新型スペーシアカスタムは売れ行きも好調ですが、購入を検討する際、「スペーシア カスタムにターボはいるのか?」という疑問は多くの方が抱くようです。
スペーシア カスタムのノンターボ車の評判も気になりますし、「XS」と「XS TURBO」の違いを詳しく知りたい方もいるでしょう。
また、「ターボ車は燃費が悪いのでは?」という懸念や、HYBRID XS TURBOの納期、さらには簡単なターボモデルの見分け方まで、気になる点は多岐にわたります。
この記事では、そうした疑問を解消し、あなたに最適な一台を見つけるための情報を詳しく解説していきます。
この記事のポイント☝️
- ターボとノンターボのスペックや価格の違い
- 燃費や維持費を含めた経済性の比較
- 街乗りや高速など利用シーン別の最適な選び方
- 購入前に知っておきたい納期やグレードの情報
スペーシア カスタムにターボはいる?基本性能で比較

- 新型スペーシアカスタムの売れ行きと人気
- 「XS」と「XS TURBO」の違い
- 価格差と追加されるターボ専用装備
- スペーシア カスタムのノンターボ車の評判
- スペーシア カスタムのターボ車は燃費が悪い?
- 維持費で重要なオイル交換頻度の違い
新型スペーシアカスタムの売れ行きと人気

スズキのスペーシアは、軽スーパーハイトワゴン市場で常に高い人気を誇るモデルです。先代モデルがモデル末期にもかかわらず月間1万台前後を販売し続けていたことからも、その人気の高さがうかがえます。
2023年11月に登場した3代目の新型スペーシアおよびスペーシアカスタムも、発売直後から大きな注目を集めています。
デザインテーマを「スーツケース」から「コンテナ」へとアップデートし、より頑丈で大容量なイメージをプラスしたエクステリアや、後席の快適性を大幅に向上させた「マルチユースフラップ」などの新機能が評価され、売れ行きは非常に好調です。
このように、市場で高く評価されているからこそ、「どのグレードを選ぶべきか」という悩み、特にパワートレインに関する選択が重要になってきます。
人気の背景
新型スペーシアカスタムは、デザイン性の高さはもちろん、先進の安全性能や使い勝手の良い室内空間が支持されています。人気モデルだからこそ、ターボとノンターボの選択はリセールバリューにも影響を与える可能性があるため、慎重な検討が求められます。
「XS」と「XS TURBO」の違い

スペーシアカスタムの上級グレード「HYBRID XS」と「HYBRID XS TURBO」の最大の違いは、言うまでもなくエンジンの過給器(ターボチャージャー)の有無です。これにより、走行性能、特にパワーとトルクに明確な差が生まれます。
具体的にスペックを比較すると、その差は一目瞭然です。ノンターボエンジンが街乗りでの必要十分な性能を目指しているのに対し、ターボエンジンは多人数乗車や高速道路、坂道など、よりパワーが求められる場面で真価を発揮します。
スペック比較表
項目 | HYBRID XS (ノンターボ) | HYBRID XS TURBO |
---|---|---|
エンジン | 自然吸気エンジン (NA) | ターボチャージャー |
最高出力 | 36kW[49PS]/6500rpm | 47kW[64PS]/6000rpm |
最大トルク | 58N・m[5.9kgf・m]/5000rpm | 98N・m[10.0kgf・m]/3000rpm |
車両本体価格 (2WD) | 1,995,400円 | 2,073,500円 |
トルクの発生回転数に注目
特に注目すべきは最大トルクとその発生回転数です。ターボ車はノンターボ車に比べて約1.7倍のトルクを、より低い回転数(3000rpm)で発生させます。これは、アクセルを少し踏んだだけでも力強くスムーズに加速できることを意味し、日常的な運転でのストレス軽減に大きく貢献します。
価格差と追加されるターボ専用装備
前述の通り、HYBRID XSとHYBRID XS TURBOの車両本体価格の差は 78,100円(2WDモデルの場合)です。この価格差をどう捉えるかが、グレード選びの一つのポイントになります。
この価格差には、単なるエンジン性能の向上だけでなく、ターボモデルにのみ標準装備される機能も含まれています。その代表的なものが「パドルシフト」です。
ステアリングから手を離さずにマニュアル車のようなシフトチェンジ操作が可能で、スポーティーな走りを楽しみたい方や、山道などでエンジンブレーキを積極的に活用したい場合に非常に便利な機能です。
約8万円の価格差で、日常のあらゆるシーンでの運転の快適性と余裕が手に入ると考えると、コストパフォーマンスは非常に高いと言えるかもしれません。特に、後からパワー不足を感じて後悔する可能性を考えると、購入時にターボを選択する価値は十分にあります。
また、ターボ車にはアクセル操作に対するレスポンスを高めて力強い加速感を得られる「パワーモード」も備わっており、走行性能を重視するユーザーにとっては魅力的な装備と言えるでしょう。
スペーシア カスタムのノンターボ車の評判

