待望の5ドアモデルとして登場したスズキ ジムニーノマド。
その絶大な人気から、発売直後にまさかの受注停止となり、「ジムニーノマドの受注再開はいつになるのか」と心待ちにしている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、突然の受注停止となった理由から、気になる最新の納期、現在の予約状況、そして希望の光である増産の決定まで、ジムニーノマドに関するあらゆる情報を網羅的に、そして分かりやすく解説していきます。
この記事のポイント☝️
- ジムニーノマドが受注停止になった詳しい背景
- 現在の最新納期と予約区分ごとの違い
- 受注再開に向けたスズキの増産体制
- 新車を待てない場合の代替案や選択肢
ジムニー ノマドの受注再開はいつ?現状を解説

- わずか4日で受注停止となった理由
- 予約区分で大きく異なる納車時期
- 気になる現在の納期は1年以上?
- インド生産と一時出荷停止の背景
- 5ドアならではの価格と特徴
- 兄弟車ジムニーシエラとの比較
わずか4日で受注停止となった理由

ジムニーノマドの受注が発表からわずか4日間で停止された最大の理由は、スズキの販売計画を想定をはるかに上回る規模の注文が殺到したためです。
2025年1月30日の発表後、スズキが設定していた月間販売目標1,200台に対し、なんと約5万台もの膨大な予約が集まりました。これは、月間目標の実に40倍以上という驚異的な数字です。
このまま受注を継続した場合、納期が4年、5年と極端に長期化し、顧客に多大な迷惑をかけてしまう可能性がありました。そのため、スズキはユーザーへの影響を最小限に食い止めるべく、2月3日という迅速なタイミングで新規の注文受付を一時的に停止するという判断に至ったのです。
ポイント
受注停止はネガティブな情報ではなく、ジムニーノマドがいかに多くのファンに待ち望まれていたかを示す、人気の証と言えるでしょう。
予約区分で大きく異なる納車時期

ジムニーノマドの納期を理解する上で重要なのが、「優先枠」と「一般予約組」という2つの予約区分の存在です。
この区分によって、納車されるまでの期間が大きく異なります。
まず「優先枠」とは、もともと3ドアモデルのジムニーシエラを契約済みだったものの、5ドアのノマドの発表を受けて注文をノマドへ切り替えた顧客を対象とした特別な枠です。これは、長納期を待っていた既存顧客への配慮としてスズキが設けたもので、全国で約6,000台分が割り当てられています。
この優先枠に該当する方々は、2025年4月中旬から納車が開始されており、多くは年内に手元に届くと見られています。
一方で、「一般予約組」は、1月30日の正式発表以降に新規で予約を行った顧客を指します。こちらの方々は、優先枠の納車が完了した後の順番となるため、納車までにはかなりの期間を要する見込みです。
気になる現在の納期は1年以上?

それでは、一般予約組の具体的な納期はどのくらいなのでしょうか。
結論から言うと、平均して1年から4年、長いケースでは6年待ちという情報も出ています。
これはあくまで目安であり、実際の納期は選択したトランスミッション(AT/MT)やボディカラー、そして各販売会社の割り当て台数によって大きく変動します。
特に人気のある仕様に注文が集中すると、そこが生産のボトルネックとなり、全体の納期をさらに長引かせる要因となり得ます。
補足
SNSなどでは既に納車されたという報告も増えてきていますが、その多くは前述の「優先枠」の顧客と考えられます。一般予約組への納車が本格化するのは、もう少し先になりそうです。
インド生産と一時出荷停止の背景

ジムニーノマドは、他のジムニーシリーズとは異なり、インドにあるスズキの子会社「マルチ・スズキ・インディア社」のグルガオン工場で生産され、日本へ輸入される逆輸入車です。
順調に生産が進むと思われていましたが、2025年7月下旬から約1カ月間、日本向けの出荷が一時的に停止するという事態が発生しました。
この件に関してスズキからの公式な発表はありませんでしたが、業界関係者の間では、日本国内での完成検査の段階で「塗装に関する不具合」が発見されたことが原因ではないかと言われています。
幸いにも、この不具合は安全性に直接関わるものではなかったためリコールには至らず、8月26日には無事に出荷が再開されました。しかし、この一件により一部のユーザーの納車が遅れる影響が出ました。
注意
塗装不具合はあくまで非公式な情報であり、スズキが原因を公表したわけではありません。ただ、品質確保のために厳しいチェックが行われていることの表れとも言えます。
5ドアならではの価格と特徴

