10年以上にわたり、その姿を大きく変えることのなかった日産の高級ミニバン「エルグランド」。
ライバルが次々と進化する中で、長年大幅なモデルチェンジをせず販売されてきました。
しかし、ついに待望のフルモデルチェンジに関するリークやスクープ情報が出始め(一部ではダサいとの声も聞かれましたが)、多くのファンがその動向を注視しています。
特に2025年以降の登場が噂される中、公式からもティザー画像が公開され、その期待は最高潮に達しています。
この記事では、現時点で判明している新型エルグランドの価格予想からデザイン、性能に至るまで、最新情報を徹底的に解説します。
この記事のポイント☝️
- 新型エルグランドの最新のデザインやコンセプト
- 予想されるパワートレインと走行性能
- ライバル車との比較と市場での立ち位置
- 具体的な価格帯やグレード構成の予測
ついに動く!新型エルグランドの最新情報

- 待望のフルモデルチェンジはいつ?
- 登場は2025年度後半が濃厚か
- リークやスクープ情報から見える姿
- 公式からの一部画像公開で期待大
- 「ダサい」評価を覆すエクステリア
- パワートレインはe-POWERか
待望のフルモデルチェンジはいつ?
現行モデルであるエルグランド(E52型)が発売されたのは2010年8月。
以来、マイナーチェンジは繰り返されてきたものの、15年近くにわたって基本的な設計は変わっていません。
この間、最大のライバルであるトヨタのアルファードやヴェルファイアは2度のフルモデルチェンジを果たし、高級ミニバン市場の王座に君臨し続けています。
そのため、エルグランドのファンからは、次期モデルの登場を待ち望む声が長年上がっていました。市場での競争力を失いつつあった状況を打破すべく、日産が満を持して投入するのが、今回の新型エルグランド(E53型)なのです。
なぜここまで遅れたのか?
日産は近年、選択と集中戦略のもと、電動化技術(EVやe-POWER)やSUVの開発に注力してきました。
国内市場が主力の大型ミニバンは、開発の優先順位が必ずしも高くなかったことが、モデルチェンジが遅れた一因と考えられます。
登場は2025年度後半が濃厚か

新型エルグランドの具体的な発売時期について、日産からの正式なアナウンスはまだありません。しかし、いくつかの情報からその時期を予測することは可能です。
まず、日産が2024年3月に発表した中期経営計画「The Arc」において、2026年度までに国内で複数の新型車を投入することが明言されました。
その中で公開されたシルエットには、明らかに大型ミニバンとわかる車両が含まれていました。
さらに、2025年4月にはブランドのコミュニケーションイベントで、日産は新型エルグランドのティザー画像を正式に公開し、「2025年度後半に公開、2026年度の発売を予定」と発表。
これらの情報から、2025年の秋から冬にかけて正式発表され、実際の納車は2026年初頭から始まるというスケジュールが最も有力視されています。
リークやスクープ情報から見える姿
正式発表を前に、カモフラージュされたテスト車両のスパイショットや、業界関係者からのリークとされる情報が複数報じられています。これらの断片的な情報を総合すると、新型エルグランドの輪郭が少しずつ見えてきます。
エクステリアは、これまでの重厚感を維持しつつも、よりシャープで近代的なデザインが採用されるようです。特にフロントマスクは、日産の最新デザイン言語が取り入れられ、存在感を放つものになると言われています。
また、パワートレインには、待望のハイブリッドシステムである「e-POWER」が搭載されることが確実視されています。これは、走りや静粛性、燃費性能を大きく向上させるための切り札と言えるでしょう。
これまでのエルグランドはV6エンジンによる力強い走りが魅力でしたが、燃費性能が課題でした。e-POWERの搭載は、時代のニーズに応えるための必然的な進化と言えますね。
公式からの一部画像公開で期待大