では、ノンターボ(NA)モデルの評判はどうでしょうか。実際のユーザーからは、利用シーンによって評価が分かれる傾向にあります。
主な用途が「街中での買い物」や「子供の送り迎え」といった近距離移動で、乗車人数も1〜2名が中心というユーザーからは、「パワー不足は特に感じない」「NAで十分」といった肯定的な意見が多く見られます。
スズキのマイルドハイブリッドシステムが発進時をスムーズにアシストするため、平坦な市街地であればストレスを感じる場面は少ないようです。
一方で、次のような状況ではパワー不足を指摘する声も少なくありません。
- 高速道路での合流や追い越し
- 登り坂が続く道
- 大人4人での乗車時
アクセルを踏み込む機会が増える可能性
ノンターボ車でパワー不足を感じると、無意識にアクセルを深く踏み込む機会が増えてしまいます。これはエンジンの回転数が高まり、車内の騒音が大きくなる原因になるほか、結果的に燃費の悪化にもつながる可能性があるため注意が必要です。
このように、ノンターボ車は「利用目的が限定的であれば満足できるが、幅広い用途を想定すると力不足を感じる場面がある」というのが一般的な評判と言えそうです。
スペーシア カスタムのターボ車は燃費が悪い?


「ターボ車はパワフルな分、燃費が悪い」というイメージを持つ方は多いかもしれません。実際にカタログスペック(WLTCモード)で比較すると、ターボ車はノンターボ車に比べて燃費が劣ります。
グレード (2WD) | 燃費 (WLTCモード) |
---|---|
HYBRID XS (ノンターボ) | 23.9km/L |
HYBRID XS TURBO | 21.9km/L |
カタログ上では2.0km/Lの差がありますが、この差が常に実燃費に反映されるわけではありません。前述の通り、ノンターボ車はパワー不足を補うためにアクセルを踏み込むシーンが多くなりがちです。特に高速道路や坂道では、エンジンを高回転で維持する必要があるため、燃費が悪化しやすい傾向にあります。
一方、ターボ車は余裕のあるパワーを活かし、低いエンジン回転数でスムーズに走行できるため、運転状況によってはノンターボ車との燃費差が縮まることも少なくありません。
実燃費は運転スタイルに大きく依存
結論として、「ターボだから極端に燃費が悪い」わけではなく、むしろアクセルワークが穏やかになり、結果的に燃費の悪化を抑えられるという側面もあります。
燃費性能を最優先するならノンターボが有利ですが、走行時のストレスとトータルで考えると、ターボの選択肢も十分に経済的と言えるでしょう。
維持費で重要なオイル交換頻度の違い
車両価格や燃費以外に、長期的な維持費で考慮すべき重要なポイントがエンジンオイルの交換頻度です。
一般的に、ターボエンジンはノンターボエンジンに比べて高温・高負荷になりやすいため、エンジンオイルの劣化が早く、より頻繁な交換が推奨されています。
実際に、一部のユーザーレビューや専門家の意見では、「ノンターボ車なら10,000km走行、または1年のいずれか早い方。ターボ車なら5,000km走行、または半年のいずれか早い方」という事も言われています。
ですが、メーカーが提示している目安では「軽自動車2.5~5千km」と記載されていたり、カー用品店では「3000km~5000kmもしくは3ヶ月~6ヶ月」を目安していますので、こちらを参考にした法が良いでしょう。
参考:【スズキ】四輪車 点検 整備ポイント 車検・整備
参考:【イエローハット】ターボ搭載の軽自動車はどのくらいでエンジンオイルを交換するべき?交換しないと故障の原因に!
ターボ車はオイル管理がシビア
ターボチャージャーは毎分10万回転以上もの高速で回転する精密部品であり、その潤滑と冷却をエンジンオイルが担っています。
オイル管理を怠ると、ターボの性能低下や故障につながるリスクが高まるため、ノンターボ車に比べて維持費(オイル交換費用)が約2倍かかる可能性があることを理解しておく必要があります。
もちろん、これはあくまで一般的な目安であり、走行状況によって最適な交換時期は異なります。しかし、ターボ車の性能を長く維持するためには、ノンターボ車よりもこまめなメンテナンスが不可欠であることは間違いありません。
利用シーン別!スペーシア カスタムにターボはいるのか