ジムニーシリーズで初となる5ドアモデルとして登場したノマドは、利便性の高さが最大の特徴です。
後部座席へのアクセスが格段に向上し、積載量も増加したことで、ファミリーユースやアウトドアでの使い勝手が大きく向上しました。
車両本体価格と主な特徴は以下の通りです。
グレード | トランスミッション | 価格(税込) |
---|---|---|
FC | 5速MT | 2,651,000円 |
FC | 4速AT | 2,750,000円 |
特筆すべきは、4速AT車には5速MT車にはないアダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付)や後退時ブレーキサポートといった先進安全装備が追加される点です。
約10万円の価格差でこれらの機能が手に入るため、コストパフォーマンスの面ではAT車の方が優れているという評価が多く見られます。
ただし、乗り出し価格は諸費用を含めると300万円前後になることを念頭に置いておきましょう。
兄弟車ジムニーシエラとの比較

ジムニーノマドの納期や価格を考えると、3ドアの兄弟車「ジムニーシエラ」を比較検討する価値は十分にあります。どちらも魅力的なモデルですが、それぞれに得意な領域があります。
性能と使い勝手の違い
ノマドはホイールベースが長い分、直進安定性や静粛性に優れており、後席の居住空間も広いのがメリットです。
一方のシエラは、ボディがコンパクトで車両重量も軽いため、キビキビとしたハンドリングが楽しめます。また、最小回転半径が4.9mと小さく(ノマドは5.7m)、日本の狭い道や駐車場での取り回しやすさはシエラに軍配が上がります。
5ドアの利便性を取るか、3ドアの軽快さを取るか…悩ましい選択ですが、自分のカーライフに合った一台を見つけたいですね。
スペック比較表
項目 | ジムニーノマド | ジムニーシエラ |
---|---|---|
ドア数 | 5ドア | 3ドア |
全長 | 3,890mm | 3,550mm |
ホイールベース | 2,590mm | 2,250mm |
車両重量 | 1,180-1,190kg | 1,070-1,090kg |
最小回転半径 | 5.7m | 4.9m |
納期 | 長期 | 比較的短い |
納期に関しても、シエラはノマドに比べて比較的短く、中古車の流通量も安定しています。すぐに本格オフローダーを手に入れたい場合は、シエラが有力な選択肢となるでしょう。
ジムニー ノマドの受注再開に向けた今後の見通し

- 月産3300台への増産が決定
- バックオーダー解消と再開時期予測
- 早く手に入れるなら中古車も選択肢
- 他の人気SUVを検討する手も
- カーリースという選択肢
月産3300台への増産が決定

長期化する納期問題に対し、スズキは非常に力強い一手を打ちました。それがジムニーノマドの大規模な増産決定です。
2025年5月30日、スズキは公式に、インド工場での日本向け生産台数を、2025年7月から月間約3,300台へと大幅に引き上げる計画を発表しました。
これは、当初の月間販売目標であった1,200台の約3倍にあたる規模です。
この決定は、バックオーダーを抱える多くのユーザーにとって朗報であると同時に、新規受注の再開を心待ちにしているファンにとっても大きな希望の光と言えるでしょう。
バックオーダー解消と再開時期予測

月産3,300台という増産体制が軌道に乗ることで、約5万台にのぼる膨大なバックオーダーの解消にも具体的な目途が立ちつつあります。
単純に計算すると、「50,000台 ÷ 3,300台/月 ≒ 約15.2ヶ月」となり、1年半以内には初期の注文分すべてが納車される計算になります。
この見通しが立ったことで、受注再開の時期についても様々な予測が出ています。
現時点で公式な発表はありませんが、業界関係者の間では、バックオーダーの解消が進む2026年の初頭から春頃に受注が再開されるのではないか、という見方が有力です。
ただし、これはあくまで予測であり、今後の生産や輸送の状況次第では時期が前後する可能性も十分にあります。
ポイント
受注が再開された際には、再び注文が殺到する可能性があります。購入を真剣に検討している方は、今のうちからディーラーと連絡を取り、情報を得られるようにしておくことをお勧めします。
早く手に入れるなら中古車も選択肢