2025年4月22日、日産はついに新型エルグランドのティザー画像を公開しました。公開されたのはフロントとリアの一部ですが、そのデザインは多くのファンに衝撃を与えました。
フロントマスクには、水平基調に光るシャープなLEDライトと、精緻なデザインのグリルが採用されているように見えます。リアには、横一文字に伸びるテールランプが確認でき、近未来的でワイドな印象を強調しています。
わずかな情報ではありますが、日産がこのモデルで高級ミニバン市場の勢力図を塗り替えようとする強い意志が感じられます。これまでのイメージを継承しつつも、全く新しい価値観を提示しようとしていることがうかがえ、今後の続報への期待がますます高まります。
「ダサい」評価を覆すエクステリア
長年デザインが変わらなかったことで、現行エルグランドには一部から「古臭い」「ダサい」といった厳しい評価があったのも事実です。特に、先進的なデザインを次々と採用するライバルと比較され、見劣りする場面も少なくありませんでした。
予想CGなども出回りましたが、それらもダサいものが多く信憑性にも欠けていました。
しかし、公開されたティザー画像を見る限り、新型エルグランドはそのような評価を完全に覆すデザインをまとって登場する可能性が非常に高いです。
デザインの進化ポイント

新型のデザインは、日産のEV「アリア」や新型「セレナ」とも共通する、新世代のデザイン哲学「タイムレス・ジャパニーズ・フューチャリズム」が色濃く反映されると見られます。
重厚なメッキで威圧感を出すのではなく、シャープなラインや面構成、そして光の演出で上質さや先進性を表現するスタイルです。
特にフロントグリルは、従来のVモーショングリルからさらに進化した、よりフラットで洗練されたデザインになるでしょう。これは、ただ大きいだけでなく、知的でモダンな高級感を求める現代のユーザー層に強くアピールする要素です。
パワートレインはe-POWERか

新型エルグランドの心臓部には、日産独自のシリーズ式ハイブリッドシステム「e-POWER」が採用されることが最も有力です。これは、エンジンを発電にのみ使用し、100%モーターで駆動する仕組みで、電気自動車に近い滑らかで力強い加速と、優れた静粛性を実現します。
さらに、搭載されるのはエクストレイルなどで実績のある第2世代e-POWERをさらに進化させた「第3世代e-POWER」と噂されています。これは新開発の1.5L VCターボエンジンを発電機として組み合わせることで、特に高速走行時の燃費効率を改善したものです。
加えて、上級グレードには前後にモーターを搭載する電動4輪制御技術「e-4ORCE(イーフォース)」の採用も期待されています。これにより、雨や雪道での安定性はもちろん、コーナリング時の揺れを抑え、後席の乗員まで快適な乗り心地を提供します。
新型エルグランドの価格と内装を深掘り

- 気になる価格予想とグレード構成
- 上質さを追求した内装の仕上がり
- ライバル「アルファード」との違い
- コンセプトカーから見る未来の姿
- 期待高まる新型エルグランドの今後
気になる価格予想とグレード構成
新型エルグランドの正式な価格はまだ発表されていませんが、搭載される技術やライバル車の価格帯からある程度の予測が可能です。
現行モデルの価格帯は約408万円からとなっていますが、第3世代e-POWERや最新の運転支援技術が搭載されることを考えると、大幅な価格上昇は避けられないでしょう。
エントリーグレードでも500万円台中盤から、そしてe-4ORCEを搭載した上級グレードやVIP仕様は800万円を超える可能性も十分に考えられます。
予想グレード | 駆動方式 | 予想価格帯 |
---|---|---|
標準グレード (XGなど) | 2WD (e-POWER) | 550万円~600万円 |
ハイウェイスター | 2WD / e-4ORCE | 600万円~750万円 |
VIP | e-4ORCE | 800万円~ |
これはあくまで過去のデータや競合の価格設定に基づく予測です。近年の原材料費高騰や円安の影響により、予想を上回る価格設定となる可能性もありますので、今後の公式発表に注目しましょう。
上質さを追求した内装の仕上がり

