンジ」ではなく、装備の充実化やグレード体系の見直しが中心となる「マイナーチェンジ(一部改良)」に位置づけられます。
しかし、ユーザーの利便性や満足度を向上させる重要な変更が数多く含まれており、購入を検討している方にとっては見逃せないアップデートとなるでしょう。
認証不正問題による生産への影響

2024年7月31日、トヨタ自動車は「型式指定」に関する不正があったことを発表し、その中にノアとヴォクシーも含まれていました。これにより、一時的に車両の生産および出荷が停止される事態となりました。
このニュースを聞いて、「納期がさらに大幅に遅れるのではないか」「マイナーチェンジ自体が延期になるのでは」と心配された方も多いかと思います。
しかし、幸いなことに、ノア/ヴォクシーに関しては早期に安全性の確認が完了し、生産・出荷は2024年8月2日に再開されました。出荷停止期間が数日間と短かったため、マイナーチェンジのスケジュールを含め、全体への影響は最小限に抑えられたと見られています。
今回の件で、自動車の安全性や認証プロセスに対する社会的な関心は非常に高まっています。
今後の生産においても、トヨタはより一層厳格な品質管理体制を敷くことが予想されます。短期的な影響は小さかったものの、中長期的にはこうした動きが生産ペースに影響を与える可能性も念頭に置いておくとよいでしょう。
台湾での並行生産で納期は早まるか
現行ノア/ヴォクシーは発売以来、慢性的な納期の長期化が大きな課題となっています。この問題を根本的に解消するための、興味深い動きが報じられています。
それは、2026年から台湾の工場でノアとヴォクシーを並行生産し、日本市場向けに輸出するという計画です。現在、生産は主にトヨタ車体の富士松工場(愛知県)が担っていますが、これに台湾の生産能力を加えることで、供給体制を大幅に強化する狙いがあります。
並行生産のメリット
- 供給の安定化:複数の工場で生産することで、どこか一つの工場でトラブルが発生しても影響を最小限に抑えられます。
- 納期短縮への期待:全体の生産台数が増えることで、長納期問題の抜本的な解決につながる可能性があります。
この計画はまだ検討段階とされていますが、実現すれば、ユーザーにとっては非常に大きな朗報となります。2025年のマイナーチェンジ直後は注文が殺到して納期が長くなることが予想されますが、その先の2026年以降は、この台湾生産によって供給が安定し、納期が大幅に短縮される未来も期待できるかもしれません。
ヴォクシー受注再開後の変更点と購入準備

- エクステリアとボディカラーの変更点
- 標準装備化される人気の快適装備
- 12.3インチフル液晶メーターは見送りか
- 改良後の納期と現在の納車状況
- 装備充実化による値引きと価格への影響
エクステリアとボディカラーの変更点
2025年9月のマイナーチェンジでは、エクステリア(外観)の劇的な変更、いわゆるフェイスリフトは行われない見込みです。しかし、細かなアップデートによって質感を向上させています。
ボディカラーの変更
ボディカラーについては、一部の入れ替えが行われます。
変更点 | 内容 |
---|---|
新設 | プラチナホワイトパールマイカ |
廃止 | ホワイトパールクリスタルシャイン / レッドマイカメタリック (ノア) |
特に、トヨタの多くの車種で採用が進んでいる「プラチナホワイトパールマイカ」が新たに設定される点は注目です。従来のホワイトパールクリスタルシャインに比べ、より深みと輝きのある上質な白となります。
ハイブリッドエンブレムの刷新
エクステリアの細かい変更点として、ハイブリッド車のエンブレムが新しくなります。従来の「HYBRID SYNERGY DRIVE」から、近年のプリウスなどにも採用されている「HEV」をモチーフとした、よりシンプルで先進的なデザインのエンブレムに変更されます。
標準装備化される人気の快適装備

今回の改良で最もユーザーメリットが大きいのが、これまでオプション設定だった人気の快適装備や安全装備が標準化される点です。特に上位グレードでの充実ぶりが目立ちます。
「S-Z」グレードで標準装備化される主な装備
- 10.5インチ ディスプレイオーディオPlus
- ブラインドスポットモニター(BSM)
- ETC2.0ユニット
- 安心降車アシスト(SEA)
- パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)
これらの装備は、多くのユーザーがオプションで選択していたものばかりです。特に、大型の10.5インチナビや、後方の死角を検知するブラインドスポットモニターが標準になるのは、安全性と利便性の両面で非常に魅力的です。
また、ノアにおいてはグレード体系の見直しも行われ、標準ボディの上位グレードだった「Z」と「G」が廃止されます。これにより、充実した装備を求める場合は、必然的にエアロボディの「S-Z」や「S-G」を選択することになりそうです。
12.3インチフル液晶メーターは見送りか