- 街乗りと高速道路での走行性能の差
- 多人数乗車や坂道でのパワーを検証
- 簡単!スペーシアカスタム ターボの見分け方
- 「HYBRID XS TURBO」の気になる納期情報
- 結論!あなたにスペーシアカスタムのターボ車はいるのか?
街乗りと高速道路での走行性能の差

街乗りと高速道路では、ターボの有無による走行性能の差が顕著に現れます。それぞれのシーンでどのような違いがあるかを見ていきましょう。
街乗りでの走行
信号の多い市街地や平坦な道が中心の街乗りでは、ノンターボでも大きな不満を感じることは少ないかもしれません。スズキのマイルドハイブリッドが発進をアシストしてくれるため、スムーズに走り出すことができます。
ただ、少し急な坂道や、流れの速いバイパスへの合流などでは、アクセルを深く踏み込む必要があり、「もう少しパワーが欲しい」と感じる場面が出てくる可能性があります。
高速道路での走行
一方で、高速道路ではターボの恩恵を最大限に感じることができます。
ターボ車は時速80kmから100kmへの追い越し加速が非常にスムーズで、アクセルを少し踏み込むだけで余裕のある走りを実現します。エンジン回転数を低く抑えられるため、車内は静かで、長距離運転の疲労も軽減されます。
走行時の「余裕」が大きな違い
あるユーザーレビューでは、ターボ車の走りを「普通車を運転しているような感覚」と表現しています。この「余裕」こそが、高速道路走行における最大のメリットです。
ノンターボ車も流れに乗ることはできますが、追い越しや登坂車線では常にエンジンを高回転させる必要があり、精神的なストレスを感じやすくなります。
多人数乗車や坂道でのパワーを検証

軽スーパーハイトワゴンは、その広い室内空間から家族で利用したり、たくさんの荷物を積んだりする機会が多い車種です。このような高負荷の状況では、ターボのパワーが絶大な効果を発揮します。
「ノンターボとターボでは、自転車と原付バイクくらい違う」というユーザーの声もあります。これは、特に負荷がかかった状態での動力性能の差を的確に表した表現と言えるでしょう。
例えば、以下のようなシーンでは、ターボ車であればストレスなく運転に集中できます。
- 大人4人でのドライブ:ノンターボでは加速が鈍くなりますが、ターボならスムーズに速度を上げられます。
- キャンプやレジャーでの荷物満載時:重さを感じさせない力強い走りが可能です。
- 山道や立体駐車場の急な坂道:アクセルを踏み込まなくてもグイグイと登っていきます。
あるターボオーナーは、「上り坂でミニバンを余裕で追い抜いていける」とその動力性能の高さを評価しています。
家族や友人と出かける機会が多い方、アウトドアなどの趣味を持つ方にとって、ターボは「あれば便利」ではなく「必須」の装備と言えるかもしれません。
簡単!スペーシアカスタム ターボの見分け方