「受注再開まで待てない」「とにかくすぐにでもジムニーノマドに乗りたい」という方にとって、中古車市場は現実的な選択肢となり得ます。
現在市場に出回っている車両の多くは、登録だけされて実際にはほとんど使用されていない「登録済み未使用車」です。
メリットとデメリット
メリット
最大のメリットは、納期が2週間から1カ月程度と非常に短いことです。
新車同様のコンディションの車にすぐ乗ることができます。
デメリット
一方で、最大のネックは価格です。需要が供給を大幅に上回っているため、新車価格を100万円近く上回る400万円前後のプレミア価格で取引されているケースがほとんどです。
また、色やオプションを自由に選べない点もデメリットと言えます。
コストを度外視してでも時間を優先したい場合には有効な手段ですが、購入の際は価格の妥当性を慎重に見極める必要があります。
他の人気SUVを検討する手も

ジムニーノマドの乗り出し価格が300万円前後、中古車価格が400万円前後であることを考えると、その予算で他のSUVに視野を広げてみるのも一つの賢い選択です。
例えば、中古車市場では以下のような魅力的なライバルたちが候補に挙がります。
- トヨタ FJクルーザー(約200万円~440万円)
- ジープ レネゲード(約100万円~320万円)
- ジープ ラングラー(約170万円~900万円)
これらの車種は、ジムニーノマドとはまた違った個性や走行性能を持っています。納期や予算、そしてご自身のカーライフを総合的に考え、様々な選択肢を比較検討することで、思いがけず満足度の高い一台に出会えるかもしれません。
カーリースという選択肢

新車購入や中古車購入以外に、「カーリース」を利用するという方法もあります。
一部のカーリース会社では、独自にジムニーノマドの在庫を確保しており、月々定額の支払いで新車に乗ることが可能です。この方法のメリットは以下の通りです。
- 受注再開を待たずに乗れる可能性がある
- 頭金が不要な場合が多く、初期費用を抑えられる
- 税金やメンテナンス費用が月額料金に含まれているプランもある
購入のタイミングを逃してしまった方や、最近になってノマドに興味を持ち始めた方にとっては、受注の行列に並ぶことなく乗り始められる、非常にスマートな選択肢と言えるでしょう。
購入、中古、リースと選択肢が多様化しています。それぞれのメリット・デメリットをしっかり比較して、自分に最適な方法を見つけましょう!
最新情報をこまめにチェックしてジムニー ノマドの受注再開に備えよう
最後に記事の内容を箇条書きでまとめます☝️
メーカーや販売店からの最新情報をこまめに確認し、受注再開に備えましょう!
- ジムニーノマドは発表後わずか4日で約5万台を受注し受付を停止した
- 受注停止の理由はスズキの販売計画を大幅に超える人気のためだった
- 納期は元シエラ契約者の「優先枠」と「一般予約組」で大きく異なる
- 一般予約組の納期は平均1年から4年と長期化している
- 生産はインドの工場で行われる逆輸入車である
- 2025年7月下旬に塗装不具合の噂で一時出荷停止があったが現在は再開
- 価格はMT車が265.1万円から、AT車が275万円からとなっている
- AT車にはアダプティブクルーズコントロールが搭載されるなど装備が充実
- 3ドアのシエラは小回りに優れ納期も比較的短い
- 納期短縮のため2025年7月から月産約3300台への増産が決定した
- この増産によりバックオーダーの解消が進む見込み
- 受注再開時期は2026年の初頭から春頃と予測されている
- すぐ乗りたい場合は400万円前後のプレミア価格で取引される中古車も存在する
- 予算によってはFJクルーザーやジープなど他のSUVも魅力的な選択肢となる
- カーリースを利用して月々定額で乗るという方法もある
- 受注再開に備え公式サイトやディーラーでの情報収集が重要