購入検討者から最も期待する声が大きかった装備の一つに、「12.3インチのフル液晶メーター」があります。クラウンやカローラシリーズなどで採用が進んでおり、先進的な運転席を演出する人気の装備です。
しかし、残念ながら、複数の情報筋によると、今回のマイナーチェンジでのフル液晶メーターの採用は見送られる可能性が高いようです。
少し残念なポイント
メーターは運転中に常に目にする部分だけに、フル液晶メーターの非採用を残念に思う方は多いかもしれません。コストとの兼ね合いや、今後のさらなる改良(フェイスリフト時など)での搭載に期待したいところです。
また、同様に特別仕様車であるヴォクシーの「煌(きらめき)」やノアの「W×B(ダブルバイビー)」についても、今回の改良タイミングでの設定はない見込みです。これらの人気モデルの登場も、今後の楽しみとして待つことになりそうです。
改良後の納期と現在の納車状況

2025年9月に改良モデルが発売された後の納期がどうなるのかは、最も気になるところです。現状を考えると、楽観視はできないかもしれません。
まず、前述の通り、現行モデルは長期間にわたって受注が停止されていました。そのため、改良モデルの受注が再開されれば、待ち望んでいたユーザーからの注文が一気に殺到することが予想されます。
トヨタの人気車種では、受注開始直後の週末を逃すだけで納期が数ヶ月単位で延びてしまうことも珍しくありません。場合によっては、1年以上の納車待ちが発生する可能性も十分に考えられます。
納車を急ぐなら初動が重要!
少しでも早く新しいヴォクシーを手に入れたいのであれば、受注が開始されたらすぐに契約できるよう、事前の準備が不可欠です。ディーラーの担当者にあらかじめ購入の意思を伝え、「注文できるようになったらすぐに連絡が欲しい」と声をかけておくことが最も効果的な対策と言えるでしょう。
現在の納車状況としては、前述の通りオーダーストップ中ですが、一部ディーラーではキャンセル車や在庫車が出た場合に、ごく稀に即納できるケースもあるようです。ただし、これは非常に限定的なため、基本的には改良モデルの登場を待つことになります。
装備充実化による値引きと価格への影響

装備が充実する一方で、気になるのが車両価格です。昨今の原材料価格や物流費の高騰を考えると、価格の上昇は避けられないでしょう。
複数の情報を総合すると、今回のマイナーチェンジでは、グレードにもよりますがおよそ10万円〜20万円程度の価格改定が行われると予想されています。これは、前述したディスプレイオーディオや安全装備の標準化に伴うコストアップが主な要因です。
では、値引きについてはどうでしょうか。
値引きは厳しい状況が続く?
新型モデルの発売直後は、基本的に値引きは非常に厳しい状況になります。特にヴォクシーのような人気車種では、ディーラー側も強気の姿勢を崩さないことが多いため、大幅な値引きは期待できません。付属品やオプションからのサービスが中心となるでしょう。
ただ、日本市場においてトヨタは、他メーカーに比べて販売中のモデルをいきなり大幅に値上げすることは少ない傾向にあります。今回も、装備の充実度を考えれば、納得感のある価格設定になると期待したいところです。正確な価格が判明するのは、先行受注が開始される2025年8月頃になる見込みです。
総括:ノアとヴォクシーの受注再開に向けて今すべきこと
最後に、この記事の内容をまとめます☝️
- ノアとヴォクシーの受注再開は2025年9月のマイナーチェンジ後が有力
- 先行受注や商談は2025年8月頃から開始される見込み
- 現在の受注停止は認証不正問題や注文殺到、改良準備が理由
- 改良では10.5インチナビやBSMなどが標準装備化される
- 一方で12.3インチフル液晶メーターの採用は見送りの可能性が高い
- 特別仕様車「煌」や「W×B」も今回は設定されない見込み
- ボディカラーはプラチナホワイトパールマイカが新設定される
- 価格は装備充実化に伴い10万円から20万円程度上昇する見通し
- 発売直後は注文が殺到し納期が長期化する恐れがある
- 値引きは新型発売直後のため厳しい状況が予想される
- 納車を急ぐなら受注開始直後に動ける準備が不可欠
- 今からディーラーに購入意思を伝え情報を得られるようにしておく
- 資金計画や下取り車の査定など具体的な準備を進めておく
- 2026年以降には台湾での並行生産による納期改善も期待される
- 正確な情報は公式サイトやディーラーでこまめに確認することが重要