エクステリアと同様に、インテリアも大幅な進化が期待されています。目指すのは、単なる豪華さではなく、モダンで居心地の良い「走るラウンジ」のような空間です。
インパネ周りは、水平基調のすっきりとしたデザインとなり、大型の液晶メーターとナビゲーションディスプレイが一体化したような先進的なコックピットが採用されるでしょう。物理ボタンを減らし、直感的な操作性を実現することで、運転に集中できる環境が整えられます。
シートの質感や機能性も大きく向上します。特に2列目のキャプテンシートは、オットマンやシートヒーター&ベンチレーション、マッサージ機能などが備わる可能性があり、ライバルであるアルファードの「エグゼクティブラウンジ」に匹敵する快適性が提供される見込みです。
ライバル「アルファード」との違い

新型エルグランドを語る上で、王者トヨタ・アルファードとの比較は避けられません。新型エルグランドは、どのような点でアルファードとの差別化を図るのでしょうか。
項目 | 新型エルグランド (予想) | トヨタ アルファード (現行) |
---|---|---|
パワートレイン | 第3世代e-POWER (シリーズ式HV) | 2.5Lハイブリッド (シリーズパラレル式) / 2.4Lターボ |
4WDシステム | e-4ORCE (電動4輪制御) | E-Four (電気式4WD) |
コンセプト | 電動技術による滑らかさと静粛性 | 快適性と豪華さの徹底追求 |
デザイン | シャープで先進的 | 威風堂々、押し出しの強さ |
最大の違いは、やはりパワートレインにあります。アルファードがエンジンとモーターを効率よく使い分けるのに対し、エルグランドは一貫してモーターで走るe-POWERを採用します。これにより、発進から高速域までシームレスで静かな走りを実現し、「走りの質」で勝負を挑むと考えられます。
e-4ORCEによる緻密な走行制御も、大きなアドバンテージとなるでしょう。
コンセプトカーから見る未来の姿

2023年のジャパンモビリティショーで日産が公開したコンセプトカー「ニッサン ハイパーツアラー」は、次期エルグランドのデザインの方向性を示唆していると言われています。
ハイパーツアラーは、フラットな床面や対面可能なシートレイアウトなど、完全自動運転を想定した未来的なEVミニバンでした。もちろん、市販される新型エルグランドがそのままのデザインや機能を持つわけではありません。
しかし、ボディサイドのシャープなプレスラインや、日本の伝統美を感じさせる「組子」模様をモチーフにした内外装のデザインなど、多くの要素が新型エルグランドに受け継がれる可能性があります。
コンセプトカーが示した「おもてなし」の精神は、形を変えて市販モデルにも息づいているはずです。
コンセプトカーのデザインをどこまで市販車に落とし込めるかが、デザイナーの腕の見せ所ですね。ハイパーツアラーが示した未来的な雰囲気が、新型エルグランドでどう表現されるのか非常に楽しみです。
期待高まる新型エルグランドの今後
- 15年ぶりのフルモデルチェンジで2025年度後半に公開予定か
- エクステリアは「ダサい」との評価を覆す先進的なデザインへ
- 公式ティザー画像でシャープなLEDライトや横一文字のテールランプが公開
- パワートレインは第3世代e-POWERとe-4ORCEが有力
- モーター駆動ならではの滑らかで静粛性の高い走りを実現
- 内装は大型ディスプレイを備えたモダンで上質な空間に
- 2列目シートはオットマン付きの豪華なキャプテンシートが期待される
- 価格はe-POWER搭載により500万円台中盤からと予想される
- ライバルのアルファードとは「走りの質」で差別化を図る
- コンセプトカー「ハイパーツアラー」のデザイン要素を継承
- 市場の期待を背負い、高級ミニバン勢力図の変革を目指す
- 今後の正式発表とさらなる詳細情報が待たれる
- 日産の技術の粋を集めたフラッグシップモデルとなる
- 長年のファンも新規ユーザーも注目の1台
- 再び「キングオブミニバン」の座を狙う