中古車を検討している場合や、展示車をチェックする際に、一目でターボ車かどうかを見分ける方法を知っておくと便利です。見分けるポイントは主にエクステリアとインテリアにあります。
エクステリアでの見分け方
最も簡単で確実なのは、バックドア(リアゲート)の右下を確認することです。ターボ車には、車名のエンブレムの近くに「TURBO」という小さなエンブレムが装着されています。これが付いていれば、間違いなくターボモデルです。
インテリアでの見分け方
運転席に座ってステアリングホイールを確認するのも有効な方法です。前述の通り、ターボモデルにはステアリングの裏側にパドルシフトが装備されています。左右にレバーが付いていればターボ車、なければノンターボ車と判断できます。
その他の見分け方
より専門的になりますが、ボンネットを開けてエンジンルームを見る方法もあります。
ターボ車には、エンジンに圧縮空気を送り込む前に冷却するための「インタークーラー」という部品がエンジン上部に装着されています。
また、車検証の「型式」欄でも識別が可能です。例えば、3代目スペーシアカスタム(MK54S/MK94S系)の場合、原動機の型式が「R06A」ならノンターボ、「R06B」ならターボという情報もありますが、最も確実なのは販売店のスタッフに確認することです。
「HYBRID XS TURBO」の気になる納期情報

車の購入を決める上で、納期は非常に重要な要素です。特に人気モデルであるスペーシアカスタム、その中でも装備が充実したHYBRID XS TURBOは、生産状況や注文のタイミングによって納期が変動します。
一般的に、半導体不足や部品供給の問題が自動車業界全体に影響を与えており、新車の納期は以前よりも長くなる傾向にあります。スペーシアカスタムも例外ではなく、グレードやボディカラー、オプションの組み合わせによっては数ヶ月待ちとなるケースも少なくありません。
ターボモデルはノンターボモデルに比べて生産台数が少ない傾向にあるため、納期が長くなる可能性も考えられます。
最新の納期は販売店への確認が必須
納期に関する情報は日々変動するため、インターネット上の情報は古くなっている可能性があります。最も正確で最新の情報を得るためには、お近くのスズキ販売店に直接問い合わせるのが最善の方法です。
購入を検討している場合は、早めに販売店を訪れて商談を進めることをお勧めします。
結論!あなたにスペーシアカスタムのターボ車はいるのか?
最後に記事の内容をまとめます☝️
- 走行性能の快適さと精神的な余裕を最優先するならターボが断然おすすめ
- 高速道路やバイパス、坂道を頻繁に利用するならターボが必須の選択肢
- 家族や友人を乗せたり、重い荷物を積んだりする機会が多い方もターボが適している
- ターボとノンターボの車両本体価格の差は約8万円弱
- この価格差にはパドルシフトなどのターボ専用装備も含まれる
- 主な用途が近所の買い物や送り迎えで、基本的に1〜2名乗車ならノンターボも十分な選択肢
- 初期費用を少しでも抑えたい場合はノンターボが有利
- カタログ燃費(WLTCモード)ではノンターボが2.0km/L優れている
- しかし実燃費は運転スタイルに依存し、ターボとの差が縮まることもある
- ノンターボはパワー不足からアクセルを踏みがちになり燃費が悪化するケースも
- 維持費の面ではターボの方がエンジンオイルの交換頻度が高くなる傾向
- ターボ車はノンターボ車に比べてこまめなオイル管理が重要
- 最終的には自身のライフスタイルや車の使い方を考慮して判断することが大切
- 可能であれば両方のモデルを試乗し、走りの違いを体感することをおすすめ
- 後悔しないためには、少しでもパワーに不安を感じるならターボを選んでおくのが賢明